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第8部 ヒバナ、イノセントワールド!
#3 変調エボリューション
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家に帰ると、玉子が遊びに来ていた。
大和田玉子は小学3年生。伊勢湾に浮かぶ離島に住んでいて、学校が休みの土曜日になるとやってくる。
外見は確かに小学生だが、これでも一応八百万の神の化身である。
「前のボロっちいアパートから引っ越して、よかったじゃん」
8階建てのマンションを見上げて、その玉子がいった。
ヒバナ母子の住居はこの5階である。
ついこの間まで、木造2階建ての古いアパートに住んでいたのだが、ツクヨミとの戦いの際に全壊してしまったのだった。
「よーっし、きょうは学校も休みだし、ぱーっと遊ぼうぜ!」
ということになり、玉子の大好きなゲームセンターにやってきたのだったが・・・。
「ちょっとたまちゃん、あんた何変身してるのよ!」
ダンスゲームで踊りまくっている玉子を一目見て、ヒバナは悲鳴を上げた。
少し目を放した隙に、玉子は真っ白な毛並みのムク犬、いや、正確には白虎、に変身していたのだ。
「え? あたい、なんにもしてないよ? 腕輪だってしてきてないし。あれ? なんで?」
あわてる玉子をひきずるようにして、とりあえず人気のない屋上に出る。
「もう、ほんとに。早く元に戻りなさいよ。魔物なんて近くにいないでしょ」
「うーん、どういうことだろう? なんか、体が勝手に、っていうか・・・。それに、無理だよ。腕輪置いてきちゃったし」
玉子が自分の体を見回して、いう。
そうなのだ。
ヒバナ以外はみんな、腕輪がないと変身したり、変身を解除したりできないのである。
「自然に解けるのを待つしかないなあ・・・ってヒバナ」
突然、玉子がヒバナの顔を指差した。
「人のこと、いえるかよ。おまえだって変身しかけてるぞ」
「え? うそ」
顔に手をやると、確かにざらざらしている。
「や、やばい」
体がむずむずする。
ばん、とブラウスが弾け飛んだ。
ばさっと音を立てて、背中に翼が生える。
ぐんぐん視点が高くなっていく。
背が伸びているのだ。
スカートが破れ、足元に落ちる。
尻尾が生えてきていた。
あとはかろうじて、下着が残っているだけだ。
とっさに、戻れ、と念じた。
ヒバナだけは、意志の力で変身の解除が可能である。
少なくとも、今まではそのはずだった。
ところが、何も起こらない。
むしろ、どんどん変異が進行していく。
ブラとパンティが、同時に弾け飛んだ。
まずい。
きょうは伸縮自在の戦闘服を着ていないのだ。
これでは変身が解けたとき、オールヌードになってしまう。
年頃の乙女としては、それがいちばんの問題だった。
「あたいはまあ、着ぐるみを着た、いたいけな小学生で通るけどさあ」
あきれたように玉子がいう。
「ヒバナのその格好はちょっとやばくね? いくらなんでも凶暴すぎ」
いわれるまでもない。
このままでは怪物扱いされて、警察に通報されるのがオチだ。
「ちょっとわたし、空飛んでくる」
ヒバナはいった。
「そのまま家に向かうから、たまちゃんもうちのマンションに来て」
「ったく。しょうがねえなあ」
歩くぬいぐるみといった風情の玉子を屋上に残し、助走をつけ、フェンスに飛び乗ってジャンプした。
気流を捕まえて、高みを目指す。
いったいどういうことなのだろう。
わけがわからなかった。
今までこんなことは一度もなかったのだ。
自分の意志に反して、変身してしまうなんて。
しかも、変身を解くことができないときている。
