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第56話 今どきの異世界転生
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部活で遅くなった帰り、コンビニで雑誌を立ち読みしていたら、車が突っ込んで来た。
プリウスに乗ったどこかの高級国民が、アクセルとブレーキを踏み間違えたのだ。
気がつくと俺は死んでいて、目の前に巨乳の女神が立っていた。
「異世界に転生しますか? それともこのまま死にますか?」
聞かれたので、
「転生して、勇者になって魔王を倒します」
きっぱりと答えてやった。
「いいでしょう。ただし、赤ん坊からやり直してもらいます」
キター!
俺にもついにチャンスがやってきたのだ。
あまたのラノベやアニメのように、異世界転生してチート能力でのし上がり、美少女たちとハーレムをつくるチャンスが!
俺はドキドキしてその鬨を待った。
するとー。
「やべえ。マジうざい。ガチで赤んぼ、産んじまった」
だみ声に目を覚ますと、ド派手なメイクの不細工な娘が俺を見降ろしていた。
どう見てもヤンキー女子高生である。
「誰も見てねーから。このまま流しちまお」
血まみれのパンツをずりあげると、ヤンキーがトイレのコックに手をかけた。
「お、おい。待て。待ってくれ」
叫んだつもりだったが、口からは「おぎゃあ、おぎゃあ」という声が出ただけだった。
こうして俺は公園のトイレの濁流に呑まれ、下水処理場に到達する前にあえなく息絶えた。
プリウスに乗ったどこかの高級国民が、アクセルとブレーキを踏み間違えたのだ。
気がつくと俺は死んでいて、目の前に巨乳の女神が立っていた。
「異世界に転生しますか? それともこのまま死にますか?」
聞かれたので、
「転生して、勇者になって魔王を倒します」
きっぱりと答えてやった。
「いいでしょう。ただし、赤ん坊からやり直してもらいます」
キター!
俺にもついにチャンスがやってきたのだ。
あまたのラノベやアニメのように、異世界転生してチート能力でのし上がり、美少女たちとハーレムをつくるチャンスが!
俺はドキドキしてその鬨を待った。
するとー。
「やべえ。マジうざい。ガチで赤んぼ、産んじまった」
だみ声に目を覚ますと、ド派手なメイクの不細工な娘が俺を見降ろしていた。
どう見てもヤンキー女子高生である。
「誰も見てねーから。このまま流しちまお」
血まみれのパンツをずりあげると、ヤンキーがトイレのコックに手をかけた。
「お、おい。待て。待ってくれ」
叫んだつもりだったが、口からは「おぎゃあ、おぎゃあ」という声が出ただけだった。
こうして俺は公園のトイレの濁流に呑まれ、下水処理場に到達する前にあえなく息絶えた。
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