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第9部 倒錯のイグニス
#177 イベント準備④
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いつのまにか。杏里はスカートを脱いでいる。
男が杏里のパンティを押し下げた。
少しでも動きやすいようにと、足首まで下がったそれを、杏里は片方ずつ足を上げ、床に脱ぎ捨てた。
むき出しになった白桃のようなその尻を、男が平手で勢いよく叩いた。
小気味のいい音が響き、杏里が顔をしかめて顎を上げた。
両の手のひらで尻の肉を揉まれているうちに、濡れてきた。
それにいち早く気づいたのか、男が右手を杏里の股間に差し入れ、割れ目に沿ってなぞり始めた。
にじみ出た淫汁を指ですくうと、膣口から会陰部にかけて、丁寧に塗っていく。
杏里は感じ始めていた。
小さく喘ぎながら、断続的に尻を震わせた。
割れ目をなぞっていた男の指が、秘裂の間に分け入ってきた。
括約筋が収縮し、唇がそれを絡め取ろうとひくついた。
じゅわり。
今までになく、大量の熱い液体があふれ出る。
それを合図にするかのように、男が4本の指をそろえて杏里の膣に突き入れた。
すさまじい速さで、その手が動く。
手を前後に動かしながら、1本だけ外に突き出た親指でリングのはまった陰核を巧みに弄り回してきた。
手の動きが速くなるに従い、杏里の声が次第に大きくなる。
断続的な喘ぎが長く尾を引く嬌声に変わり、更なる愛撫を求めるように活発に尻が動いた。
「ほしいの?」
膣が摩耗するほどの速さで手刀を出し入れしながら、男が訊いた。
両手をベッドサイドに突っ張り、雄叫びを上げる狼のようにのけぞりながら、杏里はうなずいた。
「なにがほしいの? ちゃんとお口に出して、言ってごらん」
男の挑発に、杏里の中の羞恥心がエロスとなって燃え上がる。
「あなたの…あれを…杏里の、そこに…」
「入れてほしいんだね? こんなふうに」
男が杏里の腰をつかむ。
猛り立ったペニスの先をぬるぬるの陰部に当てがい、思いっきり突いてきた。
ぐにゅりと肉襞が裏返り、灼熱の肉棒を飲み込んだ。
「すごい締まり具合だ…」
感に堪えぬように、男がつぶやいた。
バンバンと肉と肉のぶつかる音が響き渡り、杏里の中に硬い凶器がぶちこまれる。
膣の中を満たす燃えるような肉の感触に、内側の壁から絶え間なく汁が湧き出してくる。
「うう、いい…なんて…なんて…気持ちいいんだ…」
男が杏里の腹に手を回し、力任せに身体を持ち上げる。
起き上がった杏里の裸体が、つながれたまま、男の腰の上に乗った。
ちょうど、男の腰の上に腰かけるような姿勢である。
足が床についていないため、自重でペニスが子宮壁に届き、杏里はすすり泣くような声を上げた。
こみ上げる愉悦で、肌という肌がさざ波のように震えている。
男が腰に杏里を乗せたまま、上下のピストン運動を開始した。
腰を上下に動かしながら、前に回した両手で、杏里の飛び出た巨乳を潰れんばかりにつかんでいる。
カメラマンがすぐそばでビデオカメラをかまえ、喘ぐ杏里を接写する。
その一部始終が、天井のあちこちに設えられたモニター画面に映し出されている。
杏里は楽しんでいた。
人間の男とのノーマルなセックスは、本当に久しぶりだった。
だが、そろそろいいだろう、と思った。
十分堪能した。
きっといい絵も撮れているに違いない。
男の腰の上で器用に向きを変えると、つながれたまま、男と向き合った。
太腿で男の胴を締めつけ、驚いたその顔にゆっくりと唇を近づけていく。
貪るように口を吸い、唾液を流し込んでやった。
同時に膣を強く締め、男のペニスを圧迫する。
かっと男が目を見開いた。
杏里の中で肉棒が倍の太さに膨張し、爆発するように飛び跳ねた。
どくんどくんというあの脈動とともに、どろりとした熱いものが身体の中いっぱいに広がっていく。
「ああああ…」
男の身体から力が抜けた。
杏里がその腰から降りると、がっくりと床に片膝をついた。
股間で萎びた陰茎の先から、白濁した液が滴っている。
少し時間をかけすぎたかな。
対峙のように床で丸くなった男を見下ろして、杏里はちょっぴり反省した。
