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第9部 倒錯のイグニス
#260 シークレット・イベント当日⑧
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うざかった。
顔をしかめると、杏里はそのふくらみに右手を添えた。
肉棒のラインに沿って、そっと指を這わせてやる。
「くっ」
大山が喉から奇妙な声が漏れた。
あわてて腰を引くと、化け物でも見たような眼で杏里を見た。
「き、君、まだ早いよ。まったく、タナトスというのは、なんという…」
杏里のひと撫でで、大山のズボンの前にはすでに黒い染みが広がり始めている。
尿道口から多量の我慢汁がにじみ出してしまったのだ。
「全校生徒に発表する前に、このイベントの細かい段取りを教えてください」
たわわな胸を強調するようにその下で腕を組み、心持ち脚を開いた姿勢で杏里は言った。
教師たちの飢えた獣のような視線が、ざっくり開いた胸元と太腿の間から覗く下着に釘付けになっている。
「いいだろう。説明しよう」
咳ばらいをひとつして、気を取り直したように大山が話し始めた。
「まず、体育館で君を紹介がてら、全校生徒にルールを説明する。その後、校庭のシアターに場所を移して、選抜者100人の前でのオープニング・セレモニーだ。ここではレスリング部のメンバーと小谷先生に協力していただいて、君とのプレイを披露してもらう。それが済んだら、本番の”脱出ゲーム”だ。本番に入ったら、君は東棟の1年生の教室をA組から順に回り、西棟へ行く。西棟で2年と3年の教室を同じようにA組から順に回り、最後に中央棟の職員室、つまりここへ来る。我々を浄化し終えたら、裏に回って体育館に入る。そこがゴールだよ」
「その間に、万が一私が捕まって、その…リングを奪われたら?」
「その時はその時だ。浄化はそこで終了となる。まあ、残った対象者は、後日、これまで通り個別に君が潰していくしかないだろうな」
ならば、捕まる前にできるだけ多くの人間を浄化しておく必要がある。
半ばげっそりしながら、杏里は思った。
「まあ、段取りと言ってもそれだけだ。単純なものだろう? ただ君は、セレモニーの後、東棟、西棟、中央棟の順に生徒と教職員を浄化していけばいいのだから。もっとも、生徒たちも教室に色々仕掛けを施しているようだから、そうは簡単にはいかないだろうが。もちろん、この職員室もね」
意味ありげな表情で、最後にぐるりと周りを見渡した。
大山の説明は、職員室が最後の戦場になることを除けば、ほぼ杏里の予想通りだった。
これで、下着と媚薬の予備の配置も、重人を校内に潜ませたことも、功を奏してくるはずだ。
「それで、小百合先生からひとつ、君に言付けがあるのだが」
大山の言葉に、杏里はふと顔を上げた。
「レスリング部とのオープニング・セレモニーでは、ぜひこれを着てほしいそうだ」
大山が差し出したのは、四角く畳んだ白い布だった。
「それは…?」
嫌な予感がした。
この透けそうに薄い生地、見覚えがある…。
「なんでも、レスリング用の、君のユニフォームのようだな」
大山が肩のところをつまんでもち上げた。
やっぱり…。
それを見るなり、杏里は下唇を噛んだ。
いつかの紅白試合の時、着せられたあのレオタードだ。
両の乳首と陰部に穴の開いた、杏里特製のユニフォームである。
「それでだな、できれば今、ここで着替えてほしいのだが。そう、我々の見ている前で。どうかね? 笹原君」
唖然としている杏里に、追い打ちをかけるように、大山が言った。
顔をしかめると、杏里はそのふくらみに右手を添えた。
肉棒のラインに沿って、そっと指を這わせてやる。
「くっ」
大山が喉から奇妙な声が漏れた。
あわてて腰を引くと、化け物でも見たような眼で杏里を見た。
「き、君、まだ早いよ。まったく、タナトスというのは、なんという…」
杏里のひと撫でで、大山のズボンの前にはすでに黒い染みが広がり始めている。
尿道口から多量の我慢汁がにじみ出してしまったのだ。
「全校生徒に発表する前に、このイベントの細かい段取りを教えてください」
たわわな胸を強調するようにその下で腕を組み、心持ち脚を開いた姿勢で杏里は言った。
教師たちの飢えた獣のような視線が、ざっくり開いた胸元と太腿の間から覗く下着に釘付けになっている。
「いいだろう。説明しよう」
咳ばらいをひとつして、気を取り直したように大山が話し始めた。
「まず、体育館で君を紹介がてら、全校生徒にルールを説明する。その後、校庭のシアターに場所を移して、選抜者100人の前でのオープニング・セレモニーだ。ここではレスリング部のメンバーと小谷先生に協力していただいて、君とのプレイを披露してもらう。それが済んだら、本番の”脱出ゲーム”だ。本番に入ったら、君は東棟の1年生の教室をA組から順に回り、西棟へ行く。西棟で2年と3年の教室を同じようにA組から順に回り、最後に中央棟の職員室、つまりここへ来る。我々を浄化し終えたら、裏に回って体育館に入る。そこがゴールだよ」
「その間に、万が一私が捕まって、その…リングを奪われたら?」
「その時はその時だ。浄化はそこで終了となる。まあ、残った対象者は、後日、これまで通り個別に君が潰していくしかないだろうな」
ならば、捕まる前にできるだけ多くの人間を浄化しておく必要がある。
半ばげっそりしながら、杏里は思った。
「まあ、段取りと言ってもそれだけだ。単純なものだろう? ただ君は、セレモニーの後、東棟、西棟、中央棟の順に生徒と教職員を浄化していけばいいのだから。もっとも、生徒たちも教室に色々仕掛けを施しているようだから、そうは簡単にはいかないだろうが。もちろん、この職員室もね」
意味ありげな表情で、最後にぐるりと周りを見渡した。
大山の説明は、職員室が最後の戦場になることを除けば、ほぼ杏里の予想通りだった。
これで、下着と媚薬の予備の配置も、重人を校内に潜ませたことも、功を奏してくるはずだ。
「それで、小百合先生からひとつ、君に言付けがあるのだが」
大山の言葉に、杏里はふと顔を上げた。
「レスリング部とのオープニング・セレモニーでは、ぜひこれを着てほしいそうだ」
大山が差し出したのは、四角く畳んだ白い布だった。
「それは…?」
嫌な予感がした。
この透けそうに薄い生地、見覚えがある…。
「なんでも、レスリング用の、君のユニフォームのようだな」
大山が肩のところをつまんでもち上げた。
やっぱり…。
それを見るなり、杏里は下唇を噛んだ。
いつかの紅白試合の時、着せられたあのレオタードだ。
両の乳首と陰部に穴の開いた、杏里特製のユニフォームである。
「それでだな、できれば今、ここで着替えてほしいのだが。そう、我々の見ている前で。どうかね? 笹原君」
唖然としている杏里に、追い打ちをかけるように、大山が言った。
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