上 下
42 / 230
ACT5 ヴァルプルギスの夜

#8 リコ③

しおりを挟む
 リコはもう、限界だった。
 一刻も早く、入れてもらいたくてたまらない。
 拷問を受けた時、ハルのペニスはすでに一度目にしている。
 黒光りする、こん棒のようにたくましいペニス。
 今になって、わかる。
 あの時から、心のどこかで、こうなることを望んでいたのだ。
「あんあんあんあんっ」
 悩ましげに尻を振る。
 自分から尻を振り立て、ハルの亀頭をくわえこもうとする。
 だが、やっと少し先が入ったと思うと、意地悪くハルは身を引いてしまう。
 その繰り返しに、リコはぎちょぐちょに濡れた膣を持て余し、熱い淫汁を太腿の内側に滴らせ、泣き叫ぶ。
「ほら、もう、言えるだろう」
 勃起したペニスでリコの尻を叩きながら、じらすようにハルが言う。
「好きです。愛してます。そのおちんちん、わたしのとろとろおま〇こに根元までぶち込んでください、って」
「好き…です」
 すすり泣きながら、リコは復唱した。
 もう、なんでもよかった。
 この蛇の生殺しのような状況から解放されるなら。
「ハルのこと、愛してます…」
 嘘ではない気がした。
 強い反発を覚えながらも、強烈にこの娘に惹かれていく自分を、リコは感じていた。
 宇宙刑事だろうが、ただの頭のおかしい女だろうが、そんなことはかまわない。
 これほどの快楽を与えてくれる相手に出会ったのは、これが初めてだった。
 男どもには幻滅しか覚えなかったリコが、同性のハルの仕置きには、涙ぐむほど感じてしまっているのだ。 
 愛という抽象的なものは、リコにはわからない。
 だが、肉の歓びは痛いほどわかる。
 そして、これこそ、恋なのかとも思う。
 だから、恋したハルの性器で貫き通されるためなら、なんだって…。
「その次は?」
 ハルが意地悪く催促した。
「まだせりふが残っているだろう?」
 はあ、はあ、はあ、はあ…。
 あえぎ声の間から、リコは懸命に言葉をしぼり出した。
「リコの、とろとろおま〇こに、ハルのぶっといおちんちんを、根元まで、いっぱい、いっぱい、ぶちこんでください…」


 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

先輩と苦手な訓練①(完結)

BL / 完結 24h.ポイント:369pt お気に入り:86

セリナの鞭とマミカの躯

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:8

お医者さんごっこ

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

【短編集】ならわし

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:9

夏の思い出

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

【第一部】没落令嬢は今宵も甘く調教される

恋愛 / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:1,471

ひたすら。

BL / 連載中 24h.ポイント:262pt お気に入り:56

生死の実感

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:0

マゾでウケ、あたしの人生

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

復讐の螺旋 

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:5

処理中です...