125 / 463
第9部 倒錯のイグニス
#125 女王覚醒③
しおりを挟む
むき出しにされた零の股間は、百足丸の想像を超える美しさだった。
産毛すらも生えていないつるりとした内股。
その真ん中に、縦に伸びたスリットが閉じている。
スリットのへりにあたる大陰唇は、メラニン色素の沈着がほとんど見られず、綺麗な薄紅色をしている。
なまじ足が長いだけに、その最深部にある秘所は少し影になり、ひどく秘密めいた淫靡さを醸し出していた。
椅子の奥行きが深いため、零は心持ち陰部を斜め上に向けた姿勢を取らされている。
だから、性器からアヌスへと続く会陰部が、百足丸の眼にもはっきりと見えた。
そのつるりとした皮膚の内側で、おぼろげな光の輪がゆっくりと回転している。
光の輪は、淡い金色を帯びているようだ。
第1のチャクラ。
ムーラーダーラ・チャクラである。
百足丸には、生まれつき、人間のチャクラが見える。
身体に7つある、”気”の流入孔だ。
ヨガの業者やスピリチュアル系のメンターたちは、チャクラこそ、宇宙エネルギーの取り入れ口だという。
が、百足丸にとって、そんな理屈はどうでもよかった。
人間の躰は、生命の樹だ。
そしてチャクラは、その生命を活性化させるために、どこからか”気”のエネルギーを取り入れている。
それだけわかれば十分なのだ。
今、百足丸が、零の会陰部に注意を向けているのには、理由があった。
会陰部にあるこの第1のチャクラと、陰部にある第2のチャクラ、三日月形のスワーディシュターナ・チャクラこそが、性感帯を活性化させる鍵なのだ。
零は椅子の背もたれに身体をあずけたまま、眼を閉じてじっとしている。
いつのまにか眠ってしまったらしく、規則正しい呼吸に合わせて、滑らかな下腹が静かに上下している。
百足丸はしばらく待った。
辛抱強く待ち、零が起きてこないのを確認すると、目の高さに右手を持ち上げた。
軽く2、3度、手首を振ってやる。
振るたびに、人差し指の爪が伸びていく。
伸びるに従い、先が針のように細くなる。
10秒も経たぬうちに、注射針ほどの長さになった。
左手で零の内腿のくぼみを押さえ、股の間に慎重に首を突っ込んでいく。
ぷっくりと膨らんだ恥丘の向こう側、会陰部へと指の鍼を近づけていった。
陶磁器のように白い肌の奥で、おぼろげな光が回っている。
黄金色に輝く、六角形の回転体である。
その中央に、ぶすりと鍼を突き立てた。
と、ふいに零の青白い太腿に、さざ波のような震えが走った。
はっとして顔を上げると、平らな下腹と小ぶりな双丘の向こうに、零の顔が見えた。
零は目を見開いていた。
それだけでなく、薄く口を開いて、ぼんやりと天井を見上げている。
心ここにあらずといった雰囲気で、正気に返った気配はなかった。
思い切って、更に鍼を奥まで突き入れた。
百足丸の鍼は注射針より細い。
だから、一滴の血も、漏らすことはない。
鍼が中心にまで届くと、心なしか、チャクラの回転が速くなったように見えた。
恥丘の間のスリットの縁に、朝露のような透明なしずくがいくつか湧き出ている。
だが、まだ唇は硬く閉じたままだ。
やはり、これだけでは、無理か。
第2のチャクラを回さなければ、ここは容易に開かないようだ。
なかなかの難問だった。
第2のチャクラの位置は、膣の中。
ちょうどGスポットと反対側の壁にある。
チャクラ自体が、脊椎に沿って開いているからである。
膣の中に鍼を挿入するには、まずこの唇を開かなければならない。
だが、唇を開くためには、その前に第2のチャクラを刺激してやる必要があるのだ。
「卵か先か、鶏が先か、ってやつだな。いや、ちと違うか」
百足丸は左手の甲で額の汗を拭った。
ズボンの前が、いつのまにやら、石のように固くなっている。
百足丸は、いつになく興奮している己自身に気づいていた。
くそ。
こうなったら、力ずくででも開かせてやるまでだ。
右手の鍼を会陰部に打ち込んだまま、左手を秘裂の上に乗せる。
指先で露をすくい取り、割れ目に沿ってそうっと伸ばしていった。
「く…」
零が喉の奥であえぎ、かすかに腰を浮かせるのがわかった。
