151 / 230
ACT12 腸詰帝国潜入作戦
#8 リコ②
しおりを挟む
ジラフ?
ジラフとは、確かハルが追っている宇宙盗賊だ。
だからといって、殺してもかまわないとは、いくらなんでも言い過ぎじゃないか?
胸を揉まれたままの姿勢から、リコは上体をねじってアリアンの顎に肘打ちをかました。
「いたっ!」
怯むアリアン。
その右腕を取り、肩にかけた。
腰のばねを効かせて、豪快な一本背負いを決める。
アリアンが頭から砂浜に突っ込んでいく。
その背中にまたがり、顎の下に両手を入れた。
思いっきり引き上げると、
「きゃんっ!」
アリアンがリコの下で逆海老の形に反り返る。
プロレス技のひとつ、キャメルクラッチだ。
リコが住居の1階をトレーニング・ジムにしているのは、伊達ではない。
怪獣との対決に備えて、日ごろから色々な技の練習をしているのだ。
そんなリコが、にわかヒーローのアリアンに負けるはずがない。
「うぐぐぐぐ、リコさま、痛いよ、助けて」
アリアンが早くも弱音を吐いた。
「いいか、アリア。変身できるだけじゃ、ヒーローは名乗れないんだ」
身体を素早く入れ替えると、リコはアリアの下になった。
両手両足をアリアンの四肢に絡め、仰向けにしたまま、アリアンをやぐらのように持ち上げた。
背中側に手足を引っ張られ、アリアンの身体がせり上がる。
胸元の大きく開いたコスチュームの間からせり出した乳房が、今にも布地を突き破りそうな勢いだ。
短いフレアスカートは腹の上までめくれあがり、鋭く切れ上がったハイレグレオタードに包まれた下半身がまる見えになる。
「どうする? アリア? ハルはおまえを殺せと言ってるが?」
四肢を駆使してアリアンを宙に持ち上げ、ぎりぎりとその手足を引き絞りながら、リコは言った。
「なんなら、このままバラバラにしてやってもいいんだが」
「や、やめて」
苦しそうに身もだえしながら、アリアがすすり泣く。
「アリアは、ジラフなんかじゃ、ありません。ただ、ちょっと変身して、リコさまを助けようと思っただけなんですぅ」
「言い訳は、ハルにするんだな」
足の戒めを解くと、リコはアリアンを肩に担いで立ち上がった。
今度はサバ折りの体勢である。
「はあっ! ふひいっ!」
リコの肩の上で背中を折り曲げられ、アリアンが苦しげ泣き叫ぶ。
あんまりうるさいので、いったん下ろして、後ろから抱きかかえてやった。
ちょうど、母親が幼児に小便をさせる時のように、背後からアリアンの両脚を持ち上げたのだ。
「どうする? ハル」
ハルの許までアリアンを運ぶと、リコはたずねた。
「怪しいのはそこだ」
ハルが指さしたのは、アリアの股間だった。
「ものすごいエネルギー反応だ。ちょっとなかを調べる必要がある」
ジラフとは、確かハルが追っている宇宙盗賊だ。
だからといって、殺してもかまわないとは、いくらなんでも言い過ぎじゃないか?
胸を揉まれたままの姿勢から、リコは上体をねじってアリアンの顎に肘打ちをかました。
「いたっ!」
怯むアリアン。
その右腕を取り、肩にかけた。
腰のばねを効かせて、豪快な一本背負いを決める。
アリアンが頭から砂浜に突っ込んでいく。
その背中にまたがり、顎の下に両手を入れた。
思いっきり引き上げると、
「きゃんっ!」
アリアンがリコの下で逆海老の形に反り返る。
プロレス技のひとつ、キャメルクラッチだ。
リコが住居の1階をトレーニング・ジムにしているのは、伊達ではない。
怪獣との対決に備えて、日ごろから色々な技の練習をしているのだ。
そんなリコが、にわかヒーローのアリアンに負けるはずがない。
「うぐぐぐぐ、リコさま、痛いよ、助けて」
アリアンが早くも弱音を吐いた。
「いいか、アリア。変身できるだけじゃ、ヒーローは名乗れないんだ」
身体を素早く入れ替えると、リコはアリアの下になった。
両手両足をアリアンの四肢に絡め、仰向けにしたまま、アリアンをやぐらのように持ち上げた。
背中側に手足を引っ張られ、アリアンの身体がせり上がる。
胸元の大きく開いたコスチュームの間からせり出した乳房が、今にも布地を突き破りそうな勢いだ。
短いフレアスカートは腹の上までめくれあがり、鋭く切れ上がったハイレグレオタードに包まれた下半身がまる見えになる。
「どうする? アリア? ハルはおまえを殺せと言ってるが?」
四肢を駆使してアリアンを宙に持ち上げ、ぎりぎりとその手足を引き絞りながら、リコは言った。
「なんなら、このままバラバラにしてやってもいいんだが」
「や、やめて」
苦しそうに身もだえしながら、アリアがすすり泣く。
「アリアは、ジラフなんかじゃ、ありません。ただ、ちょっと変身して、リコさまを助けようと思っただけなんですぅ」
「言い訳は、ハルにするんだな」
足の戒めを解くと、リコはアリアンを肩に担いで立ち上がった。
今度はサバ折りの体勢である。
「はあっ! ふひいっ!」
リコの肩の上で背中を折り曲げられ、アリアンが苦しげ泣き叫ぶ。
あんまりうるさいので、いったん下ろして、後ろから抱きかかえてやった。
ちょうど、母親が幼児に小便をさせる時のように、背後からアリアンの両脚を持ち上げたのだ。
「どうする? ハル」
ハルの許までアリアンを運ぶと、リコはたずねた。
「怪しいのはそこだ」
ハルが指さしたのは、アリアの股間だった。
「ものすごいエネルギー反応だ。ちょっとなかを調べる必要がある」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
179
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる