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第1章 黄泉の国から来た少女
#3 杏里、はじらう
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少女が杏里をいざなったのは、森の奥だった。
ここの森って、こんなに深かったかな?
鬱蒼と茂る木の葉の間から漏れる月明かりだけを頼りに、道とはいえないような下草だらけの道を歩きながら、杏里は思った。
ここ森林公園は、那古野市のちょうど中心に位置する照和区の、そのまた真ん中あたりにある中規模の公園だ。
こども広場のほかは遊歩道とサイクリングコースしかなく、残りは全て森である。
緑が豊かなのは確かだが、なんせ住宅街の中なので、そんなに深い森が存在するわけがない。
などと頭を悩ませていると、やがて道は開けた平地に出た。
目の前に丘の斜面があり、草むらの中に黒々とした洞穴が口を開けているのが見える。
少女はためらうことなく、その洞穴へと歩を進めていく。
「ここから先は、絶対に手を離すな。手を離したら最後、おまえは永遠にここから出られない」
洞穴の入り口にさしかかったところで、少女が言った。
「怖いこといわないでよ。だいたいこれは何なの? 戦時中の防空壕か何かなの?」
「ただの通路だ。ただし、普通、人間には入れない」
「はあ?」
まるで自分は人間ではないと暗にほのめかしているような口ぶりだ。
「ふええ。気持ちわるぅ」
内部は、かがまないと頭を打ちそうなほど狭い洞窟になっていた。
壁がぼんやり光っているのは、地衣類か細菌類の仕業だろうか。
「この中は色々歪んでいる。だから、少しの辛抱だ」
何それ、色々歪んでるって?
意味がわからない。
洞窟は、少し上がり気味の一本道なのだ。
特に歪んでいるようには思えない。
5分も歩いただろうか。
角度が急になって歩きにくくなったと思った瞬間、出口が見えてきた。
丸い穴の向こうに、この都市特有の、煙ったような夜空が覗いている。
少女に手を引かれるまま外に出ると、そこは殺風景な寺の境内だった。
どうやら廃寺になって久しいらしく、境内のあちこちに茫々と丈の高い雑草が生い茂っている。
左手には急傾斜の長い石段があり、その下に傾いた山門が立っていた。
どう見ても、公園の中ではなさそうである。
第一、こんなさびれたお寺が管内にあるなんて、これまでに聞いたことがない。
「どこなの? ここ」
こわごわ周囲を見回す杏里に、少女が言った。
「私の家だ。まあ、仮の宿ではあるがな」
「あ、あなた、こ、こんなとこに住んでるの?」
「ホテルやネットカフェは性に合わないんでね」
ひょっとしてこの子、ホームレスなのだろうか?
それにしても寂しい場所である。
あたりには、いつ幽霊や妖怪が出てきてもおかしくない、そんな不気味な雰囲気が漂っている。
少女が向かったのは、境内の奥の本堂だった。
短い木の階段を上がり、広い縁側に出る。
「ここだ」
少女が両開きの引き戸を開けると、がらんとした板の間が現れた。
正面に、色あせた曼荼羅図を背にして、やたら腕の多い仏像が立っている。
貌が三面あるところは、阿修羅像そっくりだ。
中がぼんやりと明るいのは、仏像を囲むようにして、火のついた蝋燭が何本か立っているからだった。
「とても人の住むところには、見えないけど」
板の間の隅に畳まれた布団に目を留めて、杏里は言った。
「これじゃ、寝るだけでせいいっぱいでしょ?」
「私にはこれで十分だから」
手を離し、少女が杏里に向き直る。
じっと見つめられて、杏里は理由もなく赤くなった。
「食事はどうしてるの? 社務所のほうで自炊してるとか?」
「いや、私の家はこの本堂だ。食事は…この世界の食べ物は、口に合わなくてね」
「まさか」
杏里は韮崎と高山の会話を思い出し、ぞっとなった。
被害者は、脳の一部を…・
「あははは、まさか、だよね。いくらなんでも、そんなこと、あるはずないよね」
思わずひきつった笑いが漏れた。
「そのまさかだ」
杏里の心を読んだように、零が言った。
「私の食事はひと月に一度。食べるのは、狂った脳の松果体」
「狂った脳の、松果体…?」
「そうだ。森に棲んでいるヤマビルは、一度獲物の血を吸うと、半年間何も食べなくても生きていけるという。それと同じこと」
「じゃあ、やっぱり…」
前の2件も、零の仕業だったのだ。
しかし、まさかそれが、食事の一環だったとは…。
「零って言ったよね? 零は、どこから来たの? そして、何者なの?」
人間の脳の一部を食べる少女。
思えばあの跳躍も、オリンピック選手を超えていた。
そして巨漢のレイプ魔を一撃で仕留めたあの長い舌。
突然模様が百の目玉に変わる着物からして、普通じゃない。
「私は淀みで生まれ、マヨヒガで育った。里のお館様の命を受け、下界に下ったのがつい2ヶ月ほど前のこと。といっても、何のことかわからないだろうが」
淡々とした口調で、零が言う。
「うん。さっぱり」
肩をすくめる杏里。
淀み?