産毛すらも生えていないつるりとした内股。
その真ん中に、縦に伸びたスリットが閉じている。
スリットのへりにあたる大陰唇は、メラニン色素の沈着がほとんど見られず、綺麗な薄紅色をしている。
なまじ足が長いだけに、その最深部にある秘所は少し影になり、ひどく秘密めいた淫靡さを醸し出していた。
椅子の奥行きが深いため、零は心持ち陰部を斜め上に向けた姿勢を取らされている。
だから、性器からアヌスへと続く会陰部が、百足丸の眼にもはっきりと見えた。
そのつるりとした皮膚の内側で、おぼろげな光の輪がゆっくりと回転している。
光の輪は、淡い金色を帯びているようだ。
第1のチャクラ。
ムーラーダーラ・チャクラである。
百足丸には、生まれつき、人間のチャクラが見える。
身体に7つある、”気”の流入孔だ。
ヨガの業者やスピリチュアル系のメンターたちは、チャクラこそ、宇宙エネルギーの取り入れ口だという。
が、百足丸にとって、そんな理屈はどうでもよかった。
人間の躰は、生命の樹だ。
そしてチャクラは、その生命を活性化させるために、どこからか”気”のエネルギーを取り入れている。
それだけわかれば十分なのだ。
今、百足丸が、零の会陰部に注意を向けているのには、理由があった。
会陰部にあるこの第1のチャクラと、陰部にある第2のチャクラ、三日月形のスワーディシュターナ・チャクラこそが、性感帯を活性化させる鍵なのだ。
零は椅子の背もたれに身体をあずけたまま、眼を閉じてじっとしている。
いつのまにか眠ってしまったらしく、規則正しい呼吸に合わせて、滑らかな下腹が静かに上下している。
百足丸はしばらく待った。
辛抱強く待ち、零が起きてこないのを確認すると、目の高さに右手を持ち上げた。
軽く2、3度、手首を振ってやる。
振るたびに、人差し指の爪が伸びていく。
伸びるに従い、先が針のように細くなる。
10秒も経たぬうちに、注射針ほどの長さになった。
左手で零の内腿のくぼみを押さえ、股の間に慎重に首を突っ込んでいく。
ぷっくりと膨らんだ恥丘の向こう側、会陰部へと指の鍼を近づけていった。
陶磁器のように白い肌の奥で、おぼろげな光が回っている。
黄金色に輝く、六角形の回転体である。
その中央に、ぶすりと鍼を突き立てた。
と、ふいに零の青白い太腿に、さざ波のような震えが走った。
はっとして顔を上げると、平らな下腹と小ぶりな双丘の向こうに、零の顔が見えた。
零は目を見開いていた。
それだけでなく、薄く口を開いて、ぼんやりと天井を見上げている。
心ここにあらずといった雰囲気で、正気に返った気配はなかった。
思い切って、更に鍼を奥まで突き入れた。
百足丸の鍼は注射針より細い。
だから、一滴の血も、漏らすことはない。
鍼が中心にまで届くと、心なしか、チャクラの回転が速くなったように見えた。
恥丘の間のスリットの縁に、朝露のような透明なしずくがいくつか湧き出ている。
だが、まだ唇は硬く閉じたままだ。
やはり、これだけでは、無理か。
第2のチャクラを回さなければ、ここは容易に開かないようだ。
なかなかの難問だった。
第2のチャクラの位置は、膣の中。
ちょうどGスポットと反対側の壁にある。
チャクラ自体が、脊椎に沿って開いているからである。
膣の中に鍼を挿入するには、まずこの唇を開かなければならない。
だが、唇を開くためには、その前に第2のチャクラを刺激してやる必要があるのだ。
「卵か先か、鶏が先か、ってやつだな。いや、ちと違うか」
百足丸は左手の甲で額の汗を拭った。
ズボンの前が、いつのまにやら、石のように固くなっている。
百足丸は、いつになく興奮している己自身に気づいていた。
くそ。
こうなったら、力ずくででも開かせてやるまでだ。
右手の鍼を会陰部に打ち込んだまま、左手を秘裂の上に乗せる。
指先で露をすくい取り、割れ目に沿ってそうっと伸ばしていった。
「く…」
零が喉の奥であえぎ、かすかに腰を浮かせるのがわかった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる