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ACT6 帝国の魔手

#2 アリア①

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 ピンク色のもやをかきわけるようにして、アリアは目覚めた。
 殺風景な部屋の中。
 冷たいベッドの上である。
 どうやら、布団代わりに、素肌の上に学ランを羽織ったまま、そのまま眠り込んでしまったらしい。
 カーテンのない窓から、抜けるように青い空が覗いている。
 思いのほか近くから聞こえてくるのは、波の音だ。
 ああ、ここ、リコさまのおうちなんだっけ。
 そう認識したとたん、怒涛のように昨夜の記憶がよみがえり、アリアは「きゃんっ」と悲鳴を上げた。
 あの時のリコさまの乱れ方といったら…。
 もう、すごいなんてものじゃなかった。
 逆海老状に反り返って、あそこからいやらしい汁を吹き出しながら、あんあんあえいでた。
 たまらずその上に乗っかったアリアは、突き立ったリコの乳首に股間をすりつけ、一緒になってイッてしまったものだったが…。
 その後、失神して動かなくなったリコから、ローターを取り出すのにまた一苦労したことを覚えている。
 括約筋が固く締まったリコのあそこは、ローターを奥にしっかりくわえこみ、容易には離さなかったからである。
 その謎のローターは、今、ベッドの下に転がっている。
 拾い上げるとブーンというかすかな音がして、またまた温かくなってきた。
「あん、リコさまあ」
 学ランの前をはだけ、太腿の間にローターをそっと挟み込む。
 アリアにはまだ、それを中に挿入するだけの勇気はない。
 でも、入口に当てるだけでも、十分に子持ちよかった。
 腰をゆすりながら、空いたほうの手で乳房をつかむ。
 リコのGカップとは比ぶべくもないが、身体つきからすれば、十分に大きな乳房である。
 リコの乳房と比較すると、幼いせいか、アリアの乳房のほうが少しだけ固いようだ。
「はうう」
 みしみし揉んでいると、だんだん鼻息が荒くなってきた。
 ゆうべの一件は、自分としてはお手柄である。
 だが、アリアはまだ不満だった。
 リコをイかせることはできた。
 でも、それはアリアからの一方的な働きかけのせいであり、リコからはなんのアクションもなかったのだ。
 ほんとは、リコさまにしてほしいのに。
 せわしく指を動かしながら、アリアは思った。
 ローターの振動がいつのまにか強くなり、小陰唇のあわいで淫らな液体にまみれている。
「ああ、リコさま、して」
 つい声に出してそうひとりごちた時、
「リコ、アリア、いつまで寝てるんだ。朝ごはんの支度ならできてるぞ」
 ふいに、廊下のほうから、よく通るハルの声が響いてきた。

 
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