マヨヒガ?
お館様?
いったいいつの時代の話をしているのか。
「そういうおまえは何者だ? その格好、コスプレだろう?」
逆に訊き返された。
古風な零の口からコスプレなる単語が飛び出したのには、ちょっと驚いた。
「人をヘンタイみたいに言わないでよ。こう見えても、私はれっきとした刑事です。これはその、囮捜査のための衣装で…似合わないから嫌だって言ったんだけど」
「生まれはやはり、人魚の里か」
零は杏里の返事など、ろくに聞いていないようだった。
「人魚の里?」
ぽかんと口を開ける杏里。
「それどこ? 何県にあるの?」
里がつく地名で杏里が知っているのは、長島スパーランドの隣にある『なばなの里』くらいなものである。
「わからない」
零がかぶりを振った。
「でも、お館様に聞いたことがある。今でも人魚の里が、この国のどこかにあると」
「そこには、人魚が住んでるわけ?」
「住んでいるのは、人魚そのものではなく、人魚の血を引く不老不死の一族だそうだ」
「不老不死…?」
「ああ、おそらく、おまえみたいな体質の一族だろう」
杏里は己の境遇を思い返してみた。
何者かに両親を惨殺された後、杏里はこの那古野市に住む遠い親類に引き取られた。
独身の老女だった。
その養親が、昨年死んだ。
90歳の大往生である。
死ぬ間際に聞かされたのは、殺されたふたりも、杏里の実の親ではなかったという事実。
子供のできないふたりが、知人の子である杏里をどこからか引き取って育てていたのだという。
マジで私、その”人魚の里”から来たのかも…。
ふと、真剣にそう思った。
もしそうだとすると、わけのわからなさ加減では、私も、”淀み”で生まれたというこの零といい勝負だ。
「私のことはともかくとして」
杏里は口調を改めた。
刑事としての職業意識。
それが目覚めたのだ。
「あなたの言葉が正しいとすると、あなたは人間の松果体とやらを食べて生きる、妖怪か何かってことになるよね。もしそうなら、私は刑事として、あなたを逮捕しなきゃならなくなる」
「私が食べるのは、狂ったやつらの脳だけだ。それでもだめなのか?」
「狂ってても、人間には違いないから」
「野放しにしておいたら、際限なく女を犯しまくるサイコパスどもだぞ?」
「わかってる。でも、彼らも人間なんだよ」
「しかし、何か食べないと、私は死ぬ」
「その前は何を食べてたの? その、マヨヒガとかに住んでた時には」
「里には時じくの木が生えていたから。その実を食べれば十分だった」
「じゃ、そこに帰ればいい」
「それは、できない」
「なぜ? ここは住みにくいんでしょ? 食事も合わないし」
「お館様に命じられた。『淀みが生み出す外道を倒すのが、淀みで生まれたおまえの使命だ』と」
「淀みで生まれた、外道?」
「そうだ。この星は病んでいる。宿疴が外道を生み、外道がその宿疴を広げている。私はそれを止めなければならない。そのためには、こちら側にとどまり、人に混じって暮らす必要がある」
「何の話かちんぷんかんぷんなんだけど」
杏里はもう一度、大袈裟に肩をすくめてみせた。
信じてあげたいと思う。
でも、宿疴だの外道だのと言われても、見たことがないものを信じるのは至難の業だ。
「要は、食事を変えればいいんだな」
ややあって、ぽつりと零がつぶやいた。
「ま、そういうことだね。暴行事件をこれ以上起こさないと誓うなら、これまでのことは水に流して、何ならあなたに住むところも提供してあげてもいいんだよ」
あ。
言っちゃった。
杏里はまた赤くなった。
「どういうことだ?」
零がいぶかしそうに目を細める。
「去年、おばあちゃんが死んじゃってね。うち、広すぎるから、シェアハウスに改築してもらったの。で、今まだ同居人募集中なわけ」
「おまえと暮らせというのか」
「い、嫌ならいいんだよ。でも、たぶん、ここよりはずっとマシ」
「嫌ではない。むしろありがたい。なら、試させてくれないか」
零の瞳が妖しく光る。
「実はおまえをここに呼んだのもそのためだ。うまくいけば、私はこれ以上、事件を起こさなくて済むかもしれない」
「試すって、何を?」
訊き返した杏里に、零がさらりと言ってのけた。
「その前に、服を脱いでくれ。おまえの裸、この私にじっくり見せてくれないか」
ここの森って、こんなに深かったかな?
