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第9部 倒錯のイグニス
#350 破壊された美少女⑤
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まるでいたちごっこだった。
ふみが杏里の乳房をむしり取る。
それを咀嚼している間に、新たな乳房が生えてくる。
杏里の両腕を右手一本でつかんで、ふみが杏里をつるし上げ、元に戻った乳房にかぶりつく。
今度は噛みついたまま、むしゃむしゃ喉を鳴らして食べ始める。
が、ふみが乳房を食べ尽くし、満足げに口を離すと、血まみれの傷口がすぐさま盛り上がり、やがて新しい乳房を形づくる…。
「ぐ…」
ふみの様子に変化が訪れたのは、再生する杏里の乳房を10個以上食べた頃のことだった。
杏里に背を向け、身体を丸めて床にうずくまると、はあはあ荒い息を吐いて自分の身体をまさぐり始めたのだ。
全身から伸び出た触手がUターンして、ふみのぶよぶよの肉体にもぐりこんでいく。
それが快感なのか、己の乳房と陰部を弄り回しながら、ふみが幼児のようなか細い鳴き声を上げ始めた。
「気持ちいいよォ…ふみ、もう、イキそうだよォ…」
やっと効果が現れたのだ。
その痴態を眺めながら、杏里は思った。
ふみにはエキスだけでは足りなかった。
タナトスの肉それ自体を食べさせることで、ようやく浄化への道が開けたのだ。
が、肉襦袢を震わせながら自慰に耽るふみを眺めている杏里のほうも、無事では済まなかったようだ。
肉体の損傷はもう元に戻っている。
問題はそのことではない。
度重なる乳房損傷で発生した快感が、全身の細胞という細胞を刺激して、立っているのもやっとの状態なのだ。
ああ…。
なんて…。
なんて気持ち、いい…んだろう…。
乳房にも乳首にも恥部にも陰核にも、どの性感帯にも最早触れる必要がないほどだった。
新たに再生した乳房が、快感の発信源となって全身にパルスを送っている。
媚薬を濃縮した血液が血管を奔流のように流れ、直立したまま、杏里は絶頂に達しようとしていた。
身体の奥から灼熱のマグマが湧出し、膣の中にどろどろと溜まっていく。
それはすぐに肉襞と肉襞の狭間からあふれ出すと、艶めかしく杏里の太腿を伝い始めた。
「杏里ちゃん、いきましょう」
声がかかったのは、その時だ。
耳にするだけでオルガスムスに達してしまいそうなほど懐かしい、その声…。
どこからか、パチパチと何かが爆ぜるような音が聞こえてくる。
なんとなく焦げ臭い匂いがするのは、快感で神経がおかしくなっているからだろうか。
「ヤチカ、急げ。始まったぞ」
見知らぬ男の声が、意外なほど近くで響いた。
「歩ける? 杏里ちゃん」
腋の下から手を入れられ、その感触に杏里は甘い喘ぎを漏らした。
強く抱き寄せられると、更に愉悦が高まった。
「どこへ…行くの?」
やっとの思いで、訊いた。
だが、ヤチカは答えなかった。
ふみが杏里の乳房をむしり取る。
それを咀嚼している間に、新たな乳房が生えてくる。
杏里の両腕を右手一本でつかんで、ふみが杏里をつるし上げ、元に戻った乳房にかぶりつく。
今度は噛みついたまま、むしゃむしゃ喉を鳴らして食べ始める。
が、ふみが乳房を食べ尽くし、満足げに口を離すと、血まみれの傷口がすぐさま盛り上がり、やがて新しい乳房を形づくる…。
「ぐ…」
ふみの様子に変化が訪れたのは、再生する杏里の乳房を10個以上食べた頃のことだった。
杏里に背を向け、身体を丸めて床にうずくまると、はあはあ荒い息を吐いて自分の身体をまさぐり始めたのだ。
全身から伸び出た触手がUターンして、ふみのぶよぶよの肉体にもぐりこんでいく。
それが快感なのか、己の乳房と陰部を弄り回しながら、ふみが幼児のようなか細い鳴き声を上げ始めた。
「気持ちいいよォ…ふみ、もう、イキそうだよォ…」
やっと効果が現れたのだ。
その痴態を眺めながら、杏里は思った。
ふみにはエキスだけでは足りなかった。
タナトスの肉それ自体を食べさせることで、ようやく浄化への道が開けたのだ。
が、肉襦袢を震わせながら自慰に耽るふみを眺めている杏里のほうも、無事では済まなかったようだ。
肉体の損傷はもう元に戻っている。
問題はそのことではない。
度重なる乳房損傷で発生した快感が、全身の細胞という細胞を刺激して、立っているのもやっとの状態なのだ。
ああ…。
なんて…。
なんて気持ち、いい…んだろう…。
乳房にも乳首にも恥部にも陰核にも、どの性感帯にも最早触れる必要がないほどだった。
新たに再生した乳房が、快感の発信源となって全身にパルスを送っている。
媚薬を濃縮した血液が血管を奔流のように流れ、直立したまま、杏里は絶頂に達しようとしていた。
身体の奥から灼熱のマグマが湧出し、膣の中にどろどろと溜まっていく。
それはすぐに肉襞と肉襞の狭間からあふれ出すと、艶めかしく杏里の太腿を伝い始めた。
「杏里ちゃん、いきましょう」
声がかかったのは、その時だ。
耳にするだけでオルガスムスに達してしまいそうなほど懐かしい、その声…。
どこからか、パチパチと何かが爆ぜるような音が聞こえてくる。
なんとなく焦げ臭い匂いがするのは、快感で神経がおかしくなっているからだろうか。
「ヤチカ、急げ。始まったぞ」
見知らぬ男の声が、意外なほど近くで響いた。
「歩ける? 杏里ちゃん」
腋の下から手を入れられ、その感触に杏里は甘い喘ぎを漏らした。
強く抱き寄せられると、更に愉悦が高まった。
「どこへ…行くの?」
やっとの思いで、訊いた。
だが、ヤチカは答えなかった。
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