激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
87 / 463
第9部 倒錯のイグニス

#86 悪夢のチーム練習④

しおりを挟む
 ふみが吠えた。
 狂気のように杏里の身体を裏返す。
 そして杏里のくびれた腰の上にどしんと座り込むと、杏里の両脚に腕を絡めてぎりぎりと引き上げ始めた。
 ふみの怪力で、杏里の下半身がぐわっと大きく持ち上がる。
 股間のふくらみが前方に突き出して、ファスナーの間から秘肉の一部が飛び出した。
「はうあああっ!」
 そこにふみの唇がかぶさって、ゆるんだ割れ目をこじ開けるようにして、太く長い舌を突き刺してきた。
 放出の準備は整っていた。
 そのあまりの快感に、杏里は膣壁の筋肉を絞り上げ、たまった淫汁を一気に放出した。
「ふぐう!」
 大量の分泌物を飲み込み、ふみがクジラのように首をのけぞらせた。
 ゴロゴロ喉を鳴らすふみ。
 が、それだけではまだ足りないようだった。
 そのまま杏里の右足を放すと、左足を両腕に抱えてぐいと身体をひねり、間に重い腰を割り込ませ、流れるような動作で片逆海老固めの体勢を取った。
 固定された左足の表面をなぞるようにして、ふみの太い腰が下りてくる。
 杏里の片足を抱え込んだまま、両足で杏里の下半身を挟み込み、股間に股間を狂おしくこすり合わせるふみ。
 背中側に左足をねじられた姿勢で、杏里はふみの分厚く盛り上がった恥丘をファスナーの間に迎え入れた。
 押しつぶされた杏里の大陰唇が横に広がり、粘液でふみの股間にぴったりと貼りついてしまっている。
 その状態からすごい力でぐいぐいこすりつけられ、ふみのユニフォームの布地に杏里の熱い淫汁がじわじわとしみこんでいく。
 終わった。
 マットに顔と乳房を押しつけられて、下半身をのけぞらせた不自由な体勢に耐えながら、杏里は思った。
 いくらふみでも、これだけの量の杏里の体液を吸収すれば、ものの数秒で浄化され、失神してしまうに違いない。
 そろそろかしら。
 十分すぎるほどの愛液が行き渡ったのを体感して、杏里はふみの戒めから逃れることにした。
 今や杏里の全身の皮膚は、ローション状の分泌液で隙間なくしっとりと濡れている。
 その気になれば、ふみが逆海老固めに入った瞬間から、逃れることは可能になっていたのだ。
 抱え込まれた左足を軽くひねり、ふみの両腕から引き抜いた。
 ウナギのように滑る潤滑液が、摩擦を限りなくゼロに近づけているからだった。
 そのまま前転して距離を稼ぎ、起き上がって中腰になる。
 振り向くと、仁王立ちになった肉厚のふみの背中が見えた。
 杏里が立ち上がる気配に、そのふみがゆっくりと振り返る。
「杏里、逃げちゃだめだよお」
 杏里を認めるなり、泣きそうな声でそう言った。
「え?」
 凍りつく杏里。
 仰天したのだ。
 ふみは、浄化されていない。
 あれだけ体液を吸収させたのに、まだ私を欲しがっている。
 どうして…?
 混乱しないではいられなかった。
 元オリンピック選手の小百合をすら昏倒させた技が、ふみには効かないのだ。
「あきらめな」
 その時、意外なほど近くで璃子の声がした。
 雷に打たれたようにはっと声のほうを見ると、パイプ椅子に腰かけて足を組んだ璃子が、にやにや笑って杏里を眺めていた。
「そいつはさあ、特別業が深いんだよ。そいつのストレスは、1回や2回の浄化で消えるほど、やわなものじゃないってこと。まあ、容姿に恵まれ過ぎたおまえには、そういうの、わかんないかもしれないけどな」




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

処理中です...