鬱蒼と茂る木の葉の間から漏れる月明かりだけを頼りに、道とはいえないような下草だらけの道を歩きながら、杏里は思った。
ここ森林公園は、那古野市のちょうど中心に位置する照和区の、そのまた真ん中あたりにある中規模の公園だ。
こども広場のほかは遊歩道とサイクリングコースしかなく、残りは全て森である。
緑が豊かなのは確かだが、なんせ住宅街の中なので、そんなに深い森が存在するわけがない。
などと頭を悩ませていると、やがて道は開けた平地に出た。
目の前に丘の斜面があり、草むらの中に黒々とした洞穴が口を開けているのが見える。
少女はためらうことなく、その洞穴へと歩を進めていく。
「ここから先は、絶対に手を離すな。手を離したら最後、おまえは永遠にここから出られない」
洞穴の入り口にさしかかったところで、少女が言った。
「怖いこといわないでよ。だいたいこれは何なの? 戦時中の防空壕か何かなの?」
「ただの通路だ。ただし、普通、人間には入れない」
「はあ?」
まるで自分は人間ではないと暗にほのめかしているような口ぶりだ。
「ふええ。気持ちわるぅ」
内部は、かがまないと頭を打ちそうなほど狭い洞窟になっていた。
壁がぼんやり光っているのは、地衣類か細菌類の仕業だろうか。
「この中は色々歪んでいる。だから、少しの辛抱だ」
何それ、色々歪んでるって?
意味がわからない。
洞窟は、少し上がり気味の一本道なのだ。
特に歪んでいるようには思えない。
5分も歩いただろうか。
角度が急になって歩きにくくなったと思った瞬間、出口が見えてきた。
丸い穴の向こうに、この都市特有の、煙ったような夜空が覗いている。
少女に手を引かれるまま外に出ると、そこは殺風景な寺の境内だった。
どうやら廃寺になって久しいらしく、境内のあちこちに茫々と丈の高い雑草が生い茂っている。
左手には急傾斜の長い石段があり、その下に傾いた山門が立っていた。
どう見ても、公園の中ではなさそうである。
第一、こんなさびれたお寺が管内にあるなんて、これまでに聞いたことがない。
「どこなの? ここ」
こわごわ周囲を見回す杏里に、少女が言った。
「私の家だ。まあ、仮の宿ではあるがな」
「あ、あなた、こ、こんなとこに住んでるの?」
「ホテルやネットカフェは性に合わないんでね」
ひょっとしてこの子、ホームレスなのだろうか?
それにしても寂しい場所である。
あたりには、いつ幽霊や妖怪が出てきてもおかしくない、そんな不気味な雰囲気が漂っている。
少女が向かったのは、境内の奥の本堂だった。
短い木の階段を上がり、広い縁側に出る。
「ここだ」
少女が両開きの引き戸を開けると、がらんとした板の間が現れた。
正面に、色あせた曼荼羅図を背にして、やたら腕の多い仏像が立っている。
貌が三面あるところは、阿修羅像そっくりだ。
中がぼんやりと明るいのは、仏像を囲むようにして、火のついた蝋燭が何本か立っているからだった。
「とても人の住むところには、見えないけど」
板の間の隅に畳まれた布団に目を留めて、杏里は言った。
「これじゃ、寝るだけでせいいっぱいでしょ?」
「私にはこれで十分だから」
手を離し、少女が杏里に向き直る。
じっと見つめられて、杏里は理由もなく赤くなった。
「食事はどうしてるの? 社務所のほうで自炊してるとか?」
「いや、私の家はこの本堂だ。食事は…この世界の食べ物は、口に合わなくてね」
「まさか」
杏里は韮崎と高山の会話を思い出し、ぞっとなった。
被害者は、脳の一部を…・
「あははは、まさか、だよね。いくらなんでも、そんなこと、あるはずないよね」
思わずひきつった笑いが漏れた。
「そのまさかだ」
杏里の心を読んだように、零が言った。
「私の食事はひと月に一度。食べるのは、狂った脳の松果体」
「狂った脳の、松果体…?」
「そうだ。森に棲んでいるヤマビルは、一度獲物の血を吸うと、半年間何も食べなくても生きていけるという。それと同じこと」
「じゃあ、やっぱり…」
前の2件も、零の仕業だったのだ。
しかし、まさかそれが、食事の一環だったとは…。
「零って言ったよね? 零は、どこから来たの? そして、何者なの?」
人間の脳の一部を食べる少女。
思えばあの跳躍も、オリンピック選手を超えていた。
そして巨漢のレイプ魔を一撃で仕留めたあの長い舌。
突然模様が百の目玉に変わる着物からして、普通じゃない。
「私は淀みで生まれ、マヨヒガで育った。里のお館様の命を受け、下界に下ったのがつい2ヶ月ほど前のこと。といっても、何のことかわからないだろうが」
淡々とした口調で、零が言う。
「うん。さっぱり」
肩をすくめる杏里。
淀み?
