上 下
323 / 463
第9部 倒錯のイグニス

#323 崩壊する自我③

しおりを挟む
 2巡目に入ると、教師たちの理性のタガは、完全にはずれてしまったようだった。
 テーブルから引きずりおろされ、ブラウスとスカートをはぎ取られた。
 全裸になった杏里の身体を何人もの男が、腰の高さに抱え上げた。
 両足をVの字に開かれ、性器が剥き出しになったところを、左右から2本の肉棒をねじこまれた。
 更に別のペニスにアナルを貫かれ、悲鳴の形に開けた口にも2本のペニスを突っ込まれると、杏里はたまらず全身を熱病にかかったように痙攣させ、オルガスムスに達してしまった。
 が、教師たちはいっこうに凌辱をやめようとしない。
 何本もの手が乳房をもみくちゃにし、腋の下や脇腹を舐められ、5本のペニスが同時にピストン運動を開始する。
 杏里はもはや、暴風にさらされた糸の切れたマリオネットだった。
 すでに意識はなく、際限なく快楽を求めるタナトスとしての本能だけが活性化していた。
 身体じゅうが熱かった。
 まるで、全身が性感帯になったような気分だった。
 無尽蔵に溢れ出す愛液は滝となり、真下の床に大きな水たまりをつくっていた。
 あう…ああ…くう…。
 口の中いっぱいに頬張ったペニスを、無我夢中で舐めた。
 コンドームの、薬品臭い匂いが鼻をつく。
 メインストリームからはずれた教師たちは、杏里の手や足の指を口に含み、1本ずつ味わいながら、じゅるじゅると音を立てて舐めている。
 それがまた、絶妙なスパイスとなって、杏里にはたまらなく気持ちいい。
 浄化こそ起こらないものの、教師たちはすっかり淫蕩な雰囲気に呑みこまれてしまっている。
 誰もが目の前の蠱惑的な美少女の裸身を凌辱するのに、すっかり没頭してしまっているのだ。
 だからだろう。
 ふと意識が戻った瞬間に薄目を開けると、教師たちの裸体の間に、不思議なものが見えた。
 子どもである。
 ワイシャツに下半身裸の男子生徒がひとり、大人のなかに混じって、杏里に近づこうとしているのだ。
「重人…」
 呆然と、杏里ひとりごちた。
 階段の踊り場に置き去りにしてきたはずの来栖重人が、なぜか今そこにいる。
 目が合うと同時に、頭の中に懐かしい”声”が響き渡った。
 -杏里、来たよ。遅くなって、ごめんー




 

 
  


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

バッサリ〜由紀子の決意

S.H.L
青春
バレー部に入部した由紀子が自慢のロングヘアをバッサリ刈り上げる物語

バーチャル女子高生

廣瀬純一
大衆娯楽
バーチャルの世界で女子高生になるサラリーマンの話

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

【実話】友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
青春
とあるオッサンの青春実話です

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

処理中です...