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ACT13 怪獣牧場
#24 ビュンビュン丸⑤
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「ビュンビュン丸…・」
リコの声に、ビュンビュン丸は、朦朧とした意識の中で目を開いた。
少し離れた所に、巨大化してMILKYに変身したリコが仁王立ちになっている。
純白のビキニアーマーにミニスカート。
同じく白のロンググローブにロングブーツ。
ハーフヘルムのバイザーからは水色の長い髪が波打ち、形のいい鼻から下が見えている。
リコは、カッコよくくびれた腰に握った両の拳を当て、太腿の眩いばかりの絶対領域の上に、ハイレグレオタードの際どいVゾーンをのぞかせていた。
まったく、何度見ても惚れ惚れするような巨大ヒロインぶりである。
瀕死の状態にありながら、ビュンビュン丸は己の下半身がリコのセクシーな肢体に反応して、熱く火照るのを感じていた。
ビュンビュン丸の躰の上には、珍墨彩の下半身、いわゆる恐竜戦車が乗っている。
そのキャタピラに蹂躙されて、ビュンビュン丸の戦闘員スーツはズタズタになり、剥き出しになった肌は見るも無残に引き裂かれてしまっている。
が、我ながらよくやったと思うのは、アリアのほうに向かおうと、ビュンビュン丸の上を乗り越えようとした恐竜戦車の肛門に、間一髪ペニスを突き立てることができたというその一点だった。
元々の性癖が幸いした。
ビュンビュン丸は生まれながらにして、マゾヒストである。
痛い目に遭わされれば合わされるほど、燃えるのだ。
現に今がそうだった。
躰の上をキャタピラが何度も往復し、全身の皮膚をすだれのように切り裂かれているうちに、ビュンビュン丸はあまりの快感に、完全勃起してしまっていたのである。
その勃起ペニスを、躰の上を通り過ぎようとした恐竜戦車のケツの穴にぶち込んでやったのだ。
ハルにもらった栄養ドリンク剤の効果もあって、彼のペニスは長距離ミサイルのように尖っていた。
だから、さしもの恐竜戦車もキャタピラを空回りさせ、前身不能状態に陥ってしまったというわけだ。
が、ビュンビュン丸は、おのれの命が風前の灯だということを悟っていた。
腸詰帝国皇帝珍墨彩ともあろうものが、元帝国戦闘員の下っ端などに、そうそうやられてなどいるはずがない。
そして、その予感は的中した。
「ったく、往生際の悪い奴だな」
地響きのような声が聞こえてきたかと思うと、睾丸に陰茎を生やしたような珍墨彩の異相が、横からビュンビュン丸を覗き込んだのだ。
皇帝は、ついに乗り物を捨てたらしかった。
二本の足で大地を踏みしめ、右手に持った槍で、戦車の下敷きになったビュンビュン丸を狙っている。
「やめろ!」
リコの叫び声が聞こえた時には、もう遅かった。
左腕一本ででビュンビュン丸を強引に戦車の下から引きずり出すと、珍墨彩が右手の槍を繰り出した。
「げふっ」
肛門に激痛が走り、硬直するビュンビュン丸。
やがて複眼から光が消え、口から血反吐とともに、槍の穂先が飛び出した。
肛門から口まで、メザシの干物のように槍でひと息に貫かれ、こうしてビュンビュン丸は死んだのだった。
リコの声に、ビュンビュン丸は、朦朧とした意識の中で目を開いた。
少し離れた所に、巨大化してMILKYに変身したリコが仁王立ちになっている。
純白のビキニアーマーにミニスカート。
同じく白のロンググローブにロングブーツ。
ハーフヘルムのバイザーからは水色の長い髪が波打ち、形のいい鼻から下が見えている。
リコは、カッコよくくびれた腰に握った両の拳を当て、太腿の眩いばかりの絶対領域の上に、ハイレグレオタードの際どいVゾーンをのぞかせていた。
まったく、何度見ても惚れ惚れするような巨大ヒロインぶりである。
瀕死の状態にありながら、ビュンビュン丸は己の下半身がリコのセクシーな肢体に反応して、熱く火照るのを感じていた。
ビュンビュン丸の躰の上には、珍墨彩の下半身、いわゆる恐竜戦車が乗っている。
そのキャタピラに蹂躙されて、ビュンビュン丸の戦闘員スーツはズタズタになり、剥き出しになった肌は見るも無残に引き裂かれてしまっている。
が、我ながらよくやったと思うのは、アリアのほうに向かおうと、ビュンビュン丸の上を乗り越えようとした恐竜戦車の肛門に、間一髪ペニスを突き立てることができたというその一点だった。
元々の性癖が幸いした。
ビュンビュン丸は生まれながらにして、マゾヒストである。
痛い目に遭わされれば合わされるほど、燃えるのだ。
現に今がそうだった。
躰の上をキャタピラが何度も往復し、全身の皮膚をすだれのように切り裂かれているうちに、ビュンビュン丸はあまりの快感に、完全勃起してしまっていたのである。
その勃起ペニスを、躰の上を通り過ぎようとした恐竜戦車のケツの穴にぶち込んでやったのだ。
ハルにもらった栄養ドリンク剤の効果もあって、彼のペニスは長距離ミサイルのように尖っていた。
だから、さしもの恐竜戦車もキャタピラを空回りさせ、前身不能状態に陥ってしまったというわけだ。
が、ビュンビュン丸は、おのれの命が風前の灯だということを悟っていた。
腸詰帝国皇帝珍墨彩ともあろうものが、元帝国戦闘員の下っ端などに、そうそうやられてなどいるはずがない。
そして、その予感は的中した。
「ったく、往生際の悪い奴だな」
地響きのような声が聞こえてきたかと思うと、睾丸に陰茎を生やしたような珍墨彩の異相が、横からビュンビュン丸を覗き込んだのだ。
皇帝は、ついに乗り物を捨てたらしかった。
二本の足で大地を踏みしめ、右手に持った槍で、戦車の下敷きになったビュンビュン丸を狙っている。
「やめろ!」
リコの叫び声が聞こえた時には、もう遅かった。
左腕一本ででビュンビュン丸を強引に戦車の下から引きずり出すと、珍墨彩が右手の槍を繰り出した。
「げふっ」
肛門に激痛が走り、硬直するビュンビュン丸。
やがて複眼から光が消え、口から血反吐とともに、槍の穂先が飛び出した。
肛門から口まで、メザシの干物のように槍でひと息に貫かれ、こうしてビュンビュン丸は死んだのだった。
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