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#16 リバーシブル④
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裏口から校舎に入り、女子トイレの鏡で再確認してみた。
やっぱりそうだ。
私、変わった。
外見が、死んだアイドル、春風小夏そっくりに…。
顔つきだけでなく、体も変化していた。
制服のブラウスを押し上げる、まろやかな乳房。
足の長さまで変わったのか、スカート丈がかなり短くなったように見える。
やった。
ついに私、ブスを脱出できたんだ!
が、玉の喜びも長くは続かなかった。
鏡を見ながら、ふと思ったのだ。
でも、まずい。
このままじゃ、教室にも戻れない。
だって、どう見たって、これじゃ、幽霊だもの。
どうしよう…。
思案に暮れる玉の目に留まったのは、スカートの裾から垂れたあのしっぽである。
そうか。
これを、もう一遍引っ張ってみれば…。
そうすれば、元の身体に戻るかもしれない。
確か、あの猫ちゃんも言っていたはずだ。
リバースを繰り返せば繰り返すほど、私の身体は強くなるんだって…。
強くなる、というのがどういうことなのかわからないが、試してみる価値はありそうだった。
また美少女に変身したければ、さらにもう一度しっぽをひっぱればいい。
おそらく、そういうことなのではないか?
玉は個室に入ると、水栓タンクのパイプにしっぽの先を結び付けた。
そのまま、ゆっくりと身体を回転させていく。
しっぽがするする伸びて、胴に巻きついていくに従い、頭の先から体の中に引き込まれるようなあの感覚が蘇ってきた。
それでも我慢して回り続ける。
と、自動的にスイッチでも入ったのか。
突然変化が加速した。
身体を回転させてしっぽを引っ張らなくても、勝手に変化が進行していくのだ。
「あああああああ」
玉は叫び、個室の床にうずくまった。
ずずずずず。
頭が胴体にめり込んだ。
身体がすごい勢いで裏返っていく。
「くうううううううう」
叫びが途切れた。
制服とスカートの中で、玉の肉体は内臓を外側にした、異様な肉塊に変貌を遂げていた。
が、玉の身体に慣れたせいか、今度の変身は迅速だった。
瞬く間に表面のコーティングが完了し、ふと気がつくと玉は元のおたまじゃくし顔に戻っていた。
「ふう…」
便器に座り込み、ため息をつく。
元に、戻った…。
でも、と思う。
この能力、いったいどんなふうに使えばいいのだろう?
やっぱりそうだ。
私、変わった。
外見が、死んだアイドル、春風小夏そっくりに…。
顔つきだけでなく、体も変化していた。
制服のブラウスを押し上げる、まろやかな乳房。
足の長さまで変わったのか、スカート丈がかなり短くなったように見える。
やった。
ついに私、ブスを脱出できたんだ!
が、玉の喜びも長くは続かなかった。
鏡を見ながら、ふと思ったのだ。
でも、まずい。
このままじゃ、教室にも戻れない。
だって、どう見たって、これじゃ、幽霊だもの。
どうしよう…。
思案に暮れる玉の目に留まったのは、スカートの裾から垂れたあのしっぽである。
そうか。
これを、もう一遍引っ張ってみれば…。
そうすれば、元の身体に戻るかもしれない。
確か、あの猫ちゃんも言っていたはずだ。
リバースを繰り返せば繰り返すほど、私の身体は強くなるんだって…。
強くなる、というのがどういうことなのかわからないが、試してみる価値はありそうだった。
また美少女に変身したければ、さらにもう一度しっぽをひっぱればいい。
おそらく、そういうことなのではないか?
玉は個室に入ると、水栓タンクのパイプにしっぽの先を結び付けた。
そのまま、ゆっくりと身体を回転させていく。
しっぽがするする伸びて、胴に巻きついていくに従い、頭の先から体の中に引き込まれるようなあの感覚が蘇ってきた。
それでも我慢して回り続ける。
と、自動的にスイッチでも入ったのか。
突然変化が加速した。
身体を回転させてしっぽを引っ張らなくても、勝手に変化が進行していくのだ。
「あああああああ」
玉は叫び、個室の床にうずくまった。
ずずずずず。
頭が胴体にめり込んだ。
身体がすごい勢いで裏返っていく。
「くうううううううう」
叫びが途切れた。
制服とスカートの中で、玉の肉体は内臓を外側にした、異様な肉塊に変貌を遂げていた。
が、玉の身体に慣れたせいか、今度の変身は迅速だった。
瞬く間に表面のコーティングが完了し、ふと気がつくと玉は元のおたまじゃくし顔に戻っていた。
「ふう…」
便器に座り込み、ため息をつく。
元に、戻った…。
でも、と思う。
この能力、いったいどんなふうに使えばいいのだろう?
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