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第9部 倒錯のイグニス
#247 リハーサル③
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全身にエキスがみなぎり始めたのがわかった。
唾液腺が、乳腺が、膣壁が、媚薬成分を含んだ”神の酒”のようなエキスで、次々に満たされていく。
両手で吊り革にぶら下がった杏里は、今やパンティも脱がされ、全裸の状態だ。
その口に、両の乳首に、そして陰部に、それぞれ別々の少女が吸いつき、唇と舌で愛撫を加えている。
あとは、放出するだけだった。
「ああんっ!」
快感に身をのけぞらせ、杏里はひと際高く甘い声で叫んだ。
その瞬間、放出が始まった。
口から、乳頭から、膣からあふれ出した熱いエキスが少女たちの口腔内に流れ込む。
少女たちの喉が鳴り、禁断の体液がその体内に取り込まれていく。
効果は覿面だった。
杏里の身体から滑り落ちるように、少女がひとりふたりと離れていった。
そしてその場にうずくまると、セーラー服の下から手を入れ、やにわに己の乳房を揉み出した。
空いたほうの手はスカートの中に潜り込み、狂ったように陰部を弄ぶ。
その痴態を目の当たりにして、周囲の少女たちの眼の色が変わった。
何人かが杏里を抱き上げると、通路を運び、後部座席に突き飛ばした。
シートに突っ伏し、裸の尻を高く掲げる杏里。
誘うように尻を振ると、誘蛾灯に誘われる昆虫のように、少女の群れが体中にたかってきた。
その頃には杏里の肌という肌は、毛穴からにじみ出すエキスで濡れ光っていた。
タナトスが外傷から身を守るために汗腺から分泌する防護液。
それが杏里の場合、愛液と同じ媚薬成分に進化しているのだ。
杏里の体液を舐めた少女たちが、次々に戦線から脱落しては自慰に走り始める。
全員が床に座り込んでオナニーに没頭するのを見届けると、杏里は下着と制服を身に着け、タラップに降りた。
バス停の名を告げるアナウンスに続いて、空気の漏れるような音とともにドアが開く。
バスを降りると、あたりはすっかり暗くなっていた。
ひんやりした夜風が、火照った肌に心地よい。
腕時計を見ると、バスに乗ってから、20分近く経っていた。
「20分で10人か…。まだまだね」
家に向かって歩きながら、杏里はひとりごちた。
曙中学のクラス数は全部で15クラス。
1クラス約40人だから、計600人。
オープニングイベントで100人減らすとしても、もう少し手際よくやらないとかなりの時間と労力がかかってしまう。
それには、もっくん特製の2種類の媚薬で更にエキスの濃度を上げるしかない。
でも、そんなことして大丈夫なのだろうか。
今更ながらに心配になる。
私の身体、いえ、精神がもってくれるだろうか…。
が、やらねばならなかった。
ここまで来たら、もう後には引けない。
曙中学の浄化が終わらないことには、次の段階に進めないのだ。
美里と対面し、ルナを救い出すこと。
ヤチカとまみえ、真相を聞き出し、いずなの様子を探ること。
もちろん、零の動向も気になるし、富樫老人にも会って話を訊きたい。
杏里には、やりたいこと、やらねばならぬことが、目白押しなのだ。
玄関のl前に立つと、深いため息をひとつつき、杏里は腰をかがめて植木鉢の下から鍵を取り出した。
唾液腺が、乳腺が、膣壁が、媚薬成分を含んだ”神の酒”のようなエキスで、次々に満たされていく。
両手で吊り革にぶら下がった杏里は、今やパンティも脱がされ、全裸の状態だ。
その口に、両の乳首に、そして陰部に、それぞれ別々の少女が吸いつき、唇と舌で愛撫を加えている。
あとは、放出するだけだった。
「ああんっ!」
快感に身をのけぞらせ、杏里はひと際高く甘い声で叫んだ。
その瞬間、放出が始まった。
口から、乳頭から、膣からあふれ出した熱いエキスが少女たちの口腔内に流れ込む。
少女たちの喉が鳴り、禁断の体液がその体内に取り込まれていく。
効果は覿面だった。
杏里の身体から滑り落ちるように、少女がひとりふたりと離れていった。
そしてその場にうずくまると、セーラー服の下から手を入れ、やにわに己の乳房を揉み出した。
空いたほうの手はスカートの中に潜り込み、狂ったように陰部を弄ぶ。
その痴態を目の当たりにして、周囲の少女たちの眼の色が変わった。
何人かが杏里を抱き上げると、通路を運び、後部座席に突き飛ばした。
シートに突っ伏し、裸の尻を高く掲げる杏里。
誘うように尻を振ると、誘蛾灯に誘われる昆虫のように、少女の群れが体中にたかってきた。
その頃には杏里の肌という肌は、毛穴からにじみ出すエキスで濡れ光っていた。
タナトスが外傷から身を守るために汗腺から分泌する防護液。
それが杏里の場合、愛液と同じ媚薬成分に進化しているのだ。
杏里の体液を舐めた少女たちが、次々に戦線から脱落しては自慰に走り始める。
全員が床に座り込んでオナニーに没頭するのを見届けると、杏里は下着と制服を身に着け、タラップに降りた。
バス停の名を告げるアナウンスに続いて、空気の漏れるような音とともにドアが開く。
バスを降りると、あたりはすっかり暗くなっていた。
ひんやりした夜風が、火照った肌に心地よい。
腕時計を見ると、バスに乗ってから、20分近く経っていた。
「20分で10人か…。まだまだね」
家に向かって歩きながら、杏里はひとりごちた。
曙中学のクラス数は全部で15クラス。
1クラス約40人だから、計600人。
オープニングイベントで100人減らすとしても、もう少し手際よくやらないとかなりの時間と労力がかかってしまう。
それには、もっくん特製の2種類の媚薬で更にエキスの濃度を上げるしかない。
でも、そんなことして大丈夫なのだろうか。
今更ながらに心配になる。
私の身体、いえ、精神がもってくれるだろうか…。
が、やらねばならなかった。
ここまで来たら、もう後には引けない。
曙中学の浄化が終わらないことには、次の段階に進めないのだ。
美里と対面し、ルナを救い出すこと。
ヤチカとまみえ、真相を聞き出し、いずなの様子を探ること。
もちろん、零の動向も気になるし、富樫老人にも会って話を訊きたい。
杏里には、やりたいこと、やらねばならぬことが、目白押しなのだ。
玄関のl前に立つと、深いため息をひとつつき、杏里は腰をかがめて植木鉢の下から鍵を取り出した。
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