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第5部 ヒバナ、インモラルナイト!
#19 ヒバナ、葛藤する
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お盆の最中の深夜喫茶は、比較的暇である。
深夜0時が近づくと、『アイララ』にはほとんど客がいなくなっていた。
先輩ウェイトレスのクマちゃんが里帰りしているせいもあり、店内にはのんびりした雰囲気が漂っている。
「ヒバナちゃん、ひと休みしてていいよ」
という今岡店長の言葉に甘えてブースでくつろいでいると、入り口の自動ドアが開いて、緋美子が入ってきた。
白いTシャツにジーンズといったラフな格好だが、スタイルがいいので何を着てもよく似合う。
「ごめんね、こんなに遅い時間に」
ヒバナが済まなさそうに言う。
「ううん。安奈も母さんも寝ちゃったから、もう平気」
店長が気を利かせて、アイスティーを2つ、持ってきてくれる。
「ひみちゃんおひさしぶり。なんかしばらく見ないうちにまた綺麗になったね」
緋美子は1か月ほど前まで、この店でアルバイトをしていた。今岡店長のお気に入りだったのだ。
「ちょっと店長、セクハラ発言はやめてください。わたしたち、大事な話があるんです。少しの間、そっとしておいてもらえませんか」
目を怒らせて言い、ヒバナが店長を追い払う。
「幸ちゃんが、見つかったって?」
二人だけになると、待ちきれないといった様子で、緋美子が訊いてきた。
う・・・。
ひみちゃん、そんなに顔を近づけないでよ。
ヒバナは一瞬ひるんだが、ナミを封印した緋美子はついこの間までのなまめかしさが消え、普通に話せる雰囲気に戻っている。
もちろん、緋美子を前にしているだけで心がときめくという状況に変わりはない。
だが、彼女が普通に接してくれるため、なんとか冷静さを保てるだけの余裕がヒバナの側にも生まれていた。
「うん。でも、ミミと一緒に助けに行くからいいって、わたし、断られちゃった」
ヒバナはそれがかなりショックで、今もそのときの気分が尾を引いていた。
「きっと、あの少年、スサノオも一緒なんでしょ?」
アイスティーで喉を潤し、緋美子がたずねる。
「たぶんね、ひずみちゃん、スサノオから連絡があったって言ってたから」
「彼が、スサノオとしての力を取り戻していれば、多少安心なんだけど」
「そうだね。スサノオも神様だもんね。ヤマタノオロチを倒したくらいだから、きっと本当はすごく強いんだろうし」
「ヒバナさんの血を吸ったから、復活してる可能性はありますよね」
「うーん、だといいんだけど」
最初会ったときは、オニから逃げ回るだけのひ弱な少年だった。
それが、熱田神宮で再会したときは、記憶を取り戻し、自信にあふれているように見えた。
八百万神(やおろずのかみ)としての力が、記憶と一緒に戻ったからかもしれなかった。
「とにかく、わたしも手伝ってあげたいんだけど、ひずみちゃんにああもはっきり拒絶されちゃうとなあ・・・。もう、どうしていいかわからない」
膝に手を置き、うなだれてヒバナが深々とため息をつく。
「ミミさんから連絡がくるんですよね? そのときにすぐ出発できるように、準備を整えておくことかな」
緋美子のアドバイスは、いつも冷静で的確だ。
「それで、もう一つの話ってのは?」
「えっと、そう、ミミからひみちゃんへの伝言なんだけど」
ヒバナが顔を上げて、言った。
「『ほしいものは、石上宮にある』、とか」
「いしがみのみや?」
「ここのことじゃないかと思うの」
ヒバナが先ほどからいじっていたパソコンの画面を指差した。
「ただしくは、『いそのかみじんぐう」って、いうみたい」
緋美子が目を細くして、画面に顔を近づける。
「石上神宮。奈良県天理市にある、日本最古級の神社。御神体は”剣”で、物部氏の武器庫だったといわれており、本殿にはスサノオノミコトがオロチを退治したときに使用した十握剣(とつかのつるぎ)などが奉納されている・・・か。ミミさん、約束、覚えていてくれたんだ」
緋美子が、うれしそうに微笑んだ。
「約束?」
「遠隔攻撃のできる武器がほしいって、お願いしたの。朱雀になって確かに前より強くなった気がする。でも、ゆうべの温羅みたいな怪物が相手だと、戦いようがないんです。オロチにやられたとき、それを痛感したから、思い切ってミミさんに訊いてみたんです。どこかに遠隔攻撃のできる武器はないかって。でも、知らなかったな。物部氏の武器庫なんて神社があったとは・・・」
「モノノベ氏って、なんだっけ。なんか昔学校で習ったような・・・」
勉強に弱いヒバナが情けない声でたずねる。
「物部氏は、いわば大和朝廷の軍事担当の豪族です。仏教の布教に反対して、蘇我氏に滅ぼされてしまったけど、それまではかなりの勢力を誇っていたようです。一説には、後からやってきて日本を支配した天孫族より以前からこの日本に住んでいた、出雲族の一派ではないかといわれているんですけど」
現役高校生の緋美子はさすがに詳しい。
大和朝廷とか蘇我氏とかいわれても、ヒバナにはそれがいつの時代のことかもよくわからない。
織田信長よりはだいぶ古そうだ、と思っただけだった。
「確かにこの前あげた斧はかさばりすぎるしね」
以前ダンジョンで入手した戦斧は、今では極楽湯のまき割りの道具になっている。緋美子がそれを使ったのは、いつか地下鉄のホームで”デスワーム”と戦ったときだけである。
「奈良かあ。これだけ身の回りに古代の神様が増えてくると、一度は行かなきゃと思いますよね。三輪山とか、古事記・日本書紀ゆかりの聖域がいっぱいあるから」
緋美子が両手で顎を支え、遠い目をする。
なんだか、夢見る少女、といった風情である。
「ふーん、そうなんだ」
ヒバナには今ひとつぴんとこない。
奈良といえば、小6の修学旅行で一度行ったきりである。
奈良公園で鹿に鹿せんべいをやっている最中、指を齧られかけて泣いたことしか覚えていないのだ。
「ヒバナさん」
緋美子がぐいと体を近づけてきた。
瞳がキラキラ光っている。
「私と奈良旅行に行きませんか? ううん、ひずみちゃんのことを忘れたわけじゃないんです。むしろ逆。強力な武器を手に入れた後、ひずみちゃんと幸ちゃんを助けに行くほうが、うまくいくんじゃないかと思うんです」
「ひみちゃんと、ふたりきりで・・・旅行?」
ヒバナは立ちくらみを起こしかけ、あわててテーブルの端をつかんで転倒を防いだ。
そんな・・・。
なんて甘美な誘惑だろう。
「で、でも、わたし、仕事があるし・・・ひみちゃんも、勉強、忙しいんでしょ?」
行きたい。
すごく。
でも、行っちゃダメだ。
すさまじい葛藤が、ヒバナを弱腰にする。
「夏期講習は明日で終わります。ヒバナさんのお仕事のことは・・・私から店長に頼んでみます」
いつになく、緋美子は積極的だった。
いつのまにか、ヒバナの手を両手で握っている。
これ、ひょっとして・・・。
ヒバナの中に警戒心が沸き起こる。
ナミの罠じゃない?
とたんに気持ちが萎えた。
あんなむなしい想いをするのは、もうこりごり。
そう思ったのだ。
「ナミは関係ないですよ」
ヒバナの胸のうちを読んだように、ふいに緋美子が言った。
少し怒ったような目をしている。
「これは私の意志です。私が、ヒバナさんと一緒に旅行したいって、そう思ってるんです。来年はさすがに受験勉強一色で、それどころじゃないだろうし・・・。今のうちに私、思い出を作っておきたいんです。もちろん、ヒバナさんの気が進まないなら、無理にとは言いませんけれど・・・」
「わたしと、思い出・・・?」
どういうこと? ひみちゃん。
それって、もう会えなくなるとか、そういうフラグ?
