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第5部 ヒバナ、インモラルナイト!
#8 ひずみ、懺悔する
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「オロチの復活を目論む者たち・・・?」
ミミが鸚鵡(おうむ)返しに訊き返す。
「あたしの知識はそのほとんどが禍津神のデータベースからの受け売りなんだけどね、それによると、何千年も昔、"根の国"の世界線から離脱して、独自に繁栄を築いた世界があったというんだ。かつて"根の片津国"って呼ばれた、”鬼”の国だよ。そこは元はといえばこのスサノオを盟主とする国だった。それが、いつしか別の者の手に落ちた。スサノオに敵対する者の手に。
オロチの召喚を望む者がいるとたら、彼らしかあり得ない。その証拠に、スサノオは彼らと再び戦うために、ここに草薙の剣を求めてやってきた。これがあたしの推理。どう? スサノオ、当たってる?」
ナミが緋美子の口を借りて、説明した。
「まあ、だいたいはね。でも、剣は模造品だった。本物はここにはない。オロチの”影”は、僕を待ち伏せしていたんだ」
アルビノの少年が、小さくうなずいた。
「それにしても、君は誰だい? マガツカミに関わる者か?」
赤い目を、人形のように横たわって空を見上げている緋美子に向ける。
「その子はイザナミの末裔よ。乾(いぬい)ナミってのが、この世界での呼び名らしい。今は人間の娘の中に居座っているんだけどね」
ミミが横から補足した。
「そして、ヒバナの中にいるのが、タケミカヅチ。ここではレオンと呼ばれてる。そして、うちは、蛭子(ひるこ)の末裔のミミ。ま、言ってみれば、八百の神大集合ってとこさ」
「へえ、それは奇遇だな。でも、きっと僕らは、出会うべくして出会ったんだろうね」
少年が、感慨深げに言う。
「でも、助かった。ヒバナの血を吸ったおかげで、記憶がほぼ戻ったよ。まったく、すごいね、彼女の血液は」
レオンにのっとられているヒバナに赤い目を向けて、少年が言葉を続けた。
「竜族のDNAがブレンドされてるからな」
レオンがヒバナの口を借りて、言葉を挟む。
「なるほど、あのとき彼女が変身したのは、そういうわけか」
少年が、記憶を確かめるように、目を細める。
「そもそも、なぜおまえは王の座を追われることになったの?」
ナミが訊く。
「転生の途中で、僕は妹とともに、何者かの手によって、牢獄に幽閉された。目覚めると、かつての配下たちはすべて”彼女”の手に落ちていたよ。十年ほど前かな、いったん妹を逃がすことには成功したんだけど、どうやら彼女はこの世界に来て、記憶を失ってしまったらしい。僕はといえば、また捕らえられて何年もの間、牢獄生活さ。それで、ようやくこの間、脱出できたんだけど、今度は僕が記憶を失う番だったというわけだ。妹はおそらく、記憶を取り戻す過程で、僕の痕跡を追っているうちに、彼らに見つかってしまったのだろう」
「根の片津国の現在の支配者は誰なのさ。その”彼女”ってのは」
ミミがたずねると、少年の端正な顔がゆがんだ。
「そのうち、嫌でもわかるよ。きっとそのとき、君たちは”彼女”の正体を知ったことを後悔する。今僕に言えるのはそれくらいかな。それより、ここは人目につきすぎる。僕は剣と、妹を探しに行くよ。君たちとは近いうちに再会できる気がする。運よく会うことができたら、また続きを話そう」
少年は最後にそれだけ口にすると、背を向けて元来たほうへ歩き出した。
そのときだった。
それまで一言も言葉を発せず、神々たちのやり取りを聞いているだけだったひずみが突然駆け出し、立ち去ろうとする少年の手首をつかんだ。
「待って。あたしにも幸を取り戻すお手伝い、させてください」
「幸? ああ、妹の、この世界での名前だね」
足を止め、少年が取りすがるひずみを見下ろした。
