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第10部 姦禁のリリス
#46 背徳の宴⑥
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「なんてばあさんだ…」
百足丸は井沢と視線を交わした。
ミラーグラスで表情はわからないが、井沢もかなり驚愕しているらしい。
唇の端に、電子煙草を貼りつかせたまま、茫然自失といった体である。
「駆け出しとはいえ、いずなもタナトスのひとりなんだろう? そのいずなを素手で失神させたあげく、杏里まで・・・」
そう。
目の前の杏里の乱れ方は、尋常ではなかった。
大浴場で巨大十字架に磔にされ、乳首と陰核に電流を流されても、これほど乱れはしなかったように思う。
いくら百足丸自身が鍼で助太刀したとはいえ、このばあさんのテクニックはすごすぎる・・・。
老婆に凌辱の限りを尽くされ、乱れに乱れる杏里はひどく煽情的だった。
少し生意気で、そのくせ凡百のアイドルより可愛らしいその顔が、快感に歪み、舌を出し、白目を剥いて喘ぐ。
十分に熟れ切ったそのエロチックなボディに、茶色に干からびた老女の裸体が毒蜘蛛のようにしがみつき、全身から滲み出る、神の酒に等しい匂い立つエキスを舐めている。
身内から沸き起こるぞくぞくするような情欲に耐えながら眺めていると、りつが杏里の乳房から顔を上げて百足丸を見た。
一瞬、「ん?」と違和感を感じたのは、そのりつの顔がひどく若返って見えたからだった。
りつは90歳をとうに超えていると聞いている。
なのに、どうだろう? この肌の張り具合は?
「そこの若い衆」
気味悪げに顔をしかめた百足丸に向かって、りつが言った。
「あんたちょいと、あたしの入れ歯を外してくれんかね?」
「はあ?」
鳩が豆鉄砲を喰らったように戸惑う百足丸。
いきなり何を言い出すのだ、このババア。
そう思ったのだ。
「口の中がムズムズする。真布ばあさんじゃないが、あたしにも新しい歯が生えてきたようじゃ。それに、乳首責めに入れ歯は邪魔なんじゃよ」
そんなことを言って、いひひひと笑った。
「俺がかよ」
助けを求めるように井沢を見やったが、井沢はただうなずくだけだ。
「しょうがねえなあ」
近づき、りつの口におっかなびっくり手を突っこむと、ガタガタ揺すって乱暴に入れ歯を外してやった。
「おおきに」
返ってきた言葉が意外にはっきりしているところを見ると、本当に歯が生えてきているのかもしれなかった。
もしそうなら、と思わずにはいられない。
杏里の治癒能力は、まさに不老不死を現実化するものなのだ。
井沢の予想は、決して妄言などではなかったのだ。
尿道と陰核、そして膣とアナルを4本の指で蹂躙しながら、りつが皺々のおちょぼ口で杏里の乳首を吸う。
吸盤のようになったりつの口がよほど気持ちいいのか、切なげな喘ぎを漏らして杏里が首を打ち振った。
濡れた髪が広がり、汗のしずくが一歩下がった百足丸の所まで飛んできた。
りつの両手が杏里の下半身を責める。
フジツボみたいな口が、杏里のはしたなく勃起した乳首を交互にねぶるように吸い上げる。
ぬめぬめと光る生白い杏里の裸身がのたうち、じわじわと艶やかに熟れた太腿が開いていく。
ベッドは一面、杏里の汗と淫汁で海と化し、濃厚な女体の臭気を放っていた。
「後は頼んだ。終わったら、呼んでくれ」
軽く肩を叩くと、井沢が部屋を出て行った。
大方自制が利かなくなってきたのだろう。
これ以上ここにいたら、自分も何をしでかすかわからない。
そう考えたのかもしれなかった。
「おいおい、待てよ」
取り残された百足丸は、頭を抱えたくなった。
失神したいずなと、こんなになった杏里を前に、俺はいったいどうすりゃいいんだよ?
百足丸は井沢と視線を交わした。
ミラーグラスで表情はわからないが、井沢もかなり驚愕しているらしい。
唇の端に、電子煙草を貼りつかせたまま、茫然自失といった体である。
「駆け出しとはいえ、いずなもタナトスのひとりなんだろう? そのいずなを素手で失神させたあげく、杏里まで・・・」
そう。
目の前の杏里の乱れ方は、尋常ではなかった。
大浴場で巨大十字架に磔にされ、乳首と陰核に電流を流されても、これほど乱れはしなかったように思う。
いくら百足丸自身が鍼で助太刀したとはいえ、このばあさんのテクニックはすごすぎる・・・。
老婆に凌辱の限りを尽くされ、乱れに乱れる杏里はひどく煽情的だった。
少し生意気で、そのくせ凡百のアイドルより可愛らしいその顔が、快感に歪み、舌を出し、白目を剥いて喘ぐ。
十分に熟れ切ったそのエロチックなボディに、茶色に干からびた老女の裸体が毒蜘蛛のようにしがみつき、全身から滲み出る、神の酒に等しい匂い立つエキスを舐めている。
身内から沸き起こるぞくぞくするような情欲に耐えながら眺めていると、りつが杏里の乳房から顔を上げて百足丸を見た。
一瞬、「ん?」と違和感を感じたのは、そのりつの顔がひどく若返って見えたからだった。
りつは90歳をとうに超えていると聞いている。
なのに、どうだろう? この肌の張り具合は?
「そこの若い衆」
気味悪げに顔をしかめた百足丸に向かって、りつが言った。
「あんたちょいと、あたしの入れ歯を外してくれんかね?」
「はあ?」
鳩が豆鉄砲を喰らったように戸惑う百足丸。
いきなり何を言い出すのだ、このババア。
そう思ったのだ。
「口の中がムズムズする。真布ばあさんじゃないが、あたしにも新しい歯が生えてきたようじゃ。それに、乳首責めに入れ歯は邪魔なんじゃよ」
そんなことを言って、いひひひと笑った。
「俺がかよ」
助けを求めるように井沢を見やったが、井沢はただうなずくだけだ。
「しょうがねえなあ」
近づき、りつの口におっかなびっくり手を突っこむと、ガタガタ揺すって乱暴に入れ歯を外してやった。
「おおきに」
返ってきた言葉が意外にはっきりしているところを見ると、本当に歯が生えてきているのかもしれなかった。
もしそうなら、と思わずにはいられない。
杏里の治癒能力は、まさに不老不死を現実化するものなのだ。
井沢の予想は、決して妄言などではなかったのだ。
尿道と陰核、そして膣とアナルを4本の指で蹂躙しながら、りつが皺々のおちょぼ口で杏里の乳首を吸う。
吸盤のようになったりつの口がよほど気持ちいいのか、切なげな喘ぎを漏らして杏里が首を打ち振った。
濡れた髪が広がり、汗のしずくが一歩下がった百足丸の所まで飛んできた。
りつの両手が杏里の下半身を責める。
フジツボみたいな口が、杏里のはしたなく勃起した乳首を交互にねぶるように吸い上げる。
ぬめぬめと光る生白い杏里の裸身がのたうち、じわじわと艶やかに熟れた太腿が開いていく。
ベッドは一面、杏里の汗と淫汁で海と化し、濃厚な女体の臭気を放っていた。
「後は頼んだ。終わったら、呼んでくれ」
軽く肩を叩くと、井沢が部屋を出て行った。
大方自制が利かなくなってきたのだろう。
これ以上ここにいたら、自分も何をしでかすかわからない。
そう考えたのかもしれなかった。
「おいおい、待てよ」
取り残された百足丸は、頭を抱えたくなった。
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