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第9部 倒錯のイグニス
#256 シークレット・イベント当日④
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ガサゴソと衣ずれの音がする。
杏里は窮屈な姿勢から背後にちらりと視線を向けた。
乗客たちが、一斉に服を脱ぎ始めていた。
男たちは一様にベルトをゆるめ、膝までズボンをすり下げている。
女たちは服の前を開け、ブラジャーをずらして乳房をさらけ出している。
傍目に見ると、喜劇映画の一場面のような、実に滑稽な光景だ。
が、彼らが全員真剣であることは、その据わった目つきからも明らかだった。
獲物に飛びかかる寸前の肉食獣のような目つきで、杏里の姿態を見据えているのである。
最初に行動を起こしたのは、眼鏡をかけた真面目そうな青年だった。
私服だから、大学生だろうか。
股間から屹立した性器を左手で握りしめ、荒々しくしごきながら近づいてきた。
空いている右手を伸ばし、指で杏里のショーツをつまみあげる。
ただでさえ恥丘の割れ目に食い込んだ紐状の布が引き絞られ、その両脇から杏里の秘肉がはみ出した。
タナトスである杏里は、陰毛を持たない。
だからはみ出した肉はきれいな桜色で、淫汁に濡れ光っている。
「あん…」
青年がショーツを上方に引っ張り上げるたびに、食い込んだ布が陰核をこすり上げ、杏里は甘い声で鳴き、淫らに身をくねらせた。
その声が火に油を注いだらしく、青年の手の動きが速くなった。
ショーツを前後に動かし、びしょ濡れの杏里の秘所を激しくこすり上げてくる。
「ああ…だめ…杏里…感じ、ちゃう」
杏里の喘ぎ声に引き寄せられるかのように、下半身裸の男たちがほかの乗客を押しのけて前へと進み出た。
全員、ペニスを勃起させ、それを片手でしっかり握り締めている。
その目は皿のように見開かれ、悶える美少女の痴態を一瞬たりとも見逃すまいと、杏里の尻にじっと注がれている。
その視線を痛いほど感じながら、杏里は自分からゆっくりと尻を振り始めた。
真っ白な尻が揺れ、その狭間から紐状になったショーツによってふたつに割られた秘肉の膨らみが見えている。
腰を突き出しながら、男たちが杏里に詰め寄った。
何本ものペニスが、杏里の尻の肉に、むき出しのむっちりした太腿に、上着とスカートの隙間から覗く脇腹に突き立った。
「あふう…」
感極まったように杏里が身震いした瞬間、杏里の肌という肌からじわりと粘液が済み出した。
透明で麝香の匂いを放つ、淫汁と同じ成分の催淫エキスである。
うっ。
くっ。
ひっ。
たちまち周囲でうめき声の渦が沸き起こる。
半眼になっていた杏里の眼が、ぱっちり開いた。
青年の手を払いのけると、スカートを戻し、頭から男たちの足元に転げ込む。
その背後で、爆発が起こった。
杏里に押しつけられていたペニスたちが、つい今さっきまで杏里の居た場所に向けて、同時に白濁した熱い液を放出したのだった。
射精を終えた男たちが、体液で汚れた肉棒を大事そうに両手で抱え込みながら、バスの床にうずくまる。
その様子を見届けて、手の甲で額の汗を拭った時だった。
だしぬけに腋の下から手を突っ込まれ、杏里は思わずあっと叫び声を上げていた。
杏里は窮屈な姿勢から背後にちらりと視線を向けた。
乗客たちが、一斉に服を脱ぎ始めていた。
男たちは一様にベルトをゆるめ、膝までズボンをすり下げている。
女たちは服の前を開け、ブラジャーをずらして乳房をさらけ出している。
傍目に見ると、喜劇映画の一場面のような、実に滑稽な光景だ。
が、彼らが全員真剣であることは、その据わった目つきからも明らかだった。
獲物に飛びかかる寸前の肉食獣のような目つきで、杏里の姿態を見据えているのである。
最初に行動を起こしたのは、眼鏡をかけた真面目そうな青年だった。
私服だから、大学生だろうか。
股間から屹立した性器を左手で握りしめ、荒々しくしごきながら近づいてきた。
空いている右手を伸ばし、指で杏里のショーツをつまみあげる。
ただでさえ恥丘の割れ目に食い込んだ紐状の布が引き絞られ、その両脇から杏里の秘肉がはみ出した。
タナトスである杏里は、陰毛を持たない。
だからはみ出した肉はきれいな桜色で、淫汁に濡れ光っている。
「あん…」
青年がショーツを上方に引っ張り上げるたびに、食い込んだ布が陰核をこすり上げ、杏里は甘い声で鳴き、淫らに身をくねらせた。
その声が火に油を注いだらしく、青年の手の動きが速くなった。
ショーツを前後に動かし、びしょ濡れの杏里の秘所を激しくこすり上げてくる。
「ああ…だめ…杏里…感じ、ちゃう」
杏里の喘ぎ声に引き寄せられるかのように、下半身裸の男たちがほかの乗客を押しのけて前へと進み出た。
全員、ペニスを勃起させ、それを片手でしっかり握り締めている。
その目は皿のように見開かれ、悶える美少女の痴態を一瞬たりとも見逃すまいと、杏里の尻にじっと注がれている。
その視線を痛いほど感じながら、杏里は自分からゆっくりと尻を振り始めた。
真っ白な尻が揺れ、その狭間から紐状になったショーツによってふたつに割られた秘肉の膨らみが見えている。
腰を突き出しながら、男たちが杏里に詰め寄った。
何本ものペニスが、杏里の尻の肉に、むき出しのむっちりした太腿に、上着とスカートの隙間から覗く脇腹に突き立った。
「あふう…」
感極まったように杏里が身震いした瞬間、杏里の肌という肌からじわりと粘液が済み出した。
透明で麝香の匂いを放つ、淫汁と同じ成分の催淫エキスである。
うっ。
くっ。
ひっ。
たちまち周囲でうめき声の渦が沸き起こる。
半眼になっていた杏里の眼が、ぱっちり開いた。
青年の手を払いのけると、スカートを戻し、頭から男たちの足元に転げ込む。
その背後で、爆発が起こった。
杏里に押しつけられていたペニスたちが、つい今さっきまで杏里の居た場所に向けて、同時に白濁した熱い液を放出したのだった。
射精を終えた男たちが、体液で汚れた肉棒を大事そうに両手で抱え込みながら、バスの床にうずくまる。
その様子を見届けて、手の甲で額の汗を拭った時だった。
だしぬけに腋の下から手を突っ込まれ、杏里は思わずあっと叫び声を上げていた。
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