そして、もっと不思議なのは、ヒバナだけでなく、玉子の身にもそれが起こったということだ。
ひょっとすると、他の仲間も・・・。
ヒバナはゆったりと滑空しながら、玉子専用の桜貝型通信器を取り出した。
「たまちゃん、ちょっとひみちゃんちに寄ってみる。ここからだと、うちより近いから。あ、それからカギは郵便受けの中。郵便受けのダイヤルキーはね・・・」
土曜日だから、緋美子も家にいる可能性が高かった。
緋美子は、母親と妹の3人で、平屋建ての一軒家に住んでいる。
一度行ったことがあるから、場所はわかる。
ずいぶん親しいにもかかわらず、ヒバナは一度しか緋美子の家を訪れたことがない。
それには理由があった。
ふたりきりになったとき、自分を抑えきれなくなるのが、恐いからだった。
でも、今はそんなこともいっていられない。
何が起こっているのか、相談してみる必要があるのだ。
近づくと、極彩色の大きな鳥が、空を舞っているのが見えてきた。
よく見ると、鳥ではなく、緋美子だった。
やはり、朱雀に変身している。
「ひみちゃん」
「ヒバナ」
空中で手を取り合った。
「学校の図書室にいたら、急に変身が始まっちゃって、急いで空に逃げてきたんだけど。おかしいの。腕輪もしてないのに、変身するなんて」
「わたしも、たまちゃんもそうなんだ。何が起こってるんだと思う?」
緋美子の前でホバリングしながら、ヒバナはいった。
「まさか、またツクヨミ?」
緋美子が形のいい眉を寄せる。
「ううん、それはありえない。丸山さんが観測者の店長に催眠術をかけて、悪いものはすべて取り除いたっていってたから、オロチもツクヨミももういないはず」
「催眠術?」
ヒバナは小首をかしげた。
それは初耳だった。
観測者の”基盤”を直した、とあのとき丸山はいっていた。
あれは、そういうことだったのか。
「きゃあ!」
緋美子が小さく悲鳴をあげたのは、そのときだ。
「大変、変身が解けかけてる!」
同時に、ヒバナも気づいた。
浮力が弱くなっている。
翼が縮みかけているのだ。
元の体に戻るのは早かった。
ふたりからみあうようにして、落ちた。
両方とも、当然全裸である。
ヒバナを下にして、緋美子の家の庭に落下した。
干してある蒲団が、クッションの役割を果たしてくれた。
ヒバナの体の上に、やわらかく弾力のある緋美子の体が落ちてきた。
肌と肌が密着した。
落ちた衝撃より、そっちのほうが問題だった。
ヒバナは固まった。
夢にまで見た緋美子の裸体が、すぐそこにある。
目を背け、拳を握った。
このままでは触ってしまう。
抱き締めてしまう。
「大丈夫?」
身を起こし、緋美子が心配そうに顔を近づけてきた。
「ひみちゃん・・・」
ヒバナは目を閉じたまま、泣き声を上げた。
「早く降りて。でないとわたし、また、おかしくなっちゃう・・・」
緋美子がくすっと笑うのがわかった。
「ヒバナ、かわいい」
小声でいった。
ヒバナは薄目を開けた。
唇を塞がれた。
胸がまさぐられる。
乳首が固くなる。
思わずあえぎがもれた。
緋美子の背に腕を回し、思い切り抱き締めた。
体の中心が潤ってくる。
全身が性感帯と化したように、ものすごく敏感になっているのがわかる。
が、あえぎ声はいつしかすすり泣きに変わっていた。
「ばかね」
緋美子が耳元でささやいた。
「ずっといっしょだって、いったじゃない」
ヒバナは震えていた。
うれしくて、涙が止まらない。
ヒバナの耳たぶをそっと噛み、おもむろに上体を起こすと、潤んだ瞳で無防備で横たわるヒバナを見下ろし、緋美子がいった。
「続きは私のベッドで、ね」
とりあえず緋美子の服を借り、玄関を出ようとしたところに、緋美子の母の瑞穂と妹の安奈に出くわした。
買い物から返ってきたところらしく、スーパーの袋をいくつも提げている。
冷や汗をかく思いだった。
ついさっきまで緋美子の部屋で2人、裸で抱き合っていたのだ。
間一髪、といったところである。
「あ、ヒバナちゃん。来てたの。お久しぶり。元気そうね」
にこやかに笑いながら、瑞穂が声をかけてきた。
緋美子に似て、さすがに美人である。
ヒバナは無意識に両頬に手をやった。
情事の名残で顔が火照っているのがわかる。
まさか、ばれないよね・・・。
心の中でつぶやいたときだった。
安奈が鋭い眼でヒバナを睨んで、いった。
「あんた、おねえちゃんにひどいこと、したでしょ。おねえちゃんが、苦しがってるの、見えたんだ。安奈、おねえちゃんをいじめるやつ、許さない」
ヒバナはあっけにとられた。
そういえば、と思う。
初めて会ったとき、安奈は同じようなことをヒバナにいったのだ。
あんたは、おねえちゃんにひどいことをする。
もしそうなら、あたしが許さない。
そう、予言めいたことを、面と向かっていわれたのである。
あれは、このことだったのか。
とすると、ひみちゃんの苦しそうな顔って・・・。
ヒバナは真っ赤になった。
さっきの緋美子の表情。
あれは・・・。
「何失礼なこといってるの、安奈ったら。ヒバナちゃんがそんなことするはずないじゃない」
瑞穂が娘の頭をぽかりと叩く。
「ごめんなさいね、きのうも、源造おじいさんのご好意でお風呂までご馳走してもらったのに、この子ったら、礼儀知らずで、おじいさんに迷惑かけてばっかりだったんですよ」
本心から済まなさそうに頭を下げる。
「いいんです」
ヒバナは笑ってごまかした。
「わたし、ひみちゃんの勉強の邪魔しちゃったから、安奈ちゃんは、きっとそのことを怒ってるんだと思います」
安奈には、生まれつき予知能力のようなものが備わっているのかもしれない。
それが、やっと今になって、当たったのだった。
もちろん、正反対の意味で、ではあるのだが・・・。。
大和田玉子は小学3年生。伊勢湾に浮かぶ離島に住んでいて、学校が休みの土曜日になるとやってくる。
外見は確かに小学生だが、これでも一応八百万の神の化身である。
「前のボロっちいアパートから引っ越して、よかったじゃん」
8階建てのマンションを見上げて、その玉子がいった。
ヒバナ母子の住居はこの5階である。
ついこの間まで、木造2階建ての古いアパートに住んでいたのだが、ツクヨミとの戦いの際に全壊してしまったのだった。
「よーっし、きょうは学校も休みだし、ぱーっと遊ぼうぜ!」
ということになり、玉子の大好きなゲームセンターにやってきたのだったが・・・。
「ちょっとたまちゃん、あんた何変身してるのよ!」
ダンスゲームで踊りまくっている玉子を一目見て、ヒバナは悲鳴を上げた。
少し目を放した隙に、玉子は真っ白な毛並みのムク犬、いや、正確には白虎、に変身していたのだ。
「え? あたい、なんにもしてないよ? 腕輪だってしてきてないし。あれ? なんで?」
あわてる玉子をひきずるようにして、とりあえず人気のない屋上に出る。
「もう、ほんとに。早く元に戻りなさいよ。魔物なんて近くにいないでしょ」
「うーん、どういうことだろう? なんか、体が勝手に、っていうか・・・。それに、無理だよ。腕輪置いてきちゃったし」
玉子が自分の体を見回して、いう。
そうなのだ。
ヒバナ以外はみんな、腕輪がないと変身したり、変身を解除したりできないのである。
「自然に解けるのを待つしかないなあ・・・ってヒバナ」
突然、玉子がヒバナの顔を指差した。
「人のこと、いえるかよ。おまえだって変身しかけてるぞ」
「え? うそ」
顔に手をやると、確かにざらざらしている。
「や、やばい」
