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#394話 見えない同居人
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この部屋に引っ越してきた翌日から、その現象は起こり始めた。
色々なものの置き場所が変わっているのである。
例えば、ベッドの右側に置いたはずの目覚まし時計がいつのまにか左側に移されていたり、冷蔵庫の中のビールの位置が変えられていたりと、数え出すときりがない。
更に気持ちが悪いのは、歯ブラシやトイレットペーパーが誰かに使われた痕跡があることだった。
朝になると歯ブラシはなぜか濡れているし、トイレットペーパーは着実になくなっていく。
そんな現象に耐えられなくなり、俺は一日仕事を休み、押し入れに隠れて監視することにした。
襖を少しだけ開けておき、部屋の中を監視する。
長丁場の張り込みに備え、パンと飲み物も用意した。
が、変化は意外に早く訪れた。
午前9時を回った頃のことである。
突然鍵を開ける音が響いたかと思うと、見知らぬ男が部屋に入ってきたのだ。
「誰だ、おまえ」
押し入れから飛び出てそう声をかけると、
「おまえこそ誰だ」
男が開き直った。
「勝手にひとの部屋に出入りしやがって。ずうずうしい野郎だ」
声を荒げて詰め寄ると、
「それはこっちのせりふだ。おまえこそ、俺が夜勤の仕事なのをいいことに、昼間、俺の部屋を使いやがって」
そう、言い返された。
「なんだと? ここは202号室だろ? 俺はついこの間、ここへ越してきたところだ」
嫌な予感がして、一応、確認してみると、勝ち誇ったような口調で、男が答えた。
「はあ? 馬鹿も休み休み言え。この部屋は、201号室だぜ。きさまが部屋を間違えてるんだよ」
色々なものの置き場所が変わっているのである。
例えば、ベッドの右側に置いたはずの目覚まし時計がいつのまにか左側に移されていたり、冷蔵庫の中のビールの位置が変えられていたりと、数え出すときりがない。
更に気持ちが悪いのは、歯ブラシやトイレットペーパーが誰かに使われた痕跡があることだった。
朝になると歯ブラシはなぜか濡れているし、トイレットペーパーは着実になくなっていく。
そんな現象に耐えられなくなり、俺は一日仕事を休み、押し入れに隠れて監視することにした。
襖を少しだけ開けておき、部屋の中を監視する。
長丁場の張り込みに備え、パンと飲み物も用意した。
が、変化は意外に早く訪れた。
午前9時を回った頃のことである。
突然鍵を開ける音が響いたかと思うと、見知らぬ男が部屋に入ってきたのだ。
「誰だ、おまえ」
押し入れから飛び出てそう声をかけると、
「おまえこそ誰だ」
男が開き直った。
「勝手にひとの部屋に出入りしやがって。ずうずうしい野郎だ」
声を荒げて詰め寄ると、
「それはこっちのせりふだ。おまえこそ、俺が夜勤の仕事なのをいいことに、昼間、俺の部屋を使いやがって」
そう、言い返された。
「なんだと? ここは202号室だろ? 俺はついこの間、ここへ越してきたところだ」
嫌な予感がして、一応、確認してみると、勝ち誇ったような口調で、男が答えた。
「はあ? 馬鹿も休み休み言え。この部屋は、201号室だぜ。きさまが部屋を間違えてるんだよ」
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