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第198話 カタストロフィ -冒涜の記③ー
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シン・メイに起きる気配がないことを見て取ると、僕は作業を開始した。
まずシーツを取り去って、彼女の全身をさらけ出す。
次に病衣を脱がせて裸同然に剥く。
スレンダーボデイに包帯を巻いたシン・メイの身体には色々なチューブがつながれている。
中でも卑猥なのは剥き出しの陰部に差し込まれた尿道カテーテルだ。
絶対安静のシン・メイはショーツを穿くことすら許されず、秘部も人形みたいにツルツルに剃毛されていた。
目の前に現れた淫猥な光景に僕はめまいを覚えずにはいられない。
包帯とチューブだらけの少女の裸体。
かつては美しかったその顔も、今は左半分が大きな眼帯で覆われている。
頭が興奮で爆発しそうだった。
脳内の快楽物質の分泌が烈しすぎて、喉がからからに乾き、舌が上顎に貼りついている。
股間では生殖器官がこん棒かバットのように固くなっていた。
それに備えて下着を履かず、下は薄いスパッツにしてきたのだが、その前部が今にも破れそうだった。
鋏を取り出し、手の震えを押さえながら、シン・メイの身体に巻かれた包帯を切り取っていく。
この前の経験から、聖痕の位置はわかっていた。
シン・メイが聖女であり、破滅招来体アラダマから人類を守るために自らの身を捧げたのはもう間違いない。
だが、磔刑に処せられた聖女なら、その犠牲を完成させるために今一つやり残していることがある。
それを僕は今完遂しようとしているのだ。
包帯を取り去ると、薔薇色の蚯蚓腫れが縦横に走るスレンダーな裸体が現れた。
傷だらけのシン・メイの裸は、見ているだけで漏らしそうになるほど倒錯的だった。
はあはあ荒い息を吐きながら、僕はそのわき腹に目をやった。
あった。
聖痕だ。
そこだけ何かで穴を開けられたように円く皮膚が陥没し、膿と血でグズグズになっている。
これだ。
この穴に、僕の聖なる”槍”を突き刺すのだ。
そうして、このロンギヌスの槍で再び貫かれた時、聖女シン・メイの犠牲は完結するー。
スパッツを引き下げ、怒張した”分身”を解放した。
たわわに実ったバナナのようなそれを指でつまみ、狙いを定めてシン・メイのわき腹の傷口に押し込んでいく。
ずぶり。
できかけていたかさぶたが破れて、僕の棒と一緒にただれた肉が内側にめり込んだ。
じわじわと血があふれ、トマトジュースを垂らしたようにベッドを濡らし始める。
ああ…。
思わず声が出た。
シン・メイの肉体に空いた傷口は、これまで僕が挿入してきたどの性器や肛門より狭く窮屈で、熱かった。
腰を突き上げ、根元まで突き入れると、敏感な先端が弾力のある袋みたいなものにぶち当たった。
さらに力を籠めて、その袋を突き破る。
あふれる血液の量がいきなり増えてきたと思った瞬間、シン・メイがカッと目を見開いた。
エメラルドのように青い目だった。
瞳孔が開き、うつろになった眸から、どんどん生気のようなものが失われていくのがわかった。
もう少しだ。
もう少しー。
僕は少女の裸体に覆いかぶさると、心電図のコードを引きちぎり、乳房を揉みしだきながら虫のように腰を動かした。
ずんずんずん…。
ピストン運動を数度続けただけなのに、マグマのように込み上げる凄まじい快感に僕は身体をわななかせた。
い、いく。
いっちゃ、うう…。
その時ー。
突然、警報が鳴り出した。
頭から冷水をぶっかけられたように、欲情が引いていった。
反射的に、窓の外を見た。
街並みの向こうに、黒煙が上がっている。
その中心に、天を衝くように巨大な昆虫型機械獣の姿が見えた。
アラダマの再襲撃が始まったのだ。
僕の”儀式”に感応したとでもいうのだろうか。
触角と前肢を動かしながら、アラダマの新たな使者は、確信に満ちた足取りでこちらへと向かっているようだ。
まずい。
逃げなければ。
僕は性器をシン・メイの傷口から抜こうとした。
がー。
締め付けがきつくて、ピクリとも動かない。
くそっ!
片足をシン・メイの骨盤にかけ、思いっきり引き抜いた。
ずぼっ!
びちびちびちっ!