「幸はあたしの大切な友達なんです。放ってはおけない。お願い、あたし、きっと何かの役に立つから」
「その子は癒しの光を使える。ただの人間の小娘じゃないよ」
ミミが助け舟を出す。
少年は少し腰をかがめ、目線の高さを合わせると、ひずみをじっと見つめた。
「君はいい子だ」
やがて、やわらかく微笑むと、
「わかった。これをあげよう。僕と連絡が取りたいときは、これに話しかけて。耳に当てれば、僕の声も聞こえるからね」
少年が自分の耳から、何か小さなアクセサリのようなものをはずして、ひずみの掌に乗せる。
それは桜貝に似ていた。
薄桃色で、つやつやしていて、とても可愛らしい。
「ありがとう」
お辞儀を返して、ひずみはそっとそれを握りしめた。
「君を必要とするときがきたら、必ず連絡する。だからくれぐれも勝手な行動は起こさないこと。相手は”鬼”なんだ。さっき、イザナミが言ってたように、残忍で、強い。君ひとりで、立ち向かえる相手ではないよ」
うなずくひずみの頭をやさしくなでると、今度こそ本当に、少年は立ち去って行った。
「うちらもいったん、キャンプ”極楽湯”へ引き上げよう」
ミミが言った。
「レオン、ヒバナに緋美子とひずみを運ばせて。今後のことは、場所を移して検討しようよ」
「賛成だね。いつまでも裸で寝てちゃ、この子もかわいそうだ」
ナミの言葉通り、変身が解けた緋美子は全裸のままだった。
レオタード風の”戦闘服”は、オロチの熱線で跡形もなく燃え尽きてしまっており、今は煤と埃と土くれが、かろうじて胸と局部を覆い隠している。
「あたしは・・・一緒には、行けない」
うつむいていたひずみが、ぽつりとつぶやいた。
泣き腫らした目に、暗い感情が浮かんでいる。
「ヒバナにもう、顔向けできない。緋美子先輩にも。今だって、辛くてたまらない。あなたがレオンだってことはわかるよ。でも、そんなふうに、ヒバナの顔で、ヒバナの目で見つめられると、あたし、もう・・・どうしていいかわからない。ましてや、本物のヒバナの人格があなたに取って替わって現れたときには・・・。あたしはひどい人間なんだ。さっき、ナミが言ったことは正しいの。あたし、あのとき一瞬だけ・・・」
うなだれたまま、ぽたぽたと足元に涙の粒を落とした。
「気にするな。そんなの、よくある話だ。それに」
レオンが言った。
「さっきのやりとりは、ヒバナには聞こえていない。あの直前、オレがこの体をのっとったからな。いいか、今からヒバナに入れ替わるが、よけいな気を使うんじゃない。今までどおり接すれば、それでいい」
「そうさ。イザナミも、これ以上自分の立場が悪くなるようなことは、言わないだろうしね」
「あんたたちが挑発してこなければね」
ミミにナミが言い返し、少し空気が険悪になったとき、
「ああー、急がなきゃ!」
ヒバナが、やっと”らしさ”を取り戻した声で、叫んだ。
「みんなで、ひみちゃんを助けるよ!」
レオンからヒバナに、主人格が替わったらしい。
裸の緋美子をいとおしげに抱きかかえると、背中をゆすり、翼を広げる。
ひずみがその首筋にうしろからしがみつく。
ミミはひずみのショルダーバッグの中だ。
竜人に変身したヒバナは、体長2メートル、翼長3メートルを超す。
だから、少女を二人運搬するくらい、造作のないことだった。
大股に走り出すと、大破して崩れたビルの残骸を踏み台にして、高々と跳躍した。
背中に広がったコウモリ状の皮の翼が風を捉え、力強くはばたく。
高空から見下ろすと、ちょうど大通りの角を消防車が3台、曲がってくるところだった。
森が燃えているのだ。
あちこちから、黒煙と真っ赤な炎が上がっている。
緋美子の衝突で崩壊したビルの前に、サイレンを鳴らして救急車が停車する。
神宮の正門にはパトカーが何台も停まり、制服姿の警官たちが、集まってくる群集を拡声器で制止していた。
報道のヘリコプターを避けながら、ヒバナは大きく旋回すると、極楽湯のある白鶴公園の方角に針路を取った。
