198 / 463
第9部 倒錯のイグニス
#198 美里の影②
しおりを挟む
触手の愛撫は執拗だ。
人間では不可能なほどの根気のよさで、じわじわと性感帯を攻めてくる。
膣口にもぐりこんだ触手は、Gスポットはもちろんのこと、膣の内壁を隅々まで撫でまわし、今や子宮の入り口に頭を突っ込もうとしている。
豊満な胸を亀甲縛りにしてふたつの乳房を絞り出したもう1本の触手のほうは、更に長さを増し、杏里の唇を割って口腔内に入り込んでいる。
その触手が喉に到達して食道を下降し始めても、杏里はいささかも苦痛を感じなかった。
子宮内をひと巡りした触手がゆっくりと後退し始め、やがて粘っこい音とともに膣から抜けた。
そうして今度は微妙に角度を変えると、狙いを定めるように鎌首を立て直し、杏里のアヌスにその先端を突っ込んだ。
アナルプレイの経験の浅い杏里は、異質な衝撃につかの間金縛りに遭ったかのように硬直した。
が、やはり痛くはなかった。
食道を這う触手の感触と、アヌスから直腸、そして大腸へと進む触手の感触に、杏里は忘我の境地に陥った。
これこそ、今まで感じたことのない、異次元の快楽といってよかった。
やがて、互いに逆方向から進んだ2本の触手は杏里の小腸の出口あたりで出会い、継ぎ目のないひとつの環になった。
杏里の体内でウロボロスの円環が完成したのである。
それぞれの触手が吸収した杏里の唾液と愛液が、その円環の中をめぐり始める。
その過程で媚薬成分と蘇生細胞がますます濃度を増していき、濃密なスープ状のエキスへと変わっていく。
高速で循環する奔流に耐えかね、最後にその円環が弾けて消滅すると、杏里の体内に一気にエキスが広がった。
めくるめく快感に翻弄され、床に投げ出される杏里。
手足を縛っていた触手も消えていた。
だが、今のが夢でなかったことは、この尋常ならぬ身体の高ぶりからも明らかだ。
全身が、溶鉱炉のように熱い。
毛穴という毛穴から、エキスが噴き出て肌を濡らしていく。
膣からしたたるエキスで杏里の内腿はぐっしょり濡れてしまっている。
たまらなかった。
がまんできない。
こんなに飢えた気分は久しぶりだ。
弾かれたように跳ね起きる。
狂ったようにベッドの柱に股間をすりつけ、腰を振りながら乳首に爪を立てた。
正面に開いた三面鏡が、獣と化した美少女の痴態をあますところなく映し出している。
床に転げ落ちると、鏡に映る己の顔を舐め回した。
鏡の中の自分の唇に生の唇を重ね、狂おしげに押しつけた。
もちろん、その間も、両手は乳首と陰核への愛撫を忘れない。
満ち溢れるエネルギーに、杏里は咆哮した。
ふすまが震えるほどの咆哮に、
「な、なんだ? 杏里、どうした?」
ふすまの向こうから、あわてふためく小田切の声が聞こえてきた。
人間では不可能なほどの根気のよさで、じわじわと性感帯を攻めてくる。
膣口にもぐりこんだ触手は、Gスポットはもちろんのこと、膣の内壁を隅々まで撫でまわし、今や子宮の入り口に頭を突っ込もうとしている。
豊満な胸を亀甲縛りにしてふたつの乳房を絞り出したもう1本の触手のほうは、更に長さを増し、杏里の唇を割って口腔内に入り込んでいる。
その触手が喉に到達して食道を下降し始めても、杏里はいささかも苦痛を感じなかった。
子宮内をひと巡りした触手がゆっくりと後退し始め、やがて粘っこい音とともに膣から抜けた。
そうして今度は微妙に角度を変えると、狙いを定めるように鎌首を立て直し、杏里のアヌスにその先端を突っ込んだ。
アナルプレイの経験の浅い杏里は、異質な衝撃につかの間金縛りに遭ったかのように硬直した。
が、やはり痛くはなかった。
食道を這う触手の感触と、アヌスから直腸、そして大腸へと進む触手の感触に、杏里は忘我の境地に陥った。
これこそ、今まで感じたことのない、異次元の快楽といってよかった。
やがて、互いに逆方向から進んだ2本の触手は杏里の小腸の出口あたりで出会い、継ぎ目のないひとつの環になった。
杏里の体内でウロボロスの円環が完成したのである。
それぞれの触手が吸収した杏里の唾液と愛液が、その円環の中をめぐり始める。
その過程で媚薬成分と蘇生細胞がますます濃度を増していき、濃密なスープ状のエキスへと変わっていく。
高速で循環する奔流に耐えかね、最後にその円環が弾けて消滅すると、杏里の体内に一気にエキスが広がった。
めくるめく快感に翻弄され、床に投げ出される杏里。
手足を縛っていた触手も消えていた。
だが、今のが夢でなかったことは、この尋常ならぬ身体の高ぶりからも明らかだ。
全身が、溶鉱炉のように熱い。
毛穴という毛穴から、エキスが噴き出て肌を濡らしていく。
膣からしたたるエキスで杏里の内腿はぐっしょり濡れてしまっている。
たまらなかった。
がまんできない。
こんなに飢えた気分は久しぶりだ。
弾かれたように跳ね起きる。
狂ったようにベッドの柱に股間をすりつけ、腰を振りながら乳首に爪を立てた。
正面に開いた三面鏡が、獣と化した美少女の痴態をあますところなく映し出している。
床に転げ落ちると、鏡に映る己の顔を舐め回した。
鏡の中の自分の唇に生の唇を重ね、狂おしげに押しつけた。
もちろん、その間も、両手は乳首と陰核への愛撫を忘れない。
満ち溢れるエネルギーに、杏里は咆哮した。
ふすまが震えるほどの咆哮に、
「な、なんだ? 杏里、どうした?」
ふすまの向こうから、あわてふためく小田切の声が聞こえてきた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる