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ACT10 淫靡な特訓

#4 ハル②

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「あんあんあんあんっ!」
 ハルの膝の上で、アリアがぐりぐり尻を動かした。
 ビスチェのボタンをすべてはずされ、ブラをずらされて、アリアの学ランの下はすでに上半身裸に近い。
 その年の割に豊かな乳房が憎くてたまらず、ハルは餅をこねるようにそのふたつのやわらかなマシュマロを揉みしごく。
「だめだめだめだめえ!」
 ダメと言いながら、アリアは尻をスカート越しにハルの勃起ペニスにグイグイすりつけてくる。
 どうやら頭と体が分離してしまっているらしい。
 熟した肉体が、意識を裏切って性的に暴走し始めているのだ。
 乳首をつまんで思いっきりつねり上げ、同時に耳の穴に先を尖らせて硬くした舌を突っ込むと、
「はうっ! むうん、い、いくう!」
 アリアがうめいて逆海老状に反り返り、白目を剥いて果ててしまった。
 ひくひく痙攣するその体を、なおも学ランの下で撫でまわしていると、リコがモンローウォークで腰をくねらせながらやってきた。
 地味な白のブラウスに、黒のタイトミニ。
 その上から袖を通さず、愛用のトレンチコートを羽織っている。
 妙に色っぽい歩き方をしているなと思ったら、まだあの撮影用のピンヒールを履いていた。
「何やってんだ?」
 ハルに抱えられたまま気絶しているアリアをけげんそうに見つめ、リコが訊く。
「いや、ただの欲情だ」
 何事もなかったように、ハルは答えた。
 別に、隠すつもりもなかった。
「おまえの撮影シーンに、ついむらむらしてしまった」
「それでアリアを?」
「少し遊んでやっただけだ」
「口から泡を吹いてるぞ」
「この娘、見た目よりずっと成熟しているな。リコ、おまえも気をつけたほうがいい」
「児童ポルノ法違反で捕まっても知らないぞ」
「ああ。以後気をつける」
「ところで撮影は終了したが…ほんとにやるつもりか? 今朝言ってた、あれを」
「戦闘訓練か。もちろんだ」
 ぐったりしたアリアを肩に担ぐと、ハルは立ち上がった。
「MILKYの能力を最大限引き出すには、リコ、まずおまえ自身が強くならねばならない。今のままではとても破滅の天使とは戦えないぞ。それどころか、腸詰帝国の怪獣にも勝てやしないだろう」
「そんなことないさ。こう見えても1年前まで、レディースで鍛えてたんだ。喧嘩なら、そのへんのやくざにも負けはしない」
「そんなもの、しょせん、素人の域を出やしないのさ。まず、この私を倒せるようになれ。それが第一の目標だ」
「お安い御用だ。帰ったら、さっそく叩きのめしてやる」
 切れ長のリコの眼に、闘志の炎が宿った。
「その意気だ。ただし、条件がある」
「なんだ? その、条件って?」
「①衣装は、わたしの指定したものを必ず身に着けること。
 ②靴はそのピンヒールを履くこと。
 ③負けたら、そのたびに1時間、私の言いなりになること。
 以上だ」
「やれやれ」
 うんざりしたように、リコが肩をすくめるジャスチャーをした。
「いかにもドSのハルらしい条件だよ」



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