最短距離で飛べば、10分とかからず到着できるだろう。
「ヒバナ、ごめんね・・・」
耳元で、ひずみがつぶやいた。
が、風を切る翼の音で、ヒバナには何も聞こえなかった。
ミミが鸚鵡(おうむ)返しに訊き返す。
「あたしの知識はそのほとんどが禍津神のデータベースからの受け売りなんだけどね、それによると、何千年も昔、"根の国"の世界線から離脱して、独自に繁栄を築いた世界があったというんだ。かつて"根の片津国"って呼ばれた、”鬼”の国だよ。そこは元はといえばこのスサノオを盟主とする国だった。それが、いつしか別の者の手に落ちた。スサノオに敵対する者の手に。
オロチの召喚を望む者がいるとたら、彼らしかあり得ない。その証拠に、スサノオは彼らと再び戦うために、ここに草薙の剣を求めてやってきた。これがあたしの推理。どう? スサノオ、当たってる?」
ナミが緋美子の口を借りて、説明した。
「まあ、だいたいはね。でも、剣は模造品だった。本物はここにはない。オロチの”影”は、僕を待ち伏せしていたんだ」
アルビノの少年が、小さくうなずいた。
「それにしても、君は誰だい? マガツカミに関わる者か?」
赤い目を、人形のように横たわって空を見上げている緋美子に向ける。
「その子はイザナミの末裔よ。乾(いぬい)ナミってのが、この世界での呼び名らしい。今は人間の娘の中に居座っているんだけどね」
ミミが横から補足した。
「そして、ヒバナの中にいるのが、タケミカヅチ。ここではレオンと呼ばれてる。そして、うちは、蛭子(ひるこ)の末裔のミミ。ま、言ってみれば、八百の神大集合ってとこさ」
「へえ、それは奇遇だな。でも、きっと僕らは、出会うべくして出会ったんだろうね」
少年が、感慨深げに言う。
「でも、助かった。ヒバナの血を吸ったおかげで、記憶がほぼ戻ったよ。まったく、すごいね、彼女の血液は」
レオンにのっとられているヒバナに赤い目を向けて、少年が言葉を続けた。
「竜族のDNAがブレンドされてるからな」
レオンがヒバナの口を借りて、言葉を挟む。
「なるほど、あのとき彼女が変身したのは、そういうわけか」
少年が、記憶を確かめるように、目を細める。
「そもそも、なぜおまえは王の座を追われることになったの?」
ナミが訊く。
「転生の途中で、僕は妹とともに、何者かの手によって、牢獄に幽閉された。目覚めると、かつての配下たちはすべて”彼女”の手に落ちていたよ。十年ほど前かな、いったん妹を逃がすことには成功したんだけど、どうやら彼女はこの世界に来て、記憶を失ってしまったらしい。僕はといえば、また捕らえられて何年もの間、牢獄生活さ。それで、ようやくこの間、脱出できたんだけど、今度は僕が記憶を失う番だったというわけだ。妹はおそらく、記憶を取り戻す過程で、僕の痕跡を追っているうちに、彼らに見つかってしまったのだろう」
「根の片津国の現在の支配者は誰なのさ。その”彼女”ってのは」
ミミがたずねると、少年の端正な顔がゆがんだ。
「そのうち、嫌でもわかるよ。きっとそのとき、君たちは”彼女”の正体を知ったことを後悔する。今僕に言えるのはそれくらいかな。それより、ここは人目につきすぎる。僕は剣と、妹を探しに行くよ。君たちとは近いうちに再会できる気がする。運よく会うことができたら、また続きを話そう」
少年は最後にそれだけ口にすると、背を向けて元来たほうへ歩き出した。
そのときだった。
それまで一言も言葉を発せず、神々たちのやり取りを聞いているだけだったひずみが突然駆け出し、立ち去ろうとする少年の手首をつかんだ。
「待って。あたしにも幸を取り戻すお手伝い、させてください」
「幸? ああ、妹の、この世界での名前だね」
足を止め、少年が取りすがるひずみを見下ろした。
「幸はあたしの大切な友達なんです。放ってはおけない。お願い、あたし、きっと何かの役に立つから」
「その子は癒しの光を使える。ただの人間の小娘じゃないよ」
ミミが助け舟を出す。