そこまで考えて少し悲しくなったとき、ヒバナは最大の障害を思い出して暗澹たる気分に陥った。
家に、とんでもないものが来てるんだった。
玉子である。
リベンジとは名ばかりで、ゲームセンターでは人のお金で遊びに遊んだ不良小学生だ。
その後、仕事があるからとアパートで留守番させているが、旅行で家を空けたりしたら、何をしでかすかわかったものではなかった。
「コブつきでもいい?」
悲しそうに微笑んで、ヒバナはたずねた。
「こぶ?」
「うん。それに・・・ふたりきりは、やっぱりキケンすぎる気がするし」
「キケンって?」
緋美子がきょとんとする。
「わたし、ひみちゃんを襲っちゃうかもしれない」
意を決し、
ヒバナは真顔でつぶやいた。
が。
「何ですか、それ」
緋美子はぷっと吹き出しただけだった。
これ、笑うとこじゃないんだよ、ひみちゃん。
ヒバナは目を伏せた。
胸の中を隙間風が吹きぬけるのを、感じたのだった。
深夜0時が近づくと、『アイララ』にはほとんど客がいなくなっていた。
先輩ウェイトレスのクマちゃんが里帰りしているせいもあり、店内にはのんびりした雰囲気が漂っている。
「ヒバナちゃん、ひと休みしてていいよ」
という今岡店長の言葉に甘えてブースでくつろいでいると、入り口の自動ドアが開いて、緋美子が入ってきた。
白いTシャツにジーンズといったラフな格好だが、スタイルがいいので何を着てもよく似合う。
「ごめんね、こんなに遅い時間に」
ヒバナが済まなさそうに言う。
「ううん。安奈も母さんも寝ちゃったから、もう平気」
店長が気を利かせて、アイスティーを2つ、持ってきてくれる。
「ひみちゃんおひさしぶり。なんかしばらく見ないうちにまた綺麗になったね」
緋美子は1か月ほど前まで、この店でアルバイトをしていた。今岡店長のお気に入りだったのだ。
「ちょっと店長、セクハラ発言はやめてください。わたしたち、大事な話があるんです。少しの間、そっとしておいてもらえませんか」
目を怒らせて言い、ヒバナが店長を追い払う。
「幸ちゃんが、見つかったって?」
二人だけになると、待ちきれないといった様子で、緋美子が訊いてきた。
う・・・。
ひみちゃん、そんなに顔を近づけないでよ。
ヒバナは一瞬ひるんだが、ナミを封印した緋美子はついこの間までのなまめかしさが消え、普通に話せる雰囲気に戻っている。
もちろん、緋美子を前にしているだけで心がときめくという状況に変わりはない。
だが、彼女が普通に接してくれるため、なんとか冷静さを保てるだけの余裕がヒバナの側にも生まれていた。
「うん。でも、ミミと一緒に助けに行くからいいって、わたし、断られちゃった」
ヒバナはそれがかなりショックで、今もそのときの気分が尾を引いていた。
「きっと、あの少年、スサノオも一緒なんでしょ?」
アイスティーで喉を潤し、緋美子がたずねる。
「たぶんね、ひずみちゃん、スサノオから連絡があったって言ってたから」
「彼が、スサノオとしての力を取り戻していれば、多少安心なんだけど」
「そうだね。スサノオも神様だもんね。ヤマタノオロチを倒したくらいだから、きっと本当はすごく強いんだろうし」
「ヒバナさんの血を吸ったから、復活してる可能性はありますよね」
「うーん、だといいんだけど」
最初会ったときは、オニから逃げ回るだけのひ弱な少年だった。
それが、熱田神宮で再会したときは、記憶を取り戻し、自信にあふれているように見えた。
八百万神(やおろずのかみ)としての力が、記憶と一緒に戻ったからかもしれなかった。
「とにかく、わたしも手伝ってあげたいんだけど、ひずみちゃんにああもはっきり拒絶されちゃうとなあ・・・。もう、どうしていいかわからない」
膝に手を置き、うなだれてヒバナが深々とため息をつく。
「ミミさんから連絡がくるんですよね? そのときにすぐ出発できるように、準備を整えておくことかな」
緋美子のアドバイスは、いつも冷静で的確だ。
「それで、もう一つの話ってのは?」
「えっと、そう、ミミからひみちゃんへの伝言なんだけど」
ヒバナが顔を上げて、言った。
「『ほしいものは、石上宮にある』、とか」
「いしがみのみや?」
「ここのことじゃないかと思うの」
ヒバナが先ほどからいじっていたパソコンの画面を指差した。
「ただしくは、『いそのかみじんぐう」って、いうみたい」
緋美子が目を細くして、画面に顔を近づける。
「石上神宮。奈良県天理市にある、日本最古級の神社。御神体は”剣”で、物部氏の武器庫だったといわれており、本殿にはスサノオノミコトがオロチを退治したときに使用した十握剣(とつかのつるぎ)などが奉納されている・・・か。ミミさん、約束、覚えていてくれたんだ」
