激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
374 / 463
第10部 姦禁のリリス

#20 いずなと杏里③

しおりを挟む
 本人は気づいていないが、会陰部と膣内にあるふたつのチャクラを百足丸の鍼で活性化された杏里は、ほんの少しの刺激にも快楽を感じてしまうほど、全身が敏感になっている。
 そこにイベントの際に多量に服用し、また身体に摺り込んだ媚薬と、杏里自身の脳裏で展開するナルシスティックな妄想がスパイスとなり、杏里の膣の中はすでに熱い蜜で溢れ返っていた。
 シーツをはぎとり、いずなのやせ衰えた裸体を曝け出すと、杏里はやおらその上にまたがった。
 そして、いずなのかさついた肌に濡れそぼった膣口を押しつけると、その両側の”唇”を刷毛代わりにして、徐々に腰をずらしながら、いずなの全身に体液を塗りつけ始めた。
 戦闘で由羅が傷ついた時、何度もとった治癒方法である。
 が、今回はその時と比べても、杏里自身のコンディションが段違いにレベルアップしていた。
 分泌される愛液の量、その濃度からして格段に違うのだ。
「杏里先輩…いい…です…いずな、とっても…気持ちいい…」
 心なしか、骨と皮ばかりのいずなの頬に生気が戻ってきたようだ。
「私もよ…いずなちゃん」
 大げさではなく、杏里自身も感じていた。
 膣による直接の全身マッサージは、当然杏里にも痺れるような愉悦を与えてくれる。
 特に、杏里の陰核の根元には、まだクリトリスリングが食い込んだままであり、そのせいで肥大した陰核にとって、ざらついたいずなの肌は、何にも勝る快感だった。
 身体の前面に愛液を塗り終えると、杏里はいずなをうつぶせにし、その背中にまたがった。
 そうして同じように、うなじから肩甲骨、背中のくぼみ、やせた尻へと、愛液を滲ませる陰部をこすりつけていった。
「ひと通り、終わったわ」
 いずなを仰向けに戻すと、はあはあ肩で息をつきながら、杏里は言った。
「おかげで…ずいぶん、身体が楽になりました」
 杏里を潤んだ瞳で見つめて、いずなが言った。
 声もしっかりしているし、何よりも表情が人間らしくなっている。
「でも、まだだよ。仕上げが、残ってる」
「仕上げ…ですか」
「上を向いたまま、お口を開けて」
 杏里はいずなの足のほうを向いて、その上に再度またがった。
 いずなの両脇に膝をつき、ゆっくりと下半身をいずなの顔の上に近づけていく。
「すごい…。杏里先輩の、ここ…、ぐちゃぐちゃに濡れちゃってる…」
 間近に迫った杏里の恥部を見上げ、感心したようにいずながつぶやいた。
「そう。最後の仕上げは、私のそのエキスをあなたが飲むこと。おなかいっぱいになるまで、たっぷりとね」
 おもむろに腰を下げていく杏里。
 そして、その愛液にまみれた二枚の”唇”に、いずなの乾いた唇が密着した。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

処理中です...