激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
447 / 463
第10部 姦禁のリリス

#93 対決⑬

しおりを挟む
 杏里は、仰向けになった百足丸の腰の上にまたがると、右手を伸ばしてペニスを握った。
 多少硬さを取り戻したといっても、百足丸のペニスは半ばひしゃげていて、勃起状態にはほど遠い。
 手で支えてやらないと、挿入もままならないのだ。
 カリのすぐ下を握り、亀頭で己の性器を撫で回す。
 小陰唇が開いているせいで、入口はじきに見つかった。
 左手を添えて指で穴を開くと、ゆっくり腰を下ろしていく。
 チャクラが活性化したせいで、中は愛液であふれ返っており、摩擦はほとんどない。
 ペニスがまっすぐに膣内に入ったのを確認すると、手を離しておもむろに尻で円を描き始めた。
「うう…」
 百足丸が唸った。
「これが・・・タナトスのセックスか・・・。な、なんて、気持ちいいんだ・・・」
「出しちゃだめだよ」
 トランジスタ・グラマーの裸体をくねらせながら、杏里が釘を刺す。
「浄化されちゃったら、短期記憶は全部飛んじゃうから。今はあなたのアレにエキスを沁み込ませてるだけ」
「だけど、そう言われても・・・こればっかりは・・・」
 百足丸のペニスが、杏里の中でぐんぐん大きくなる。
 潰された海綿体が復活してきた証拠だった。
 十分な硬さになったところで、杏里は尻を浮かせ、百足丸の上から下りた。
「後は時間が経てばなんとかなると思う。もちろん、戻るまでの間、セックスやオナニーは禁止だよ」
「あ、ありがとう。助かったよ」
 百足丸は、半ば勃起した己のペニスを信じられないといった面持ちで見つめている。
「さあ、次はいずなちゃん。急がないと」
 杏里は改めてもうひとつののベッドに歩み寄ると、その上に登っていずなの横に身を横たえた。
「手伝うよ。何がいい?」
 声をかけてきたりつに、
「アナルにバイブを入れて。それから、乳首にローターをテープで貼りつけて」
 当たり前のように答える杏里。
「そんなにしたら、あたしだったら気が狂っちゃうけどねえ」
 苦笑しながら、りつが言われた通りに細工を施した。
「いいわ。スイッチを」
 いずなの身体を抱きしめて、杏里は言った。
「あいよ」
 りつのかけ声と同時に、躰の奥で淫靡な振動が始まった。
「ああああああ、す、すごい・・・」
 いずなにしがみつき、痙攣する杏里。
 マシュマロのような真っ白な肌から、透明な体液がにじみ出た。
 死んだように目を閉じたいずなの口を自分の口で塞ぎ、舌を滑り込ませ、唾液を注入する。
 股を開いていずなの腹の傷口に性器を押しつけ、直接愛液を流し込む。
 ローターを装着した乳首はびんびんに尖り、乳頭から乳白色の汁を分泌させている。
 そうしてどれほどの時間、悶え狂ったのだろう。
 何度も潮を吹き、いずなの身体中に新鮮な汁を注いだ。
 こじ開けた口にも膣口を密着させ、ダイレクトにエキスを注ぎ込んだ。
「おお・・・お肌の艶が、戻ってきたよ」
 感心したように、りつがそうつぶやいた時だった。
「杏里・・・? 杏里、なの?」
 うっすらと目を開き、いずながかすれた声で、杏里の名を呼んだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

処理中です...