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ACT11 捕虜
#5 アリア②
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「そ、そんな…」
ビュンビュン丸が、逆さになったまま、首をねじってハルを見た。
半開きになった口から、よだれの混じった白い泡を吹いている。
目は血走り、恍惚感のあまりか、瞳孔が開きかけている。
「お、お願いだ…い、いかせて…」
「アリア、電圧を上げろ」
ビュンビュン丸の懇願をガン無視して、ハルがアリアに命令した。
「は、はい!」
アリアは床から3センチばかり飛び上がると、再度リングによじ登って、コーナーの柱に駆け寄った。
そこに取りつけてあるコントロールボックスのダイヤルで、乳首に流す電流の強弱を調整できるのだ。
「2」で止まっていたダイヤルを、思い切って「5」に合わせた。
「きゃうん!」
ビュンビュン丸が子犬のように鳴いた。
導線で根元を縛られた乳首が、充血してコチコチに尖っているのが遠目からもよくわかる。
今や50センチほどの長さにまで伸び切ったペニスは、放水寸前の消防自動車のホースのように、どくんどくんと波打っている。
が、カリ首の部分でロープに拘束されているため、出口を失った精液がどんどん溜まり始め、ペニス全体が瓢箪型にふくらんでしまっていた。
まさに爆発寸前といった、見るからに危うい感じである。
「た、頼む! 頼むから、イカせて!」
ビュンビュン丸が、宙づりになったまま、狂ったように腰を振る。
「無理だと言ってるだろう」
ハルがビュンビュン丸に歩み寄った。
「念のために、栓をしておいてやる。汚い汁が漏れないようにな」
そう言いながら目の高さに掲げたのは、長さ10センチほどの竹串だ。
焼き鳥に使ってあるような、先の尖ったあれである。
「や、やめろ…」
ビュンビュン丸の複眼が、その内面を反映してか、ミラーボールみたいにクルクル色を変え始めた。
痛みへの恐怖、未知の快感への期待。
そうした相反するいくつもの感情が、彼のちっぽけな脳の中でぐるぐる渦巻いている証拠に違いない。
左手で海綿体をむんずと握ると、ハルが串を持つ右手を肩のあたりに掲げた。
鋭利な先端を赤紫色に充血したウミガメの頭のような亀頭に近づけると、尿道口めがけてぶすりと突き刺した。
「はううううううっ1」
絶叫するビュンビュン丸。
が、ハルは顔色ひとつ変えなかった。
そのまま容赦なく長い竹串をずぶずぶと尿道に押し込んでいく。
我慢汁に混じって、血があふれ出した。
微妙に精液も混じっているらしく、なんだか苺シロップをかけたヨーグルトみたいな色をしている。
ハルったら、すごい…。
アリアは、ただただ驚くばかりである。
顔の筋1本動かさず、こんな残虐なことをやってのけるなんて。
やっぱりハルは、宇宙人なんだ。
そう思わずにはいられない。
アリアが呆然と血まみれのペニスに見入っている時だった。
「やめて! 彼を放してあげて! そこまでやればもうたくさんでしょ? この人非人! ドS女!」
悲痛な声で叫んだのは、ジムの片隅で縛られた野戸珍子だった。
2本の触角を振り立てながら、ロープをほどこうと懸命にもがいている。
「人非人で悪かったな。ドS女だと? まあ、それも否定はしないが」
ビュンビュン丸のペニスに竹駆串を挿入するハルは、余裕の表情である。
「どうしてもというなら、私を代わりに拷問して! それ以上虐めたら、ビュンビュン丸のおちんちん、使い物にならなくなっちゃうわ!」
わあ。
これって、愛なのかな。
アリアは感心した。
ふたりは改造人間なのに。
敵ながら、なんてうるわしいんだろう。
「しょうがないな。じゃ、おまえもやってやる」
めんどくさそうに珍子のほうを見て、ハルが言った。
「リコ、そいつをここに連れてきて、拘束しろ。そうだな、その女の拷問は、リコ、おまえに任せる」
「うちが?」
急に振られて、リコが目を剥いた。
「悪いけど、うちにはそんな趣味、ないぞ」
「これは趣味の問題ではない」