緋美子が、うれしそうに微笑んだ。
「約束?」
「遠隔攻撃のできる武器がほしいって、お願いしたの。朱雀になって確かに前より強くなった気がする。でも、ゆうべの温羅みたいな怪物が相手だと、戦いようがないんです。オロチにやられたとき、それを痛感したから、思い切ってミミさんに訊いてみたんです。どこかに遠隔攻撃のできる武器はないかって。でも、知らなかったな。物部氏の武器庫なんて神社があったとは・・・」
「モノノベ氏って、なんだっけ。なんか昔学校で習ったような・・・」
勉強に弱いヒバナが情けない声でたずねる。
「物部氏は、いわば大和朝廷の軍事担当の豪族です。仏教の布教に反対して、蘇我氏に滅ぼされてしまったけど、それまではかなりの勢力を誇っていたようです。一説には、後からやってきて日本を支配した天孫族より以前からこの日本に住んでいた、出雲族の一派ではないかといわれているんですけど」
現役高校生の緋美子はさすがに詳しい。
大和朝廷とか蘇我氏とかいわれても、ヒバナにはそれがいつの時代のことかもよくわからない。
織田信長よりはだいぶ古そうだ、と思っただけだった。
「確かにこの前あげた斧はかさばりすぎるしね」
以前ダンジョンで入手した戦斧は、今では極楽湯のまき割りの道具になっている。緋美子がそれを使ったのは、いつか地下鉄のホームで”デスワーム”と戦ったときだけである。
「奈良かあ。これだけ身の回りに古代の神様が増えてくると、一度は行かなきゃと思いますよね。三輪山とか、古事記・日本書紀ゆかりの聖域がいっぱいあるから」
緋美子が両手で顎を支え、遠い目をする。
なんだか、夢見る少女、といった風情である。
「ふーん、そうなんだ」
ヒバナには今ひとつぴんとこない。
奈良といえば、小6の修学旅行で一度行ったきりである。
奈良公園で鹿に鹿せんべいをやっている最中、指を齧られかけて泣いたことしか覚えていないのだ。
「ヒバナさん」
緋美子がぐいと体を近づけてきた。
瞳がキラキラ光っている。
「私と奈良旅行に行きませんか? ううん、ひずみちゃんのことを忘れたわけじゃないんです。むしろ逆。強力な武器を手に入れた後、ひずみちゃんと幸ちゃんを助けに行くほうが、うまくいくんじゃないかと思うんです」
「ひみちゃんと、ふたりきりで・・・旅行?」
ヒバナは立ちくらみを起こしかけ、あわててテーブルの端をつかんで転倒を防いだ。
そんな・・・。
なんて甘美な誘惑だろう。
「で、でも、わたし、仕事があるし・・・ひみちゃんも、勉強、忙しいんでしょ?」
行きたい。
すごく。
でも、行っちゃダメだ。
すさまじい葛藤が、ヒバナを弱腰にする。
「夏期講習は明日で終わります。ヒバナさんのお仕事のことは・・・私から店長に頼んでみます」
いつになく、緋美子は積極的だった。
いつのまにか、ヒバナの手を両手で握っている。
これ、ひょっとして・・・。
ヒバナの中に警戒心が沸き起こる。
ナミの罠じゃない?
とたんに気持ちが萎えた。
あんなむなしい想いをするのは、もうこりごり。
そう思ったのだ。
「ナミは関係ないですよ」
ヒバナの胸のうちを読んだように、ふいに緋美子が言った。
少し怒ったような目をしている。
「これは私の意志です。私が、ヒバナさんと一緒に旅行したいって、そう思ってるんです。来年はさすがに受験勉強一色で、それどころじゃないだろうし・・・。今のうちに私、思い出を作っておきたいんです。もちろん、ヒバナさんの気が進まないなら、無理にとは言いませんけれど・・・」
「わたしと、思い出・・・?」
どういうこと? ひみちゃん。
それって、もう会えなくなるとか、そういうフラグ?
そこまで考えて少し悲しくなったとき、ヒバナは最大の障害を思い出して暗澹たる気分に陥った。
家に、とんでもないものが来てるんだった。
玉子である。
リベンジとは名ばかりで、ゲームセンターでは人のお金で遊びに遊んだ不良小学生だ。
その後、仕事があるからとアパートで留守番させているが、旅行で家を空けたりしたら、何をしでかすかわかったものではなかった。
「コブつきでもいい?」
悲しそうに微笑んで、ヒバナはたずねた。
「こぶ?」
「うん。それに・・・ふたりきりは、やっぱりキケンすぎる気がするし」
「キケンって?」
緋美子がきょとんとする。
「わたし、ひみちゃんを襲っちゃうかもしれない」
意を決し、
ヒバナは真顔でつぶやいた。
が。
「何ですか、それ」
緋美子はぷっと吹き出しただけだった。
これ、笑うとこじゃないんだよ、ひみちゃん。
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