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第9部 倒錯のイグニス
#210 美里の影⑭
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美里によって粉砕された触手。
その代わりを果たしたのは、舌だった。
大きく開けた杏里の口から、鞭のように長く細い舌が伸びた。
それは杏里に覆い被さるリョウの股倉めがけてまっしぐらに突き進むと、ペンシル型のペニスにスルスルと巻きついた。
「う?」
リョウの動きが止まった。
尚も杏里を殴りつけようと振り上げた右手が、宙で凍りついている。
舌の動きはそれだけに留まらなかった。
硬く勃起したペニスをひと巻きしてきつく締めあげると、更に伸びて鎌首をもたげ、狙いを定めて背後からリョウの尻に襲いかかったのだ。
舌の先は針のように尖っている。
丸々と太った尻の割れ目に、その先端が突き刺さった。
「ぎゃあっ」
リョウがのけぞり、弾かれたように上半身を起こす。
肛門に潜り込んだ舌が、直腸に分け入り、射精中枢に直結する末梢神経の集まった直腸の壁に針状の先端を突き刺した。
その注射針そのものの舌先から放出されたのは、杏里の媚薬入りの体液だった。
美里に吸いつくされたかに見えたエキスが、早くも補充されて筒状になった舌の中に蓄積されていたのだ。
命じるまでもなく、役目を終えると舌は抜け、急速に収縮して杏里の口の中に帰ってきた。
やだ。
う、きも。
杏里はむせ、唾を吐き出した。
舌にリョウの軟便が付着していたからだった。
そのリョウを押しのけると、杏里は横転しながら立ち上がった。
リョウは地面に伸びたまま、白目を剥き、死にかけの昆虫のように手足を縮こまらせている。
股間からは白いペニスが屹立し、通電したかのように細かく震えている。
が、包皮の剥けた先細りの亀頭からは、精液は出ていない。
杏里は眉根を寄せ、難しい顔になった。
リョウは幼児だから、まだ精通がないのだ。
精液自体、精巣でつくられていないに違いない。
いやな予感がした。
これでは、浄化したことににならない。
人間にせよ外来種にせよ、オスの場合、射精という区切りがないと、完全に浄化されたとはいえないのである。
どうしよう?
もう少し、徹底すべきだろうか?
でも、と思う。
出ないものは出ないのだ。
これ以上は、何をやってもたぶん無駄。
身繕いを整え、塀に立てかけてあったクロスバイクのハンドルを握る。
ふと気づくと、校庭のほうが、騒がしくなっていた。
園の先生と思しき女性たちに連れられた園児たちが、列をつくってこっちに向かってくるところだった。
帰宅の時間なのだろう。
みんなおそろいの黄色い帽子をかぶり、青い園児服を着ている。
幸い、美里の姿はなかった。
だからといって、長居は無用である。
杏里はバイクにまたがると、つま先で地面を蹴った。
パンティの穴からむき出しになった大陰唇と陰核がサドルに押しつけられ、危なく声をあげそうになる。
テニスウェアの胸の部分もリョウに食い破られて穴が開いているため、ほとんど乳房が見えてしまっている。
なるべく人目の少ない道を選んで帰らなければ。
下半身を襲う快感に奥歯を食いしばって耐えながら、杏里はひたすら自転車を走らせた。
その代わりを果たしたのは、舌だった。
大きく開けた杏里の口から、鞭のように長く細い舌が伸びた。
それは杏里に覆い被さるリョウの股倉めがけてまっしぐらに突き進むと、ペンシル型のペニスにスルスルと巻きついた。
「う?」
リョウの動きが止まった。
尚も杏里を殴りつけようと振り上げた右手が、宙で凍りついている。
舌の動きはそれだけに留まらなかった。
硬く勃起したペニスをひと巻きしてきつく締めあげると、更に伸びて鎌首をもたげ、狙いを定めて背後からリョウの尻に襲いかかったのだ。
舌の先は針のように尖っている。
丸々と太った尻の割れ目に、その先端が突き刺さった。
「ぎゃあっ」
リョウがのけぞり、弾かれたように上半身を起こす。
肛門に潜り込んだ舌が、直腸に分け入り、射精中枢に直結する末梢神経の集まった直腸の壁に針状の先端を突き刺した。
その注射針そのものの舌先から放出されたのは、杏里の媚薬入りの体液だった。
美里に吸いつくされたかに見えたエキスが、早くも補充されて筒状になった舌の中に蓄積されていたのだ。
命じるまでもなく、役目を終えると舌は抜け、急速に収縮して杏里の口の中に帰ってきた。
やだ。
う、きも。
杏里はむせ、唾を吐き出した。
舌にリョウの軟便が付着していたからだった。
そのリョウを押しのけると、杏里は横転しながら立ち上がった。
リョウは地面に伸びたまま、白目を剥き、死にかけの昆虫のように手足を縮こまらせている。
股間からは白いペニスが屹立し、通電したかのように細かく震えている。
が、包皮の剥けた先細りの亀頭からは、精液は出ていない。
杏里は眉根を寄せ、難しい顔になった。
リョウは幼児だから、まだ精通がないのだ。
精液自体、精巣でつくられていないに違いない。
いやな予感がした。
これでは、浄化したことににならない。
人間にせよ外来種にせよ、オスの場合、射精という区切りがないと、完全に浄化されたとはいえないのである。
どうしよう?
もう少し、徹底すべきだろうか?
でも、と思う。
出ないものは出ないのだ。
これ以上は、何をやってもたぶん無駄。
身繕いを整え、塀に立てかけてあったクロスバイクのハンドルを握る。
ふと気づくと、校庭のほうが、騒がしくなっていた。
園の先生と思しき女性たちに連れられた園児たちが、列をつくってこっちに向かってくるところだった。
帰宅の時間なのだろう。
みんなおそろいの黄色い帽子をかぶり、青い園児服を着ている。
幸い、美里の姿はなかった。
だからといって、長居は無用である。
杏里はバイクにまたがると、つま先で地面を蹴った。
パンティの穴からむき出しになった大陰唇と陰核がサドルに押しつけられ、危なく声をあげそうになる。
テニスウェアの胸の部分もリョウに食い破られて穴が開いているため、ほとんど乳房が見えてしまっている。
なるべく人目の少ない道を選んで帰らなければ。
下半身を襲う快感に奥歯を食いしばって耐えながら、杏里はひたすら自転車を走らせた。
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