体がむずむずする。
ばん、とブラウスが弾け飛んだ。
ばさっと音を立てて、背中に翼が生える。
ぐんぐん視点が高くなっていく。
背が伸びているのだ。
スカートが破れ、足元に落ちる。
尻尾が生えてきていた。
あとはかろうじて、下着が残っているだけだ。
とっさに、戻れ、と念じた。
ヒバナだけは、意志の力で変身の解除が可能である。
少なくとも、今まではそのはずだった。
ところが、何も起こらない。
むしろ、どんどん変異が進行していく。
ブラとパンティが、同時に弾け飛んだ。
まずい。
きょうは伸縮自在の戦闘服を着ていないのだ。
これでは変身が解けたとき、オールヌードになってしまう。
年頃の乙女としては、それがいちばんの問題だった。
「あたいはまあ、着ぐるみを着た、いたいけな小学生で通るけどさあ」
あきれたように玉子がいう。
「ヒバナのその格好はちょっとやばくね? いくらなんでも凶暴すぎ」
いわれるまでもない。
このままでは怪物扱いされて、警察に通報されるのがオチだ。
「ちょっとわたし、空飛んでくる」
ヒバナはいった。
「そのまま家に向かうから、たまちゃんもうちのマンションに来て」
「ったく。しょうがねえなあ」
歩くぬいぐるみといった風情の玉子を屋上に残し、助走をつけ、フェンスに飛び乗ってジャンプした。
気流を捕まえて、高みを目指す。
いったいどういうことなのだろう。
わけがわからなかった。
今までこんなことは一度もなかったのだ。
自分の意志に反して、変身してしまうなんて。
しかも、変身を解くことができないときている。
そして、もっと不思議なのは、ヒバナだけでなく、玉子の身にもそれが起こったということだ。
ひょっとすると、他の仲間も・・・。
ヒバナはゆったりと滑空しながら、玉子専用の桜貝型通信器を取り出した。
「たまちゃん、ちょっとひみちゃんちに寄ってみる。ここからだと、うちより近いから。あ、それからカギは郵便受けの中。郵便受けのダイヤルキーはね・・・」
土曜日だから、緋美子も家にいる可能性が高かった。
緋美子は、母親と妹の3人で、平屋建ての一軒家に住んでいる。
一度行ったことがあるから、場所はわかる。
ずいぶん親しいにもかかわらず、ヒバナは一度しか緋美子の家を訪れたことがない。
それには理由があった。
ふたりきりになったとき、自分を抑えきれなくなるのが、恐いからだった。
でも、今はそんなこともいっていられない。
何が起こっているのか、相談してみる必要があるのだ。
近づくと、極彩色の大きな鳥が、空を舞っているのが見えてきた。
よく見ると、鳥ではなく、緋美子だった。
やはり、朱雀に変身している。
「ひみちゃん」
「ヒバナ」
空中で手を取り合った。
「学校の図書室にいたら、急に変身が始まっちゃって、急いで空に逃げてきたんだけど。おかしいの。腕輪もしてないのに、変身するなんて」
「わたしも、たまちゃんもそうなんだ。何が起こってるんだと思う?」
緋美子の前でホバリングしながら、ヒバナはいった。
「まさか、またツクヨミ?」
緋美子が形のいい眉を寄せる。
「ううん、それはありえない。丸山さんが観測者の店長に催眠術をかけて、悪いものはすべて取り除いたっていってたから、オロチもツクヨミももういないはず」
「催眠術?」
ヒバナは小首をかしげた。
それは初耳だった。
観測者の”基盤”を直した、とあのとき丸山はいっていた。
あれは、そういうことだったのか。
「きゃあ!」
緋美子が小さく悲鳴をあげたのは、そのときだ。
「大変、変身が解けかけてる!」
同時に、ヒバナも気づいた。
浮力が弱くなっている。
翼が縮みかけているのだ。
元の体に戻るのは早かった。
ふたりからみあうようにして、落ちた。
