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第86話 トイレの怪
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カラカラカラカラ・・・。
個室の中から聞えてくるのは、トイレットペーパーのロールを回す音。
さっきからもう1分以上、続いている。
コノヤロー!
俺は怒鳴り出したい気分だった。
誰が入ってるか知らないが、どれだけトイレットペーパーを使ったら気が済むんだ。
そんなことされたら、俺が入る頃には紙がなくなっちまうじゃないか!
「おい、やめろ! いい加減出て来やがれ!」
腹に据えかね、ドアを蹴飛ばしてやった。
「きゃあ、助けて! マミー、マミー!」
中から上がる甲高い悲鳴。
ん? マミーって、外人の子供かよ?
だいたい、ここは男子トイレだぜ?
母ちゃん呼んだって、しょうがないじゃないか。
聞き耳を立て、様子をうかがっていると、水を流す音がした。
一瞬遅れて、ドアが開く。
「マミー、マミー!」
泣きながら中から出て来たものを見て、俺はぽかんと口を開けた。
マミーって・・・これだったのかよ・・・。
そいつは、トイレットペーパーで身体をぐるぐる巻きにした、ミイラ人間の子供だったのだ。
個室の中から聞えてくるのは、トイレットペーパーのロールを回す音。
さっきからもう1分以上、続いている。
コノヤロー!
俺は怒鳴り出したい気分だった。
誰が入ってるか知らないが、どれだけトイレットペーパーを使ったら気が済むんだ。
そんなことされたら、俺が入る頃には紙がなくなっちまうじゃないか!
「おい、やめろ! いい加減出て来やがれ!」
腹に据えかね、ドアを蹴飛ばしてやった。
「きゃあ、助けて! マミー、マミー!」
中から上がる甲高い悲鳴。
ん? マミーって、外人の子供かよ?
だいたい、ここは男子トイレだぜ?
母ちゃん呼んだって、しょうがないじゃないか。
聞き耳を立て、様子をうかがっていると、水を流す音がした。
一瞬遅れて、ドアが開く。
「マミー、マミー!」
泣きながら中から出て来たものを見て、俺はぽかんと口を開けた。
マミーって・・・これだったのかよ・・・。
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