少年は少し腰をかがめ、目線の高さを合わせると、ひずみをじっと見つめた。
「君はいい子だ」
やがて、やわらかく微笑むと、
「わかった。これをあげよう。僕と連絡が取りたいときは、これに話しかけて。耳に当てれば、僕の声も聞こえるからね」
少年が自分の耳から、何か小さなアクセサリのようなものをはずして、ひずみの掌に乗せる。
それは桜貝に似ていた。
薄桃色で、つやつやしていて、とても可愛らしい。
「ありがとう」
お辞儀を返して、ひずみはそっとそれを握りしめた。
「君を必要とするときがきたら、必ず連絡する。だからくれぐれも勝手な行動は起こさないこと。相手は”鬼”なんだ。さっき、イザナミが言ってたように、残忍で、強い。君ひとりで、立ち向かえる相手ではないよ」
うなずくひずみの頭をやさしくなでると、今度こそ本当に、少年は立ち去って行った。
「うちらもいったん、キャンプ”極楽湯”へ引き上げよう」
ミミが言った。
「レオン、ヒバナに緋美子とひずみを運ばせて。今後のことは、場所を移して検討しようよ」
「賛成だね。いつまでも裸で寝てちゃ、この子もかわいそうだ」
ナミの言葉通り、変身が解けた緋美子は全裸のままだった。
レオタード風の”戦闘服”は、オロチの熱線で跡形もなく燃え尽きてしまっており、今は煤と埃と土くれが、かろうじて胸と局部を覆い隠している。
「あたしは・・・一緒には、行けない」
うつむいていたひずみが、ぽつりとつぶやいた。
泣き腫らした目に、暗い感情が浮かんでいる。
「ヒバナにもう、顔向けできない。緋美子先輩にも。今だって、辛くてたまらない。あなたがレオンだってことはわかるよ。でも、そんなふうに、ヒバナの顔で、ヒバナの目で見つめられると、あたし、もう・・・どうしていいかわからない。ましてや、本物のヒバナの人格があなたに取って替わって現れたときには・・・。あたしはひどい人間なんだ。さっき、ナミが言ったことは正しいの。あたし、あのとき一瞬だけ・・・」
うなだれたまま、ぽたぽたと足元に涙の粒を落とした。
「気にするな。そんなの、よくある話だ。それに」
レオンが言った。
「さっきのやりとりは、ヒバナには聞こえていない。あの直前、オレがこの体をのっとったからな。いいか、今からヒバナに入れ替わるが、よけいな気を使うんじゃない。今までどおり接すれば、それでいい」
「そうさ。イザナミも、これ以上自分の立場が悪くなるようなことは、言わないだろうしね」
「あんたたちが挑発してこなければね」
ミミにナミが言い返し、少し空気が険悪になったとき、
「ああー、急がなきゃ!」
ヒバナが、やっと”らしさ”を取り戻した声で、叫んだ。
「みんなで、ひみちゃんを助けるよ!」
レオンからヒバナに、主人格が替わったらしい。
裸の緋美子をいとおしげに抱きかかえると、背中をゆすり、翼を広げる。
ひずみがその首筋にうしろからしがみつく。
ミミはひずみのショルダーバッグの中だ。
竜人に変身したヒバナは、体長2メートル、翼長3メートルを超す。
だから、少女を二人運搬するくらい、造作のないことだった。
大股に走り出すと、大破して崩れたビルの残骸を踏み台にして、高々と跳躍した。
背中に広がったコウモリ状の皮の翼が風を捉え、力強くはばたく。
高空から見下ろすと、ちょうど大通りの角を消防車が3台、曲がってくるところだった。
森が燃えているのだ。
あちこちから、黒煙と真っ赤な炎が上がっている。
緋美子の衝突で崩壊したビルの前に、サイレンを鳴らして救急車が停車する。
神宮の正門にはパトカーが何台も停まり、制服姿の警官たちが、集まってくる群集を拡声器で制止していた。
報道のヘリコプターを避けながら、ヒバナは大きく旋回すると、極楽湯のある白鶴公園の方角に針路を取った。
最短距離で飛べば、10分とかからず到着できるだろう。
「ヒバナ、ごめんね・・・」
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