マヨヒガ?
お館様?
いったいいつの時代の話をしているのか。
「そういうおまえは何者だ? その格好、コスプレだろう?」
逆に訊き返された。
古風な零の口からコスプレなる単語が飛び出したのには、ちょっと驚いた。
「人をヘンタイみたいに言わないでよ。こう見えても、私はれっきとした刑事です。これはその、囮捜査のための衣装で…似合わないから嫌だって言ったんだけど」
「生まれはやはり、人魚の里か」
零は杏里の返事など、ろくに聞いていないようだった。
「人魚の里?」
ぽかんと口を開ける杏里。
「それどこ? 何県にあるの?」
里がつく地名で杏里が知っているのは、長島スパーランドの隣にある『なばなの里』くらいなものである。
「わからない」
零がかぶりを振った。
「でも、お館様に聞いたことがある。今でも人魚の里が、この国のどこかにあると」
「そこには、人魚が住んでるわけ?」
「住んでいるのは、人魚そのものではなく、人魚の血を引く不老不死の一族だそうだ」
「不老不死…?」
「ああ、おそらく、おまえみたいな体質の一族だろう」
杏里は己の境遇を思い返してみた。
何者かに両親を惨殺された後、杏里はこの那古野市に住む遠い親類に引き取られた。
独身の老女だった。
その養親が、昨年死んだ。
90歳の大往生である。
死ぬ間際に聞かされたのは、殺されたふたりも、杏里の実の親ではなかったという事実。
子供のできないふたりが、知人の子である杏里をどこからか引き取って育てていたのだという。
マジで私、その”人魚の里”から来たのかも…。
ふと、真剣にそう思った。
もしそうだとすると、わけのわからなさ加減では、私も、”淀み”で生まれたというこの零といい勝負だ。
「私のことはともかくとして」
杏里は口調を改めた。
刑事としての職業意識。
それが目覚めたのだ。
「あなたの言葉が正しいとすると、あなたは人間の松果体とやらを食べて生きる、妖怪か何かってことになるよね。もしそうなら、私は刑事として、あなたを逮捕しなきゃならなくなる」
「私が食べるのは、狂ったやつらの脳だけだ。それでもだめなのか?」
「狂ってても、人間には違いないから」
「野放しにしておいたら、際限なく女を犯しまくるサイコパスどもだぞ?」
「わかってる。でも、彼らも人間なんだよ」
「しかし、何か食べないと、私は死ぬ」
「その前は何を食べてたの? その、マヨヒガとかに住んでた時には」
「里には時じくの木が生えていたから。その実を食べれば十分だった」
「じゃ、そこに帰ればいい」
「それは、できない」
「なぜ? ここは住みにくいんでしょ? 食事も合わないし」
「お館様に命じられた。『淀みが生み出す外道を倒すのが、淀みで生まれたおまえの使命だ』と」
「淀みで生まれた、外道?」
「そうだ。この星は病んでいる。宿疴が外道を生み、外道がその宿疴を広げている。私はそれを止めなければならない。そのためには、こちら側にとどまり、人に混じって暮らす必要がある」
「何の話かちんぷんかんぷんなんだけど」
杏里はもう一度、大袈裟に肩をすくめてみせた。
信じてあげたいと思う。
でも、宿疴だの外道だのと言われても、見たことがないものを信じるのは至難の業だ。
「要は、食事を変えればいいんだな」
ややあって、ぽつりと零がつぶやいた。
「ま、そういうことだね。暴行事件をこれ以上起こさないと誓うなら、これまでのことは水に流して、何ならあなたに住むところも提供してあげてもいいんだよ」
あ。
言っちゃった。
杏里はまた赤くなった。
「どういうことだ?」
零がいぶかしそうに目を細める。
「去年、おばあちゃんが死んじゃってね。うち、広すぎるから、シェアハウスに改築してもらったの。で、今まだ同居人募集中なわけ」
「おまえと暮らせというのか」
「い、嫌ならいいんだよ。でも、たぶん、ここよりはずっとマシ」
「嫌ではない。むしろありがたい。なら、試させてくれないか」
零の瞳が妖しく光る。
「実はおまえをここに呼んだのもそのためだ。うまくいけば、私はこれ以上、事件を起こさなくて済むかもしれない」
「試すって、何を?」
訊き返した杏里に、零がさらりと言ってのけた。
「その前に、服を脱いでくれ。おまえの裸、この私にじっくり見せてくれないか」
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