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#3 第2の死②
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あり得なかった。
飛び起きた俺は、茫然とした。
なんだこれは?
ここは自分の部屋じゃないか。
確かにやったはずなのに、いつの間にかボロアパートの六畳間に戻っている。
俺は自分の両手をまじまじと見つめた。
夢?
いや、そうじゃない。
娘を刺した時の手応えは、まだ生々しく残っている。
弾力のある肉に、鋭利なサバイバルナイフが突き刺さるあの感触ー。
想像以上の快感に、もう少しで射精しそうだったのに…。
周りを見回すと、サバイバルナイフは台所の包丁立てに差したままになっていた。
やっぱり、夢だったのか。
きのう、俺はバイトを頸になったばかりだった。
商品を陳列する時、雑誌を立ち読みしていたJKのスカートの中を、スマホで盗撮したのがバレたのだ。
否定しようにも、防犯カメラに映っていたので、言い逃れはできなかった。
警察を呼ばれ、こってりしぼられた。
しかも俺のスマホからは、以前から撮り溜めておいた数百枚の画像が見つかって、バイトは即刻首。
外聞を気にする店長のおかげで大事に至らなかったのがせめてもの救いと言いたいところだが、俺のイライラは頂点に達していた。
だから、若い女なら誰でもいい、うっぷんばらしに 殺してやろうと思ったのだ。
どうせクズ同然の人生である。
もう一度警察の世話になって、今度は死刑というのも悪くない。
やるなら目立つ方がいい。
場所は、通勤のOLや通学のJKがわんさと押し寄せてくる駅が最高だ。
そう思って、今朝、一番込み合う時刻にサバイバルナイフを懐に忍ばせて駅に行き、前からちょうどやってきた女を刺してやったのだ。
このボロ部屋を出たのが、確か8時半ごろ。
女を刺したのは、9時ちょっと前。
なのにー。
「どうなってんだ」
そう吐き捨ててテレビをつけた俺は、そこで更に仰天した。
画面に映ったニュース番組。
その右下に日付と時刻が出ている。
唖然として、俺は目を瞬いた。
9月1日、8時32分。
時間がー。
巻き戻ってる。
飛び起きた俺は、茫然とした。
なんだこれは?
ここは自分の部屋じゃないか。
確かにやったはずなのに、いつの間にかボロアパートの六畳間に戻っている。
俺は自分の両手をまじまじと見つめた。
夢?
いや、そうじゃない。
娘を刺した時の手応えは、まだ生々しく残っている。
弾力のある肉に、鋭利なサバイバルナイフが突き刺さるあの感触ー。
想像以上の快感に、もう少しで射精しそうだったのに…。
周りを見回すと、サバイバルナイフは台所の包丁立てに差したままになっていた。
やっぱり、夢だったのか。
きのう、俺はバイトを頸になったばかりだった。
商品を陳列する時、雑誌を立ち読みしていたJKのスカートの中を、スマホで盗撮したのがバレたのだ。
否定しようにも、防犯カメラに映っていたので、言い逃れはできなかった。
警察を呼ばれ、こってりしぼられた。
しかも俺のスマホからは、以前から撮り溜めておいた数百枚の画像が見つかって、バイトは即刻首。
外聞を気にする店長のおかげで大事に至らなかったのがせめてもの救いと言いたいところだが、俺のイライラは頂点に達していた。
だから、若い女なら誰でもいい、うっぷんばらしに 殺してやろうと思ったのだ。
どうせクズ同然の人生である。
もう一度警察の世話になって、今度は死刑というのも悪くない。
やるなら目立つ方がいい。
場所は、通勤のOLや通学のJKがわんさと押し寄せてくる駅が最高だ。
そう思って、今朝、一番込み合う時刻にサバイバルナイフを懐に忍ばせて駅に行き、前からちょうどやってきた女を刺してやったのだ。
このボロ部屋を出たのが、確か8時半ごろ。
女を刺したのは、9時ちょっと前。
なのにー。
「どうなってんだ」
そう吐き捨ててテレビをつけた俺は、そこで更に仰天した。
画面に映ったニュース番組。
その右下に日付と時刻が出ている。
唖然として、俺は目を瞬いた。
9月1日、8時32分。
時間がー。
巻き戻ってる。
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