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第153話 ホットドッグ
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近くの公園に、移動式のホットドッグ屋がやってきた。
ワゴン車を改造して、即席の店舗にしたあれである。
従業員は若い夫婦。
奥さんのほうが少しやつれた顔をしているのが気になったが、試しにひとつ買ってみることにした。
ほとんど待つこともなく出てきたホットドッグにかぶりつくと、
ガキッ。
なんだか嫌な歯応えがあった。
ん?
パンをめくって中をのぞいた俺は、
「げっ」
反射的に口の中のものを手のひらに吐き出した。
出てきたのは、根元で切断された指である。
爪に綺麗にネイルを施した人差し指だ。
「そこにあったのね」
声に振り向くと、後ろにホットドッグ屋の奥さんが、蒼ざめた顔をして立っていた。
ワゴン車を改造して、即席の店舗にしたあれである。
従業員は若い夫婦。
奥さんのほうが少しやつれた顔をしているのが気になったが、試しにひとつ買ってみることにした。
ほとんど待つこともなく出てきたホットドッグにかぶりつくと、
ガキッ。
なんだか嫌な歯応えがあった。
ん?
パンをめくって中をのぞいた俺は、
「げっ」
反射的に口の中のものを手のひらに吐き出した。
出てきたのは、根元で切断された指である。
爪に綺麗にネイルを施した人差し指だ。
「そこにあったのね」
声に振り向くと、後ろにホットドッグ屋の奥さんが、蒼ざめた顔をして立っていた。
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