ハルが、眼鏡越しにじろりとリコを睨みつけた。
「逆らうなら、お前を代わりに拷問してやってもいいが」
ビュンビュン丸が、逆さになったまま、首をねじってハルを見た。
半開きになった口から、よだれの混じった白い泡を吹いている。
目は血走り、恍惚感のあまりか、瞳孔が開きかけている。
「お、お願いだ…い、いかせて…」
「アリア、電圧を上げろ」
ビュンビュン丸の懇願をガン無視して、ハルがアリアに命令した。
「は、はい!」
アリアは床から3センチばかり飛び上がると、再度リングによじ登って、コーナーの柱に駆け寄った。
そこに取りつけてあるコントロールボックスのダイヤルで、乳首に流す電流の強弱を調整できるのだ。
「2」で止まっていたダイヤルを、思い切って「5」に合わせた。
「きゃうん!」
ビュンビュン丸が子犬のように鳴いた。
導線で根元を縛られた乳首が、充血してコチコチに尖っているのが遠目からもよくわかる。
今や50センチほどの長さにまで伸び切ったペニスは、放水寸前の消防自動車のホースのように、どくんどくんと波打っている。
が、カリ首の部分でロープに拘束されているため、出口を失った精液がどんどん溜まり始め、ペニス全体が瓢箪型にふくらんでしまっていた。
まさに爆発寸前といった、見るからに危うい感じである。
「た、頼む! 頼むから、イカせて!」
ビュンビュン丸が、宙づりになったまま、狂ったように腰を振る。
「無理だと言ってるだろう」
ハルがビュンビュン丸に歩み寄った。
「念のために、栓をしておいてやる。汚い汁が漏れないようにな」
そう言いながら目の高さに掲げたのは、長さ10センチほどの竹串だ。
焼き鳥に使ってあるような、先の尖ったあれである。
「や、やめろ…」
ビュンビュン丸の複眼が、その内面を反映してか、ミラーボールみたいにクルクル色を変え始めた。
痛みへの恐怖、未知の快感への期待。
そうした相反するいくつもの感情が、彼のちっぽけな脳の中でぐるぐる渦巻いている証拠に違いない。
左手で海綿体をむんずと握ると、ハルが串を持つ右手を肩のあたりに掲げた。
鋭利な先端を赤紫色に充血したウミガメの頭のような亀頭に近づけると、尿道口めがけてぶすりと突き刺した。
「はううううううっ1」
絶叫するビュンビュン丸。
が、ハルは顔色ひとつ変えなかった。
そのまま容赦なく長い竹串をずぶずぶと尿道に押し込んでいく。
我慢汁に混じって、血があふれ出した。
微妙に精液も混じっているらしく、なんだか苺シロップをかけたヨーグルトみたいな色をしている。
ハルったら、すごい…。
アリアは、ただただ驚くばかりである。
顔の筋1本動かさず、こんな残虐なことをやってのけるなんて。
やっぱりハルは、宇宙人なんだ。
そう思わずにはいられない。
アリアが呆然と血まみれのペニスに見入っている時だった。
「やめて! 彼を放してあげて! そこまでやればもうたくさんでしょ? この人非人! ドS女!」
悲痛な声で叫んだのは、ジムの片隅で縛られた野戸珍子だった。
2本の触角を振り立てながら、ロープをほどこうと懸命にもがいている。
「人非人で悪かったな。ドS女だと? まあ、それも否定はしないが」
ビュンビュン丸のペニスに竹駆串を挿入するハルは、余裕の表情である。
「どうしてもというなら、私を代わりに拷問して! それ以上虐めたら、ビュンビュン丸のおちんちん、使い物にならなくなっちゃうわ!」
わあ。
これって、愛なのかな。
アリアは感心した。
ふたりは改造人間なのに。
敵ながら、なんてうるわしいんだろう。
「しょうがないな。じゃ、おまえもやってやる」
めんどくさそうに珍子のほうを見て、ハルが言った。
「リコ、そいつをここに連れてきて、拘束しろ。そうだな、その女の拷問は、リコ、おまえに任せる」
「うちが?」
急に振られて、リコが目を剥いた。
「悪いけど、うちにはそんな趣味、ないぞ」
「これは趣味の問題ではない」
ハルが、眼鏡越しにじろりとリコを睨みつけた。
「逆らうなら、お前を代わりに拷問してやってもいいが」
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