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第185話 奴隷
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「ちんたら走ってるんじゃねーよ! 早く次を探すんだよ!」
私は怒りに任せて運転席のマキオの後頭部をどついた。
事態は急を要するのだ。
一刻の猶予も許されない。
なのに、このガキときたら…。
マキオは私の部下である。
この春主任に昇格したのはいいが、新人のこいつの教育係を押し付けられた。
はっきり言って、使えないにほどがある。
まず、外見が不細工だ。
顔中ニキビだらけでそのニキビから一本一本ハリネズミみたいに棘みたいな毛が生えている。
その上、仕事の覚えも悪いし、コミュ障ときている。
なのになぜ採用されたかというと、社長の親戚筋の息子だとかいう話。
得意先回りの帰り道だった。
商談は私の美貌と抜群のスタイル、プラス完璧なコミュニケーション能力で、なんとかまとめることに成功した。
マキオには一言もしゃべらせず、壁際に立たせておいたのが功を奏したようだ。
そこそこ大きな契約が取れたのだから、本来はこのまま営業所へ凱旋ー。
と行きたいところだったのだけど、得意先のビルを出た頃から雲行きが怪しくなった。
マキオに運転手をさせ、一件目のコンビニへ。
結果は修理中で使用不能。
ようやく見つけた二件目は、ひとつしかないところへ更にジジババが行列を作っていて埒があきそうにない。
こうなったら、パチンコ屋でもショッピングモールでももうなんでもいい。
がー。
こういう時に限って、それらしき建物は一軒も見つからないときている。
額に脂汗がにじんだ。
ゴロゴロゴロ…。
パンパンに張った下腹が不気味な音を立て、今にも爆裂せんばかりにひくひく波打っている。
ボデイラインを強調するために着込んできた営業用のスーツが恨めしい。
どこかないか。
できるところなら、もう野良でもいい。
「あ、あった! あそこに止めて」
廃工場の隣に、元駐車場だったのか、狭い空き地があるのを見て、私は叫んだ。
マキオがびっくりしたような目で私を見た。
あんなとこに何の用が?
そう言いたげだ。
「いいから早く!」
「……」
社用車が空き地に滑り込んだ、その刹那ー。
ほんのわずかな振動が命取りになったのか…。
どどどどどっ!
おなかの中で腸が物凄い勢いで蠢動したかと思うと、強烈な便意が私を襲った。
「だ、だめええっ!」
シートベルトをはずそうとしたけれど、もう遅かった。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!
パンテイの中に、大量の下痢便が溢れ出すのが分かった。
すさまじい臭気が車の中に漂い、あまりの臭さに目から涙がにじみ出た。
「せ、せんぱい…」
下半身をドロドロにした挙句、更にパンツスーツの裾から茶色い液体を垂れ流し続ける私を、茫然とした表情でマキオが見つめている。
「お願い…」
クソまみれになって、私は泣いていた。
「きれいにするの、手伝って。それから、このことは、誰にも言わないで…」
その日から、社内一のバリキャリ美人営業の私と、社内一のブサメン、マキオとの関係は逆転した。
きょうも朝から倉庫に呼ばれ、こう命令された。
「朝のご挨拶に、まずお口で僕を咥えてよ」
「はい、ご主人様」
マキオの前にひざまずき、ズボンのファスナーを下ろしていく。
下着をめくると、反り返ったモノが勢いよく飛び出した。
マキオのそれは、何もしていないのにもう、鬼のように固く大きくなっていた。
私は怒りに任せて運転席のマキオの後頭部をどついた。
事態は急を要するのだ。
一刻の猶予も許されない。
なのに、このガキときたら…。
マキオは私の部下である。
この春主任に昇格したのはいいが、新人のこいつの教育係を押し付けられた。
はっきり言って、使えないにほどがある。
まず、外見が不細工だ。
顔中ニキビだらけでそのニキビから一本一本ハリネズミみたいに棘みたいな毛が生えている。
その上、仕事の覚えも悪いし、コミュ障ときている。
なのになぜ採用されたかというと、社長の親戚筋の息子だとかいう話。
得意先回りの帰り道だった。
商談は私の美貌と抜群のスタイル、プラス完璧なコミュニケーション能力で、なんとかまとめることに成功した。
マキオには一言もしゃべらせず、壁際に立たせておいたのが功を奏したようだ。
そこそこ大きな契約が取れたのだから、本来はこのまま営業所へ凱旋ー。
と行きたいところだったのだけど、得意先のビルを出た頃から雲行きが怪しくなった。
マキオに運転手をさせ、一件目のコンビニへ。
結果は修理中で使用不能。
ようやく見つけた二件目は、ひとつしかないところへ更にジジババが行列を作っていて埒があきそうにない。
こうなったら、パチンコ屋でもショッピングモールでももうなんでもいい。
がー。
こういう時に限って、それらしき建物は一軒も見つからないときている。
額に脂汗がにじんだ。
ゴロゴロゴロ…。
パンパンに張った下腹が不気味な音を立て、今にも爆裂せんばかりにひくひく波打っている。
ボデイラインを強調するために着込んできた営業用のスーツが恨めしい。
どこかないか。
できるところなら、もう野良でもいい。
「あ、あった! あそこに止めて」
廃工場の隣に、元駐車場だったのか、狭い空き地があるのを見て、私は叫んだ。
マキオがびっくりしたような目で私を見た。
あんなとこに何の用が?
そう言いたげだ。
「いいから早く!」
「……」
社用車が空き地に滑り込んだ、その刹那ー。
ほんのわずかな振動が命取りになったのか…。
どどどどどっ!
おなかの中で腸が物凄い勢いで蠢動したかと思うと、強烈な便意が私を襲った。
「だ、だめええっ!」
シートベルトをはずそうとしたけれど、もう遅かった。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!
パンテイの中に、大量の下痢便が溢れ出すのが分かった。
すさまじい臭気が車の中に漂い、あまりの臭さに目から涙がにじみ出た。
「せ、せんぱい…」
下半身をドロドロにした挙句、更にパンツスーツの裾から茶色い液体を垂れ流し続ける私を、茫然とした表情でマキオが見つめている。
「お願い…」
クソまみれになって、私は泣いていた。
「きれいにするの、手伝って。それから、このことは、誰にも言わないで…」
その日から、社内一のバリキャリ美人営業の私と、社内一のブサメン、マキオとの関係は逆転した。
きょうも朝から倉庫に呼ばれ、こう命令された。
「朝のご挨拶に、まずお口で僕を咥えてよ」
「はい、ご主人様」
マキオの前にひざまずき、ズボンのファスナーを下ろしていく。
下着をめくると、反り返ったモノが勢いよく飛び出した。
マキオのそれは、何もしていないのにもう、鬼のように固く大きくなっていた。
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