周囲では、プロデューサーとカメラマンも、茫然と床に座り込んでしまっている。
リハーサルを通して、奇しくも3人の浄化が完了したのだった。
男が杏里のパンティを押し下げた。
少しでも動きやすいようにと、足首まで下がったそれを、杏里は片方ずつ足を上げ、床に脱ぎ捨てた。
むき出しになった白桃のようなその尻を、男が平手で勢いよく叩いた。
小気味のいい音が響き、杏里が顔をしかめて顎を上げた。
両の手のひらで尻の肉を揉まれているうちに、濡れてきた。
それにいち早く気づいたのか、男が右手を杏里の股間に差し入れ、割れ目に沿ってなぞり始めた。
にじみ出た淫汁を指ですくうと、膣口から会陰部にかけて、丁寧に塗っていく。
杏里は感じ始めていた。
小さく喘ぎながら、断続的に尻を震わせた。
割れ目をなぞっていた男の指が、秘裂の間に分け入ってきた。
括約筋が収縮し、唇がそれを絡め取ろうとひくついた。
じゅわり。
今までになく、大量の熱い液体があふれ出る。
それを合図にするかのように、男が4本の指をそろえて杏里の膣に突き入れた。
すさまじい速さで、その手が動く。
手を前後に動かしながら、1本だけ外に突き出た親指でリングのはまった陰核を巧みに弄り回してきた。
手の動きが速くなるに従い、杏里の声が次第に大きくなる。
断続的な喘ぎが長く尾を引く嬌声に変わり、更なる愛撫を求めるように活発に尻が動いた。
「ほしいの?」
膣が摩耗するほどの速さで手刀を出し入れしながら、男が訊いた。
両手をベッドサイドに突っ張り、雄叫びを上げる狼のようにのけぞりながら、杏里はうなずいた。
「なにがほしいの? ちゃんとお口に出して、言ってごらん」
男の挑発に、杏里の中の羞恥心がエロスとなって燃え上がる。
「あなたの…あれを…杏里の、そこに…」
「入れてほしいんだね? こんなふうに」
男が杏里の腰をつかむ。
猛り立ったペニスの先をぬるぬるの陰部に当てがい、思いっきり突いてきた。
ぐにゅりと肉襞が裏返り、灼熱の肉棒を飲み込んだ。
「すごい締まり具合だ…」
感に堪えぬように、男がつぶやいた。
バンバンと肉と肉のぶつかる音が響き渡り、杏里の中に硬い凶器がぶちこまれる。
膣の中を満たす燃えるような肉の感触に、内側の壁から絶え間なく汁が湧き出してくる。
「うう、いい…なんて…なんて…気持ちいいんだ…」
男が杏里の腹に手を回し、力任せに身体を持ち上げる。
起き上がった杏里の裸体が、つながれたまま、男の腰の上に乗った。
ちょうど、男の腰の上に腰かけるような姿勢である。
足が床についていないため、自重でペニスが子宮壁に届き、杏里はすすり泣くような声を上げた。
こみ上げる愉悦で、肌という肌がさざ波のように震えている。
男が腰に杏里を乗せたまま、上下のピストン運動を開始した。
腰を上下に動かしながら、前に回した両手で、杏里の飛び出た巨乳を潰れんばかりにつかんでいる。
カメラマンがすぐそばでビデオカメラをかまえ、喘ぐ杏里を接写する。
その一部始終が、天井のあちこちに設えられたモニター画面に映し出されている。
杏里は楽しんでいた。
人間の男とのノーマルなセックスは、本当に久しぶりだった。
だが、そろそろいいだろう、と思った。
十分堪能した。
きっといい絵も撮れているに違いない。
男の腰の上で器用に向きを変えると、つながれたまま、男と向き合った。
太腿で男の胴を締めつけ、驚いたその顔にゆっくりと唇を近づけていく。
貪るように口を吸い、唾液を流し込んでやった。
同時に膣を強く締め、男のペニスを圧迫する。
かっと男が目を見開いた。
杏里の中で肉棒が倍の太さに膨張し、爆発するように飛び跳ねた。
どくんどくんというあの脈動とともに、どろりとした熱いものが身体の中いっぱいに広がっていく。
「ああああ…」
男の身体から力が抜けた。
杏里がその腰から降りると、がっくりと床に片膝をついた。
股間で萎びた陰茎の先から、白濁した液が滴っている。
少し時間をかけすぎたかな。
対峙のように床で丸くなった男を見下ろして、杏里はちょっぴり反省した。
周囲では、プロデューサーとカメラマンも、茫然と床に座り込んでしまっている。
リハーサルを通して、奇しくも3人の浄化が完了したのだった。
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