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第9部 倒錯のイグニス
#312 凌辱職員室②
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「ここまでくる間に、色々大変な目に遭ったようだね。みんな監視カメラで見せてもらったよ」
教師たちの間から、恰幅のいい長身の男が進み出た。
モアイ像にギリシャ彫刻の肉体を合体させたようなその姿は、校長の大山である。
大山は素肌の上に前をはだけた白のYシャツを羽織り、股間からミサイルのようなペニスを突き立たせている。
Yシャツの間からのぞく厚い胸板には陰毛のような胸毛が密集し、勃起しているのか黒ずんだ乳首が異様に目立っている。
「生徒たちも知恵を絞って皆よくがんばったが、さすがに君のが一枚も二枚も上手だったようだ。だが、その手が我々大人にどこまで通用するかな?」
杏里は顔を上げ、大山のぎらつく目をにらみ返した。
「どうぞ、お好きなように。先生たちも、どうせ私の身体がほしいんでしょう? リングよりもまず、この体が」
「杏里ちゃんは、物分かりがよくて助かりますね」
大山の横で揉み手をしながら、教頭の前原が相槌を打った。
スーツの下から痩せさらばえた下半身を剥き出しにした前原は、病気にかかった動物園のサルのように見える。
なのに一丁前に貧弱なペニスを勃起させているのが、杏里にはおかしかった。
「そうだな。だが、笹原君、安心したまえ。我々は、大人である以上、下手な小細工を弄するつもりはない、正々堂々と力で君を犯させてもらう。もちろん、全員でだ。リングはみんなでたっぷり楽しませてもらった後、ゆっくり外してあみだくじで勝者を決めることにするよ。損得が絡んでは、せっかくの快楽イベントが台無しだからね」
周囲の教師たちは、大山の言葉に深くうなずいている。
なるほど、確かに昇進やボーナスアップがかかったリング争奪戦を主眼に置いては、せっかくの女生徒レイプなる一大イベントが、かすんでしまうということなのだろう。
「私も抵抗するつもりはありません。でも、その前に、ひとつお聞かせ願いませんか?」
目を怒らせ、杏里は挑発するように言った。
「ここにいらっしゃる皆さんは、仮にも全員教師という立場です。その教師の皆さんが、今、生徒である私を性的な慰み物にしようとしています。でも、先生たる者は、本来生徒を守る存在ではないのですか? なぜ、満場一致でそんな結論に? もしかして、これが先生方の隠された本性ということなのですか?」
杏里はタナトスだ。
厳密に言えば、14歳の人間の少女などではない。
だから、犯される側に回ることにためらいはない。
ただ、訊いてみたかった。
この行為に対して、教師としての逡巡はないのか。
教え子の少女に劣情を抱く己に、嫌悪感を感じることはないのか、ということを。
「何を今更青臭いことを」
教師一同を代表して、大山が答えた。
「教師といえども、その前に我々は一個の人間なんだよ。君のように可愛らしくセクシーな娘を目の当たりにすれば、誰だって欲情してしまうだろう。さすがに職務中はその欲望は抑えざるを得ないが、心の中ではいつも君を裸に剥いて犯しているんだ。そんなこと、訊くまでもあるまいに」
「それは…私だけでなく、ほかの生徒に対しても、ですか…?」
「誰でもいいというわけじゃない。我々にも選ぶ権利があるからね。まあ、君レベルの女生徒はめったにいないから、そうそうはそんなことにはならないが、だからといって、君でなければいけないということでもない」
「そうなんだ」
杏里はつぶやいた。
そして、もう一度顔を上げると、激しい口調で言い捨てた。
「つまりは、人間のクズだということですね。あなたたち」
教師たちの間から、恰幅のいい長身の男が進み出た。
モアイ像にギリシャ彫刻の肉体を合体させたようなその姿は、校長の大山である。
大山は素肌の上に前をはだけた白のYシャツを羽織り、股間からミサイルのようなペニスを突き立たせている。
Yシャツの間からのぞく厚い胸板には陰毛のような胸毛が密集し、勃起しているのか黒ずんだ乳首が異様に目立っている。
「生徒たちも知恵を絞って皆よくがんばったが、さすがに君のが一枚も二枚も上手だったようだ。だが、その手が我々大人にどこまで通用するかな?」
杏里は顔を上げ、大山のぎらつく目をにらみ返した。
「どうぞ、お好きなように。先生たちも、どうせ私の身体がほしいんでしょう? リングよりもまず、この体が」
「杏里ちゃんは、物分かりがよくて助かりますね」
大山の横で揉み手をしながら、教頭の前原が相槌を打った。
スーツの下から痩せさらばえた下半身を剥き出しにした前原は、病気にかかった動物園のサルのように見える。
なのに一丁前に貧弱なペニスを勃起させているのが、杏里にはおかしかった。
「そうだな。だが、笹原君、安心したまえ。我々は、大人である以上、下手な小細工を弄するつもりはない、正々堂々と力で君を犯させてもらう。もちろん、全員でだ。リングはみんなでたっぷり楽しませてもらった後、ゆっくり外してあみだくじで勝者を決めることにするよ。損得が絡んでは、せっかくの快楽イベントが台無しだからね」
周囲の教師たちは、大山の言葉に深くうなずいている。
なるほど、確かに昇進やボーナスアップがかかったリング争奪戦を主眼に置いては、せっかくの女生徒レイプなる一大イベントが、かすんでしまうということなのだろう。
「私も抵抗するつもりはありません。でも、その前に、ひとつお聞かせ願いませんか?」
目を怒らせ、杏里は挑発するように言った。
「ここにいらっしゃる皆さんは、仮にも全員教師という立場です。その教師の皆さんが、今、生徒である私を性的な慰み物にしようとしています。でも、先生たる者は、本来生徒を守る存在ではないのですか? なぜ、満場一致でそんな結論に? もしかして、これが先生方の隠された本性ということなのですか?」
杏里はタナトスだ。
厳密に言えば、14歳の人間の少女などではない。
だから、犯される側に回ることにためらいはない。
ただ、訊いてみたかった。
この行為に対して、教師としての逡巡はないのか。
教え子の少女に劣情を抱く己に、嫌悪感を感じることはないのか、ということを。
「何を今更青臭いことを」
教師一同を代表して、大山が答えた。
「教師といえども、その前に我々は一個の人間なんだよ。君のように可愛らしくセクシーな娘を目の当たりにすれば、誰だって欲情してしまうだろう。さすがに職務中はその欲望は抑えざるを得ないが、心の中ではいつも君を裸に剥いて犯しているんだ。そんなこと、訊くまでもあるまいに」
「それは…私だけでなく、ほかの生徒に対しても、ですか…?」
「誰でもいいというわけじゃない。我々にも選ぶ権利があるからね。まあ、君レベルの女生徒はめったにいないから、そうそうはそんなことにはならないが、だからといって、君でなければいけないということでもない」
「そうなんだ」
杏里はつぶやいた。
そして、もう一度顔を上げると、激しい口調で言い捨てた。
「つまりは、人間のクズだということですね。あなたたち」
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