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第10部 姦禁のリリス
#103 女王と魔少女③
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乳首が痛いほど勃起していた。
それは陰核も同じだった。
常人より少し大きめの杏里の陰核は、肥大しすぎて肉襞の狭間から頭をのぞかせていた。
皮膚の下を糸ミミズの大群が移動するように、快感の波が広がっていく。
秘裂から淫汁を滴らせながら、杏里は夢遊病者のように一歩を踏み出した。
抱かれたい。
急速に高まってきたのは、異様なまでに強いその思いだった。
あの肉塊に、全身すっぽり包み込まれたい。
そして、身体中の穴という穴を弄られたい・・・。
無意識の底からふいに浮上した渇望が、杏里を突き動かしていた。
釣鐘型の艶のいい乳房が、荒い息に合わせて激しく上下する。
その頂で揺れる乳首は乳輪ともどもピンク色に染まり、乳腺から透明なエキスを滲み出させている。
「おい、杏里、どうしたんだ?」
由羅の肩を支えるのをやめ、突然踵を返した杏里に、由羅が言った。
「どこへ行くんだ? そっちは・・・」
制止しようと伸びてきた由羅の手を、杏里は無意識のうちに払いのけていた。
天井に届くまで膨張した肉塊が、目の前に迫ってくる。
ぬるぬるした粘液に包まれた肉塊の表面で、おびただしい数の杏里そっくりの顔が目を見開く。
丸く口を開けて、誘うように舌先をちらつかせている。
杏里が近づくにつれ、零の肉塊は次第に落ち着きを取り戻していくようだった。
内側から突き上げられるような不自然な動きが影をひそめ、たくさんの白い腕を伸ばして杏里をさし招く。
内部でついに零が力尽きてしまったのかもしれなかった。
そして、分子レベルにまで消化され、肉塊を形成する滋養として吸収されてしまったのか・・・。
どちらにせよ、杏里にとってはどうでもいいことだった。
誘蛾灯に蛾が誘われるように、不可視のフェロモンをたどってよろよろと巨大な肉の球体に接近した。
突き出た杏里の乳房が表皮に触れようとした、その瞬間だった。
だしぬけに肉塊の前面が縦に避け、大きな”口”が出現した。
女陰に酷似した等身大の裂け目の中には無数の触手が生え、杏里の匂いを嗅ぎ取ってざわざわと蠢いている。
赤く充血したその濡れた穴の中に、杏里は糸の切れた操り人形のように倒れ込んだ。
触手がわっとばかりに伸縮し、気を失った杏里の裸体を絡め取っていく。
-やっと、ひとつになれるねー
遠のく意識の彼方で、杏里は確かにそんな声を聞いた気がした。
それは陰核も同じだった。
常人より少し大きめの杏里の陰核は、肥大しすぎて肉襞の狭間から頭をのぞかせていた。
皮膚の下を糸ミミズの大群が移動するように、快感の波が広がっていく。
秘裂から淫汁を滴らせながら、杏里は夢遊病者のように一歩を踏み出した。
抱かれたい。
急速に高まってきたのは、異様なまでに強いその思いだった。
あの肉塊に、全身すっぽり包み込まれたい。
そして、身体中の穴という穴を弄られたい・・・。
無意識の底からふいに浮上した渇望が、杏里を突き動かしていた。
釣鐘型の艶のいい乳房が、荒い息に合わせて激しく上下する。
その頂で揺れる乳首は乳輪ともどもピンク色に染まり、乳腺から透明なエキスを滲み出させている。
「おい、杏里、どうしたんだ?」
由羅の肩を支えるのをやめ、突然踵を返した杏里に、由羅が言った。
「どこへ行くんだ? そっちは・・・」
制止しようと伸びてきた由羅の手を、杏里は無意識のうちに払いのけていた。
天井に届くまで膨張した肉塊が、目の前に迫ってくる。
ぬるぬるした粘液に包まれた肉塊の表面で、おびただしい数の杏里そっくりの顔が目を見開く。
丸く口を開けて、誘うように舌先をちらつかせている。
杏里が近づくにつれ、零の肉塊は次第に落ち着きを取り戻していくようだった。
内側から突き上げられるような不自然な動きが影をひそめ、たくさんの白い腕を伸ばして杏里をさし招く。
内部でついに零が力尽きてしまったのかもしれなかった。
そして、分子レベルにまで消化され、肉塊を形成する滋養として吸収されてしまったのか・・・。
どちらにせよ、杏里にとってはどうでもいいことだった。
誘蛾灯に蛾が誘われるように、不可視のフェロモンをたどってよろよろと巨大な肉の球体に接近した。
突き出た杏里の乳房が表皮に触れようとした、その瞬間だった。
だしぬけに肉塊の前面が縦に避け、大きな”口”が出現した。
女陰に酷似した等身大の裂け目の中には無数の触手が生え、杏里の匂いを嗅ぎ取ってざわざわと蠢いている。
赤く充血したその濡れた穴の中に、杏里は糸の切れた操り人形のように倒れ込んだ。
触手がわっとばかりに伸縮し、気を失った杏里の裸体を絡め取っていく。
-やっと、ひとつになれるねー
遠のく意識の彼方で、杏里は確かにそんな声を聞いた気がした。
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