7 / 452
第7話 タイドプール
しおりを挟む
妻が実家に帰ってしまった。
原因は、ささいな口喧嘩である。
おかげで、夏の休暇は俺ひとりで海の家に泊まることになった。
新婚3か月目で当然子どももいない。
海の家に泊まって潮騒を聞きながら子作りに励むつもりだったのに、この始末だ。
ついてないというしかなかった。
海の家の前はプライベートビーチになっていて、泳ぎも釣りもバーベキューもしたい放題だ。
だが、釣りにも泳ぎにもすぐに飽きて、俺はぶらぶらと浜辺を歩き出した。
その潮だまりを見つけたのは、ビーチの端にある岩場まで足を伸ばした時である。
岩に囲まれた子供用プールくらいの潮だまりに、小魚やカニがいっぱい群れている。
中でも目を引いたのは、鮮やかな色をした大輪の花のようなイソギンチャクたちだった。
眺めているうちに、俺はだんだんとおかしな気分になってきた。
イソギンチャクが、あろうことか、妻のあそこに見えてきたのだ。
ここ数日していないから、かなりたまっている。
俺は矢も楯もたまらず、海パンを脱ぎ捨てた。
すでに半ば勃起している息子を手でしごいて奮い立たせ、潮だまりにうつぶせになり、イソギンチャクに突っ込んだ。
ぐにゃりとした感覚。
そして、この締まりのよさ。
まさに妻の性器そのものだった。
すぐに絶頂を迎え、俺は精を放った。
だが、まだ物足りない。
しばらくしごいていると、息子がまた元気を取り戻してきた。
今度は別のイソギンチャクで試してみることにした。
よかった。
また、イッた。
こうなると、もうやめられなかった。
俺は潮だまりじゅうのイソギンチャクを犯して回り、スペルマを放ち続けた。
さすがに何も出なくなり、くたくたに疲れて海の家に帰って寝た。
翌日。
気になって、またあの潮だまりに行ってみることにした。
正直言って、あの快感が忘れられなかったのだ。
岩場に近づくと、猫の声が聞こえてきた。
子猫が何匹も群れて騒いでいる。
なんでこんなところに猫が?
不審に思って潮だまりまで来てみると、そこに群がるのは猫などではなかった。
肌色の小さな生き物が、何十というイソギンチャクの中からはい出そうとしている。
「マジかよ」
俺はうめいた。
赤ん坊だ。
イソギンチャクの数だけ、赤ん坊が生まれている。
ということは…。
まず間違いなく、その父親は…。
俺は、悲鳴を上げ、逃げ出した。
後ろから追いかけてくる、すがりつくような泣き声を背中に聞きながら。
原因は、ささいな口喧嘩である。
おかげで、夏の休暇は俺ひとりで海の家に泊まることになった。
新婚3か月目で当然子どももいない。
海の家に泊まって潮騒を聞きながら子作りに励むつもりだったのに、この始末だ。
ついてないというしかなかった。
海の家の前はプライベートビーチになっていて、泳ぎも釣りもバーベキューもしたい放題だ。
だが、釣りにも泳ぎにもすぐに飽きて、俺はぶらぶらと浜辺を歩き出した。
その潮だまりを見つけたのは、ビーチの端にある岩場まで足を伸ばした時である。
岩に囲まれた子供用プールくらいの潮だまりに、小魚やカニがいっぱい群れている。
中でも目を引いたのは、鮮やかな色をした大輪の花のようなイソギンチャクたちだった。
眺めているうちに、俺はだんだんとおかしな気分になってきた。
イソギンチャクが、あろうことか、妻のあそこに見えてきたのだ。
ここ数日していないから、かなりたまっている。
俺は矢も楯もたまらず、海パンを脱ぎ捨てた。
すでに半ば勃起している息子を手でしごいて奮い立たせ、潮だまりにうつぶせになり、イソギンチャクに突っ込んだ。
ぐにゃりとした感覚。
そして、この締まりのよさ。
まさに妻の性器そのものだった。
すぐに絶頂を迎え、俺は精を放った。
だが、まだ物足りない。
しばらくしごいていると、息子がまた元気を取り戻してきた。
今度は別のイソギンチャクで試してみることにした。
よかった。
また、イッた。
こうなると、もうやめられなかった。
俺は潮だまりじゅうのイソギンチャクを犯して回り、スペルマを放ち続けた。
さすがに何も出なくなり、くたくたに疲れて海の家に帰って寝た。
翌日。
気になって、またあの潮だまりに行ってみることにした。
正直言って、あの快感が忘れられなかったのだ。
岩場に近づくと、猫の声が聞こえてきた。
子猫が何匹も群れて騒いでいる。
なんでこんなところに猫が?
不審に思って潮だまりまで来てみると、そこに群がるのは猫などではなかった。
肌色の小さな生き物が、何十というイソギンチャクの中からはい出そうとしている。
「マジかよ」
俺はうめいた。
赤ん坊だ。
イソギンチャクの数だけ、赤ん坊が生まれている。
ということは…。
まず間違いなく、その父親は…。
俺は、悲鳴を上げ、逃げ出した。
後ろから追いかけてくる、すがりつくような泣き声を背中に聞きながら。
1
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説


意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる