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第9部 倒錯のイグニス
#262 シークレット・イベント当日⑩
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「これでいい?」
レオタードを着終えると、杏里はゆっくり身を起こした。
その瞬間、また教員たちの間から声にならぬどよめきが起きた。
身体のラインを余すことなく浮き立たせた純白のレオタード。
ほくろの位置まで透けて見える薄い生地が、杏里の豊満な肉体を全裸より卑猥なものに見せている。
乳房の形そのままに盛り上がった胸の頂にはふたつの穴が開き、そこから硬く勃起した乳首が突出している。
極めつけはそのむっちりした太腿と太腿の間だった。
V字に切れ上がったレオタードの股の部分に、アナルのあたりまで縦長のスリットが入っているのだ。
だから当然、内圧に押され、スリットからは杏里の性器がほぼ丸ごとはみ出している。
二枚の大陰唇はおろか、会陰部までむき出しになっているのだ。
その上座で鈍い光を放っているのが、問題のリングだった。
勃起したクリトリスの根元にしっかりとはまり込み、ほとんど杏里の身体の一部になってしまっている。
「おお、素晴らしい…。素晴らしいよ、笹原君…」
大山が我慢しきれなくなって、両手を伸ばしてきた。
「うう、いかんいかん…私としたことが」
飛び出た杏里の乳首に触りかけたところで、夢から覚めたように手を引っ込めた。
バツの悪そうな顔で一同を見渡すと、己の失態をごまかすように大声で言う。
「諸君、よく見ておきたまえ。君たちが狙うべきは、このリングだ。このリングを笹原君から奪ったものが、ゲームの勝者となる。見ての通り、彼女のクリトリスは肥大し切っている。だからちょっとやそっとのことでは外れない。どうするかは、君たちの腕次第というわけだ。もっとも、ぐずぐずしていると、この私が頂いてしまうがね」
大山がグフグフ笑ったその時だった。
教員たちの間から教頭の前原が進み出て、おずおずとした口調で大山の長広舌を遮った。
「校長、そろそろ時間が…。体育館に生徒を集める放送を流そうと思いますが、よろしいでしょうか?」
30分後。
杏里は体育館のステージに居た。
ステージにはビロードの厚い緞帳が下りている。
緞帳を通して、体育館を埋め尽くした生徒たちのざわめきが聞こえてくる。
中学生の集団につきものの笑い声はほとんどない。
ひそひそ声と荒い息。
熱気で舞台裏の杏里の肌も汗ばむほどだ。
杏里は例のレオタードを着ただけの姿で、演台の上に座っていた。
立てた右足を抱き、左脚を客席のほうへとまっすぐ伸ばしている。
だから、客席から見れば、内腿の隙間から陰部が垣間見えてしまうはずだった。
「では、これより、曙中学校第1回、シークレット・イベントを始めます」
キーンというマイクの音に続いて、司会の女子のよく通る声が、館内に響き渡った。
「いよいよだな」
いつのまに背後に立っていたのか、大山が大きな手を杏里のむき出しの肩に乗せ、ヤニ臭い息でささやいた。
うなずいて、杏里は伸ばした左足を曲げ、身体の横に引き寄せた。
両足をM字開脚の形にして、観客席のほうへと股間を向ける。
こうしておけば、緞帳が上がったとたん、600人の視線が杏里の”そこ”に、一気に釘づけになるはずだ…。
レオタードを着終えると、杏里はゆっくり身を起こした。
その瞬間、また教員たちの間から声にならぬどよめきが起きた。
身体のラインを余すことなく浮き立たせた純白のレオタード。
ほくろの位置まで透けて見える薄い生地が、杏里の豊満な肉体を全裸より卑猥なものに見せている。
乳房の形そのままに盛り上がった胸の頂にはふたつの穴が開き、そこから硬く勃起した乳首が突出している。
極めつけはそのむっちりした太腿と太腿の間だった。
V字に切れ上がったレオタードの股の部分に、アナルのあたりまで縦長のスリットが入っているのだ。
だから当然、内圧に押され、スリットからは杏里の性器がほぼ丸ごとはみ出している。
二枚の大陰唇はおろか、会陰部までむき出しになっているのだ。
その上座で鈍い光を放っているのが、問題のリングだった。
勃起したクリトリスの根元にしっかりとはまり込み、ほとんど杏里の身体の一部になってしまっている。
「おお、素晴らしい…。素晴らしいよ、笹原君…」
大山が我慢しきれなくなって、両手を伸ばしてきた。
「うう、いかんいかん…私としたことが」
飛び出た杏里の乳首に触りかけたところで、夢から覚めたように手を引っ込めた。
バツの悪そうな顔で一同を見渡すと、己の失態をごまかすように大声で言う。
「諸君、よく見ておきたまえ。君たちが狙うべきは、このリングだ。このリングを笹原君から奪ったものが、ゲームの勝者となる。見ての通り、彼女のクリトリスは肥大し切っている。だからちょっとやそっとのことでは外れない。どうするかは、君たちの腕次第というわけだ。もっとも、ぐずぐずしていると、この私が頂いてしまうがね」
大山がグフグフ笑ったその時だった。
教員たちの間から教頭の前原が進み出て、おずおずとした口調で大山の長広舌を遮った。
「校長、そろそろ時間が…。体育館に生徒を集める放送を流そうと思いますが、よろしいでしょうか?」
30分後。
杏里は体育館のステージに居た。
ステージにはビロードの厚い緞帳が下りている。
緞帳を通して、体育館を埋め尽くした生徒たちのざわめきが聞こえてくる。
中学生の集団につきものの笑い声はほとんどない。
ひそひそ声と荒い息。
熱気で舞台裏の杏里の肌も汗ばむほどだ。
杏里は例のレオタードを着ただけの姿で、演台の上に座っていた。
立てた右足を抱き、左脚を客席のほうへとまっすぐ伸ばしている。
だから、客席から見れば、内腿の隙間から陰部が垣間見えてしまうはずだった。
「では、これより、曙中学校第1回、シークレット・イベントを始めます」
キーンというマイクの音に続いて、司会の女子のよく通る声が、館内に響き渡った。
「いよいよだな」
いつのまに背後に立っていたのか、大山が大きな手を杏里のむき出しの肩に乗せ、ヤニ臭い息でささやいた。
うなずいて、杏里は伸ばした左足を曲げ、身体の横に引き寄せた。
両足をM字開脚の形にして、観客席のほうへと股間を向ける。
こうしておけば、緞帳が上がったとたん、600人の視線が杏里の”そこ”に、一気に釘づけになるはずだ…。
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