両方とも、当然全裸である。
ヒバナを下にして、緋美子の家の庭に落下した。
干してある蒲団が、クッションの役割を果たしてくれた。
ヒバナの体の上に、やわらかく弾力のある緋美子の体が落ちてきた。
肌と肌が密着した。
落ちた衝撃より、そっちのほうが問題だった。
ヒバナは固まった。
夢にまで見た緋美子の裸体が、すぐそこにある。
目を背け、拳を握った。
このままでは触ってしまう。
抱き締めてしまう。
「大丈夫?」
身を起こし、緋美子が心配そうに顔を近づけてきた。
「ひみちゃん・・・」
ヒバナは目を閉じたまま、泣き声を上げた。
「早く降りて。でないとわたし、また、おかしくなっちゃう・・・」
緋美子がくすっと笑うのがわかった。
「ヒバナ、かわいい」
小声でいった。
ヒバナは薄目を開けた。
唇を塞がれた。
胸がまさぐられる。
乳首が固くなる。
思わずあえぎがもれた。
緋美子の背に腕を回し、思い切り抱き締めた。
体の中心が潤ってくる。
全身が性感帯と化したように、ものすごく敏感になっているのがわかる。
が、あえぎ声はいつしかすすり泣きに変わっていた。
「ばかね」
緋美子が耳元でささやいた。
「ずっといっしょだって、いったじゃない」
ヒバナは震えていた。
うれしくて、涙が止まらない。
ヒバナの耳たぶをそっと噛み、おもむろに上体を起こすと、潤んだ瞳で無防備で横たわるヒバナを見下ろし、緋美子がいった。
「続きは私のベッドで、ね」
とりあえず緋美子の服を借り、玄関を出ようとしたところに、緋美子の母の瑞穂と妹の安奈に出くわした。
買い物から返ってきたところらしく、スーパーの袋をいくつも提げている。
冷や汗をかく思いだった。
ついさっきまで緋美子の部屋で2人、裸で抱き合っていたのだ。
間一髪、といったところである。
「あ、ヒバナちゃん。来てたの。お久しぶり。元気そうね」
にこやかに笑いながら、瑞穂が声をかけてきた。
緋美子に似て、さすがに美人である。
ヒバナは無意識に両頬に手をやった。
情事の名残で顔が火照っているのがわかる。
まさか、ばれないよね・・・。
心の中でつぶやいたときだった。
安奈が鋭い眼でヒバナを睨んで、いった。
「あんた、おねえちゃんにひどいこと、したでしょ。おねえちゃんが、苦しがってるの、見えたんだ。安奈、おねえちゃんをいじめるやつ、許さない」
ヒバナはあっけにとられた。
そういえば、と思う。
初めて会ったとき、安奈は同じようなことをヒバナにいったのだ。
あんたは、おねえちゃんにひどいことをする。
もしそうなら、あたしが許さない。
そう、予言めいたことを、面と向かっていわれたのである。
あれは、このことだったのか。
とすると、ひみちゃんの苦しそうな顔って・・・。
ヒバナは真っ赤になった。
さっきの緋美子の表情。
あれは・・・。
「何失礼なこといってるの、安奈ったら。ヒバナちゃんがそんなことするはずないじゃない」
瑞穂が娘の頭をぽかりと叩く。
「ごめんなさいね、きのうも、源造おじいさんのご好意でお風呂までご馳走してもらったのに、この子ったら、礼儀知らずで、おじいさんに迷惑かけてばっかりだったんですよ」
本心から済まなさそうに頭を下げる。
「いいんです」
ヒバナは笑ってごまかした。
「わたし、ひみちゃんの勉強の邪魔しちゃったから、安奈ちゃんは、きっとそのことを怒ってるんだと思います」
安奈には、生まれつき予知能力のようなものが備わっているのかもしれない。
それが、やっと今になって、当たったのだった。
もちろん、正反対の意味で、ではあるのだが・・・。。
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