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第9部 倒錯のイグニス
#301 西棟攻略⑳
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今杏里の手の中にあるのは、見たこともないほど哀れなペニスだった。
手触り自体がカサカサしていて、色も黒ずみ、まるで賞味期限切れの干物のようだ。
頑丈な包皮のせいで亀頭は未発達で小さく、太さも長さも明らかに標準以下である。
この少年の残虐性は、この奇形のペニスが原因なのかもしれない、と杏里は思った。
ならばこれを使えるようにして、浄化に持ち込むまでのことだ。
「作業が済むまで、ほかの子には手を出させないで。男も女もみんな順番にしてあげるから、おとなしく待ってるようにって、ちゃんと言っておいてね」
最後にそう釘を刺すと、杏里はその名も知らぬ少年の治療に取りかかった。
まず、ペニスの先にたっぷりと唾液を垂らす。
それを舌の先に塗りつけて、先端の穴から包皮に包まれた亀頭に届かせる。
尿道口を探り当て、尖らせた舌で小鳥がくちばしで粟をついばむように、軽くリズミカルにつついてやる。
しばらく続けていると、舌の先にぴりっとした感触がして、生温かい液体が尿道口からにじみ出してきた。
スルメのような臭いがつんと鼻を突く。
これまでずっと包皮で保護されてきた少年の亀頭は、恥垢がこびりついてかなり臭かった。
それが、カウパー腺液の分泌により体温が上昇したためか、急速に匂い立ってきたのである。
が、杏里は”作業”の手をゆるめない。
タナトスにとって、対象の発する体臭など、何の障壁にもならないのだ。
立場上、風呂に入って清潔な身体でいる相手とセックスするほうが、むしろ稀だからだった。
いわゆる”我慢汁”が十分分泌されたのを見計い、唾液とともに舌先で亀頭に塗り広げていく。
それと同時に右手でゆっくり竿をしごき、左手で陰嚢を揉んでやる。
「うう…い、いい…」
少年の小柄な身体が、化石になったみたいに硬直する。
痩せた太腿に腱が浮き上がり、内腿の肉をぶるぶる震わせている。
竿を握った右手を徐々に下げていくと、包皮がアコーディオンのように捲れ出し、やがて赤紫色の亀頭の先が穴のから恥じらうように顔をに出した。
思った通り、亀頭は粘液でべとべとに濡れている。
杏里はその上に左手をかぶせると、やわらかな手のひらでぐるぐると亀頭全体を撫で始めた。
「あ、く、くう、い、いい…」
腰をがくがく揺すって少年がうめいた。
杏里の唾液の効果で、包皮の癒着はほぼ解消されたようだ。
少し力を入れて右手で下方に皮を引っ張ると、つるんと剥けて亀頭の大部分が外に現れてきた。
エラのように張ったカリ首の下まで皮をめくり下げ、亀頭の表面にぴたりと唇をつけてやる。
そのまま唇で撫でるように亀頭を愛撫し、舌を尖らせて尿道の中に差し入れた。
「あうあうあうあう」
少年の痙攣が始まった。
「で、出る! で、出ちゃうううっ!」
お決まりの脈動を両手に感じながら、あふれ出る熱く臭い液体を杏里は口の中いっぱいに溜めていく。
やがて射精が終わると背筋を伸ばし、惚けた少年の顔に口を近づける。
「な、なにを…?」
言いかけた少年の口を己の唇でふさぎ、一気に精液を流し込む。
「うげっ!」
むせ返る少年を冷ややかに見下ろすと、静かな声で杏里は言った。
「さ、これであなたも自分でオナニーできるようになったはず。さっそくその手で試してみなさいな」
手触り自体がカサカサしていて、色も黒ずみ、まるで賞味期限切れの干物のようだ。
頑丈な包皮のせいで亀頭は未発達で小さく、太さも長さも明らかに標準以下である。
この少年の残虐性は、この奇形のペニスが原因なのかもしれない、と杏里は思った。
ならばこれを使えるようにして、浄化に持ち込むまでのことだ。
「作業が済むまで、ほかの子には手を出させないで。男も女もみんな順番にしてあげるから、おとなしく待ってるようにって、ちゃんと言っておいてね」
最後にそう釘を刺すと、杏里はその名も知らぬ少年の治療に取りかかった。
まず、ペニスの先にたっぷりと唾液を垂らす。
それを舌の先に塗りつけて、先端の穴から包皮に包まれた亀頭に届かせる。
尿道口を探り当て、尖らせた舌で小鳥がくちばしで粟をついばむように、軽くリズミカルにつついてやる。
しばらく続けていると、舌の先にぴりっとした感触がして、生温かい液体が尿道口からにじみ出してきた。
スルメのような臭いがつんと鼻を突く。
これまでずっと包皮で保護されてきた少年の亀頭は、恥垢がこびりついてかなり臭かった。
それが、カウパー腺液の分泌により体温が上昇したためか、急速に匂い立ってきたのである。
が、杏里は”作業”の手をゆるめない。
タナトスにとって、対象の発する体臭など、何の障壁にもならないのだ。
立場上、風呂に入って清潔な身体でいる相手とセックスするほうが、むしろ稀だからだった。
いわゆる”我慢汁”が十分分泌されたのを見計い、唾液とともに舌先で亀頭に塗り広げていく。
それと同時に右手でゆっくり竿をしごき、左手で陰嚢を揉んでやる。
「うう…い、いい…」
少年の小柄な身体が、化石になったみたいに硬直する。
痩せた太腿に腱が浮き上がり、内腿の肉をぶるぶる震わせている。
竿を握った右手を徐々に下げていくと、包皮がアコーディオンのように捲れ出し、やがて赤紫色の亀頭の先が穴のから恥じらうように顔をに出した。
思った通り、亀頭は粘液でべとべとに濡れている。
杏里はその上に左手をかぶせると、やわらかな手のひらでぐるぐると亀頭全体を撫で始めた。
「あ、く、くう、い、いい…」
腰をがくがく揺すって少年がうめいた。
杏里の唾液の効果で、包皮の癒着はほぼ解消されたようだ。
少し力を入れて右手で下方に皮を引っ張ると、つるんと剥けて亀頭の大部分が外に現れてきた。
エラのように張ったカリ首の下まで皮をめくり下げ、亀頭の表面にぴたりと唇をつけてやる。
そのまま唇で撫でるように亀頭を愛撫し、舌を尖らせて尿道の中に差し入れた。
「あうあうあうあう」
少年の痙攣が始まった。
「で、出る! で、出ちゃうううっ!」
お決まりの脈動を両手に感じながら、あふれ出る熱く臭い液体を杏里は口の中いっぱいに溜めていく。
やがて射精が終わると背筋を伸ばし、惚けた少年の顔に口を近づける。
「な、なにを…?」
言いかけた少年の口を己の唇でふさぎ、一気に精液を流し込む。
「うげっ!」
むせ返る少年を冷ややかに見下ろすと、静かな声で杏里は言った。
「さ、これであなたも自分でオナニーできるようになったはず。さっそくその手で試してみなさいな」
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