肉の千切れる音が響き渡り、怒張した肉棒とともに、首根っこに巻きついた臓物も一緒にあふれ出てきた。
血と脂にまみれたひも状の臓物を垂らしたまま、僕が逃げ出そうとした、その刹那ー。
シン・メイの左手がふいに動いて僕の男根を握りしめた。
「自分だけ助かろうなんて思うなよ」
青い目で僕を睨みつけてシン・メイが言った。
「おまえもここで死ぬんだよ。あたしと一緒にな」
まずシーツを取り去って、彼女の全身をさらけ出す。
次に病衣を脱がせて裸同然に剥く。
スレンダーボデイに包帯を巻いたシン・メイの身体には色々なチューブがつながれている。
中でも卑猥なのは剥き出しの陰部に差し込まれた尿道カテーテルだ。
絶対安静のシン・メイはショーツを穿くことすら許されず、秘部も人形みたいにツルツルに剃毛されていた。
目の前に現れた淫猥な光景に僕はめまいを覚えずにはいられない。
包帯とチューブだらけの少女の裸体。
かつては美しかったその顔も、今は左半分が大きな眼帯で覆われている。
頭が興奮で爆発しそうだった。
脳内の快楽物質の分泌が烈しすぎて、喉がからからに乾き、舌が上顎に貼りついている。
股間では生殖器官がこん棒かバットのように固くなっていた。
それに備えて下着を履かず、下は薄いスパッツにしてきたのだが、その前部が今にも破れそうだった。
鋏を取り出し、手の震えを押さえながら、シン・メイの身体に巻かれた包帯を切り取っていく。
この前の経験から、聖痕の位置はわかっていた。
シン・メイが聖女であり、破滅招来体アラダマから人類を守るために自らの身を捧げたのはもう間違いない。
だが、磔刑に処せられた聖女なら、その犠牲を完成させるために今一つやり残していることがある。
それを僕は今完遂しようとしているのだ。
包帯を取り去ると、薔薇色の蚯蚓腫れが縦横に走るスレンダーな裸体が現れた。
傷だらけのシン・メイの裸は、見ているだけで漏らしそうになるほど倒錯的だった。
はあはあ荒い息を吐きながら、僕はそのわき腹に目をやった。
あった。
聖痕だ。
そこだけ何かで穴を開けられたように円く皮膚が陥没し、膿と血でグズグズになっている。
これだ。
この穴に、僕の聖なる”槍”を突き刺すのだ。
そうして、このロンギヌスの槍で再び貫かれた時、聖女シン・メイの犠牲は完結するー。
スパッツを引き下げ、怒張した”分身”を解放した。
たわわに実ったバナナのようなそれを指でつまみ、狙いを定めてシン・メイのわき腹の傷口に押し込んでいく。
ずぶり。
できかけていたかさぶたが破れて、僕の棒と一緒にただれた肉が内側にめり込んだ。
じわじわと血があふれ、トマトジュースを垂らしたようにベッドを濡らし始める。
ああ…。
思わず声が出た。
シン・メイの肉体に空いた傷口は、これまで僕が挿入してきたどの性器や肛門より狭く窮屈で、熱かった。
腰を突き上げ、根元まで突き入れると、敏感な先端が弾力のある袋みたいなものにぶち当たった。
さらに力を籠めて、その袋を突き破る。
あふれる血液の量がいきなり増えてきたと思った瞬間、シン・メイがカッと目を見開いた。
エメラルドのように青い目だった。
瞳孔が開き、うつろになった眸から、どんどん生気のようなものが失われていくのがわかった。
もう少しだ。
もう少しー。
僕は少女の裸体に覆いかぶさると、心電図のコードを引きちぎり、乳房を揉みしだきながら虫のように腰を動かした。
ずんずんずん…。
ピストン運動を数度続けただけなのに、マグマのように込み上げる凄まじい快感に僕は身体をわななかせた。
い、いく。
いっちゃ、うう…。
その時ー。
突然、警報が鳴り出した。
頭から冷水をぶっかけられたように、欲情が引いていった。
反射的に、窓の外を見た。
街並みの向こうに、黒煙が上がっている。
その中心に、天を衝くように巨大な昆虫型機械獣の姿が見えた。
アラダマの再襲撃が始まったのだ。
僕の”儀式”に感応したとでもいうのだろうか。
触角と前肢を動かしながら、アラダマの新たな使者は、確信に満ちた足取りでこちらへと向かっているようだ。
まずい。
逃げなければ。
僕は性器をシン・メイの傷口から抜こうとした。
がー。
締め付けがきつくて、ピクリとも動かない。
くそっ!
片足をシン・メイの骨盤にかけ、思いっきり引き抜いた。
ずぼっ!
びちびちびちっ!
肉の千切れる音が響き渡り、怒張した肉棒とともに、首根っこに巻きついた臓物も一緒にあふれ出てきた。
血と脂にまみれたひも状の臓物を垂らしたまま、僕が逃げ出そうとした、その刹那ー。
シン・メイの左手がふいに動いて僕の男根を握りしめた。
「自分だけ助かろうなんて思うなよ」
青い目で僕を睨みつけてシン・メイが言った。
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