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第7話 タイドプール
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妻が実家に帰ってしまった。
原因は、ささいな口喧嘩である。
おかげで、夏の休暇は俺ひとりで海の家に泊まることになった。
新婚3か月目で当然子どももいない。
海の家に泊まって潮騒を聞きながら子作りに励むつもりだったのに、この始末だ。
ついてないというしかなかった。
海の家の前はプライベートビーチになっていて、泳ぎも釣りもバーベキューもしたい放題だ。
だが、釣りにも泳ぎにもすぐに飽きて、俺はぶらぶらと浜辺を歩き出した。
その潮だまりを見つけたのは、ビーチの端にある岩場まで足を伸ばした時である。
岩に囲まれた子供用プールくらいの潮だまりに、小魚やカニがいっぱい群れている。
中でも目を引いたのは、鮮やかな色をした大輪の花のようなイソギンチャクたちだった。
眺めているうちに、俺はだんだんとおかしな気分になってきた。
イソギンチャクが、あろうことか、妻のあそこに見えてきたのだ。
ここ数日していないから、かなりたまっている。
俺は矢も楯もたまらず、海パンを脱ぎ捨てた。
すでに半ば勃起している息子を手でしごいて奮い立たせ、潮だまりにうつぶせになり、イソギンチャクに突っ込んだ。
ぐにゃりとした感覚。
そして、この締まりのよさ。
まさに妻の性器そのものだった。
すぐに絶頂を迎え、俺は精を放った。
だが、まだ物足りない。
しばらくしごいていると、息子がまた元気を取り戻してきた。
今度は別のイソギンチャクで試してみることにした。
よかった。
また、イッた。
こうなると、もうやめられなかった。
俺は潮だまりじゅうのイソギンチャクを犯して回り、スペルマを放ち続けた。
さすがに何も出なくなり、くたくたに疲れて海の家に帰って寝た。
翌日。
気になって、またあの潮だまりに行ってみることにした。
正直言って、あの快感が忘れられなかったのだ。
岩場に近づくと、猫の声が聞こえてきた。
子猫が何匹も群れて騒いでいる。
なんでこんなところに猫が?
不審に思って潮だまりまで来てみると、そこに群がるのは猫などではなかった。
肌色の小さな生き物が、何十というイソギンチャクの中からはい出そうとしている。
「マジかよ」
俺はうめいた。
赤ん坊だ。
イソギンチャクの数だけ、赤ん坊が生まれている。
ということは…。
まず間違いなく、その父親は…。
俺は、悲鳴を上げ、逃げ出した。
後ろから追いかけてくる、すがりつくような泣き声を背中に聞きながら。
原因は、ささいな口喧嘩である。
おかげで、夏の休暇は俺ひとりで海の家に泊まることになった。
新婚3か月目で当然子どももいない。
海の家に泊まって潮騒を聞きながら子作りに励むつもりだったのに、この始末だ。
ついてないというしかなかった。
海の家の前はプライベートビーチになっていて、泳ぎも釣りもバーベキューもしたい放題だ。
だが、釣りにも泳ぎにもすぐに飽きて、俺はぶらぶらと浜辺を歩き出した。
その潮だまりを見つけたのは、ビーチの端にある岩場まで足を伸ばした時である。
岩に囲まれた子供用プールくらいの潮だまりに、小魚やカニがいっぱい群れている。
中でも目を引いたのは、鮮やかな色をした大輪の花のようなイソギンチャクたちだった。
眺めているうちに、俺はだんだんとおかしな気分になってきた。
イソギンチャクが、あろうことか、妻のあそこに見えてきたのだ。
ここ数日していないから、かなりたまっている。
俺は矢も楯もたまらず、海パンを脱ぎ捨てた。
すでに半ば勃起している息子を手でしごいて奮い立たせ、潮だまりにうつぶせになり、イソギンチャクに突っ込んだ。
ぐにゃりとした感覚。
そして、この締まりのよさ。
まさに妻の性器そのものだった。
すぐに絶頂を迎え、俺は精を放った。
だが、まだ物足りない。
しばらくしごいていると、息子がまた元気を取り戻してきた。
今度は別のイソギンチャクで試してみることにした。
よかった。
また、イッた。
こうなると、もうやめられなかった。
俺は潮だまりじゅうのイソギンチャクを犯して回り、スペルマを放ち続けた。
さすがに何も出なくなり、くたくたに疲れて海の家に帰って寝た。
翌日。
気になって、またあの潮だまりに行ってみることにした。
正直言って、あの快感が忘れられなかったのだ。
岩場に近づくと、猫の声が聞こえてきた。
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なんでこんなところに猫が?
不審に思って潮だまりまで来てみると、そこに群がるのは猫などではなかった。
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「マジかよ」
俺はうめいた。
赤ん坊だ。
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ということは…。
まず間違いなく、その父親は…。
俺は、悲鳴を上げ、逃げ出した。
後ろから追いかけてくる、すがりつくような泣き声を背中に聞きながら。
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