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ACT7 アリア奪回
#6 ハル②
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公園の植え込みで、光輝が爆発した。
一瞬、虹色のオーロラがたゆたい、その中で光の粒子が次第に人の形を取り始める。
まばゆいきらめきが消えると、そこに純白の装甲に身を包んだリコが立っていた。
肩と胸を覆ったプロテクターも、マイクロミニのスカートも、ロングブーツもロンググローブもすべて白。
頭部を防御するヘルムも白なら、露出した肌も白。
白くないのは水色のロングヘアーとバイザーだけだ。
なるほどこれはMILKYで正解だな、とハルは思う。
「ほほう、生体素子を使ったナノチップか。なかなか凝っている。だが、これは地球人の技術ではないな」
植え込みから現れたリコのそばに近寄ると、ハルはその装備の表面に指を走らせ、興味深げに言った。
MILKYのアーマーは基本的には軽装備に見える。
あくまでもリコのボディラインを際立たせるようにデザインされているせいだ。
だが、近くでよく見ると、露出した腋の下も上腕部も腹も太腿も、遠目にはわからぬほど薄く透明な材質でコーティングされているようだ。
つまり、MILKYは、見た目ほど防御力が低いというわけではないらしい。
「原理はよくわからない。普段は5次元空間に格納されてるこのアーマーが、変身する時になるとそこから出てきて身体に装着するとか、なんかそんな話だったけど」
リコの説明は要領を得ない。
確かに、マイクロサイズの5次元空間を操る技術があるのなら、それも可能だろうとハルは思う。
それにしても、そんな異世界の技術がなぜこの娘に備わっているのだろうか。
「面白いデザインだな。乳首だけは元のままか」
上半身のプロテクターはリコの身体のラインを忠実にトレースしているのだが、不思議なのは、釣り鐘型に盛り上がった胸の頂の部分に、金と銀に塗り分けられた乳首がそのまま顔を出していることだった。
「うちの場合、乳首が変身の起動装置なんだ。モードを切り替える時や、必殺技を使う時にはこれを操作する」
「そうなのか。私の愛撫では変身しなかったところをみると、指紋認証かDNA認証のロックがかかっているということだな」
「当たり前だ。他人に乳首を弄られるたびに変身してたら、うちの身がもたない」
「いつかそのコスチュームのまま、セックスしよう。見ているだけで犯したくなりそうだ」
ハルがからかうような口調で言うと、
「本気なのか? どこの世界に変身してまでセックスするヒーローがいる? バカも休み休み言え」
バイザーの向こうで、リコが呆れたように眼を見開いた。
一瞬、虹色のオーロラがたゆたい、その中で光の粒子が次第に人の形を取り始める。
まばゆいきらめきが消えると、そこに純白の装甲に身を包んだリコが立っていた。
肩と胸を覆ったプロテクターも、マイクロミニのスカートも、ロングブーツもロンググローブもすべて白。
頭部を防御するヘルムも白なら、露出した肌も白。
白くないのは水色のロングヘアーとバイザーだけだ。
なるほどこれはMILKYで正解だな、とハルは思う。
「ほほう、生体素子を使ったナノチップか。なかなか凝っている。だが、これは地球人の技術ではないな」
植え込みから現れたリコのそばに近寄ると、ハルはその装備の表面に指を走らせ、興味深げに言った。
MILKYのアーマーは基本的には軽装備に見える。
あくまでもリコのボディラインを際立たせるようにデザインされているせいだ。
だが、近くでよく見ると、露出した腋の下も上腕部も腹も太腿も、遠目にはわからぬほど薄く透明な材質でコーティングされているようだ。
つまり、MILKYは、見た目ほど防御力が低いというわけではないらしい。
「原理はよくわからない。普段は5次元空間に格納されてるこのアーマーが、変身する時になるとそこから出てきて身体に装着するとか、なんかそんな話だったけど」
リコの説明は要領を得ない。
確かに、マイクロサイズの5次元空間を操る技術があるのなら、それも可能だろうとハルは思う。
それにしても、そんな異世界の技術がなぜこの娘に備わっているのだろうか。
「面白いデザインだな。乳首だけは元のままか」
上半身のプロテクターはリコの身体のラインを忠実にトレースしているのだが、不思議なのは、釣り鐘型に盛り上がった胸の頂の部分に、金と銀に塗り分けられた乳首がそのまま顔を出していることだった。
「うちの場合、乳首が変身の起動装置なんだ。モードを切り替える時や、必殺技を使う時にはこれを操作する」
「そうなのか。私の愛撫では変身しなかったところをみると、指紋認証かDNA認証のロックがかかっているということだな」
「当たり前だ。他人に乳首を弄られるたびに変身してたら、うちの身がもたない」
「いつかそのコスチュームのまま、セックスしよう。見ているだけで犯したくなりそうだ」
ハルがからかうような口調で言うと、
「本気なのか? どこの世界に変身してまでセックスするヒーローがいる? バカも休み休み言え」
バイザーの向こうで、リコが呆れたように眼を見開いた。
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