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第48話 着ぐるみ
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公園に行くと、クマの着ぐるみがいた。
首の下から股のあたりまで、チャックが見えている。
「わあい、本物のクマさんだ!」
5歳の妹が、はしゃいだ声を上げた。
「馬鹿だな。本物なんかであるもんか。あれは着ぐるみといって、中に人間が入ってるんだ」
妹に威厳を見せようと、僕は着ぐるみに歩み寄った。
「よく見てろ。ほら」
チャックを一気に下まで引き下ろす。
「きゃあっ!」
妹が悲鳴を上げた。
着ぐるみの中からあふれ出したものー。
それは、湯気を立てる大量の臓物と、ほとばしる真っ赤な血潮だったのだ。
首の下から股のあたりまで、チャックが見えている。
「わあい、本物のクマさんだ!」
5歳の妹が、はしゃいだ声を上げた。
「馬鹿だな。本物なんかであるもんか。あれは着ぐるみといって、中に人間が入ってるんだ」
妹に威厳を見せようと、僕は着ぐるみに歩み寄った。
「よく見てろ。ほら」
チャックを一気に下まで引き下ろす。
「きゃあっ!」
妹が悲鳴を上げた。
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