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第9部 倒錯のイグニス
#83 悪夢のチーム練習②
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午前中いっぱい、過酷な試練にさらされ、体液をしぼり取られたのだ。
本来なら、疲れ果てて、身動きもままならぬところである。
が、性露丸の効果はすごかった。
体育館へ向かう途中、グラウンドの隅の水飲み場でもうひと袋服用すると、杏里はがぜん、元気になった。
身内に力が湧いてくる気がした。
ぽかぽかと全身が温かくなり、子宮の疼きさえ蘇ってくるようだった。
ひとり遅れて体育館に上がると、璃子がメンバーにユニフォームを配っているところだった。
どうせ私は、このままだろう。
半ばあきらめ気分で近づいていくと、
「杏里、おまえのはこれだ」
璃子がそう声をかけてきた。
「え? 私のも、あるの?」
「個人レッスンが終わったから、おまえも正式なメンバーだ。最初から先生はそのつもりだったのさ」
赤い布地を押しつけられ、杏里はうれしいような怖いような、複雑な気分だった。
認められたという思いと、これでもう逃げられなくなった、という思いが交差する。
「なんかちょっとヤバくね?」
ユニフォームを顔の前にかざして、麻衣が言う。
「これ、ビキニだよ。さっき先生が着てたのと同じやつ」
「いいじゃんいいじゃん。セクシーできっと目立つよ」
咲良がうれしそうに目を細めた。
「デスヨネ、デスヨネ」
アニスも素直に喜んでいるようだ。
なるほど、スタイルのいい彼女なら、このビキニスタイルのユニフォーム、きっと似合うに違いない。
「さ、みんな、さっさと着替えて練習しよう。先生はいないけど、ペア練習くらいなら、あたしたちだけでもできるから」
純が言い、先に立って更衣室のほうに歩いていく。
杏里もほっとしていた。
乳首と局部をむき出しにしたこのレオタードを、早く脱ぎたくてたまらなかったのだ。
本当はシャワーも浴びたいところだったが、自分だけこれ以上別行動をとるのは気が引けた。
更衣室の一番隅のロッカーの扉を開け、その陰で目立たぬように着替えにかかった。
水着ふうのユニフォームは、レオタードほど扇情的ではなかったものの、起伏に富んだ杏里が身に着けると、やはり相当きわどかった。
まず、ビキニのトップスが小さすぎて、下乳と脇乳がたっぷりはみ出してしまう。
ボトムは面積が極めて狭いので、もし杏里に陰毛が生えていたら、毛がはみ出ていたところである。
更に奇妙なのは、トップスの乳首の当たる部分と、ボトムの股間の部分にファスナーがついている点だった。
これ、ひょっとして、私だけ?
周囲の様子をうかがって、杏里は確信した。
近くで着替えている純やアニスのユニフォームには、どうやらこんなファスナーはついていないようだ。
ということは、これは、小百合が杏里のために特別にデザインしたものなのだろうか?
実戦でも、さっきの練習と同じことをやれという、暗黙のメッセージみたいなもの?
確かに、今からふみを相手にしなければならないとなると、この仕掛けはあったほうがいいかもしれない。
着替えを済ませて体育館に戻ると、ほかのメンバーはすでにふたりひと組で向かい合っていた。
ふみの前だけが、寂しげにぽっかり空いている。
「あんりっ! おいで!」
猫撫で声で呼び、ふみが手招きした。
肉袋のような頬の上で、豚のような小さな眼がきらきら光っている。
それを合図に、杏里はそっと股間のファスナーに手をかけた。
本来なら、疲れ果てて、身動きもままならぬところである。
が、性露丸の効果はすごかった。
体育館へ向かう途中、グラウンドの隅の水飲み場でもうひと袋服用すると、杏里はがぜん、元気になった。
身内に力が湧いてくる気がした。
ぽかぽかと全身が温かくなり、子宮の疼きさえ蘇ってくるようだった。
ひとり遅れて体育館に上がると、璃子がメンバーにユニフォームを配っているところだった。
どうせ私は、このままだろう。
半ばあきらめ気分で近づいていくと、
「杏里、おまえのはこれだ」
璃子がそう声をかけてきた。
「え? 私のも、あるの?」
「個人レッスンが終わったから、おまえも正式なメンバーだ。最初から先生はそのつもりだったのさ」
赤い布地を押しつけられ、杏里はうれしいような怖いような、複雑な気分だった。
認められたという思いと、これでもう逃げられなくなった、という思いが交差する。
「なんかちょっとヤバくね?」
ユニフォームを顔の前にかざして、麻衣が言う。
「これ、ビキニだよ。さっき先生が着てたのと同じやつ」
「いいじゃんいいじゃん。セクシーできっと目立つよ」
咲良がうれしそうに目を細めた。
「デスヨネ、デスヨネ」
アニスも素直に喜んでいるようだ。
なるほど、スタイルのいい彼女なら、このビキニスタイルのユニフォーム、きっと似合うに違いない。
「さ、みんな、さっさと着替えて練習しよう。先生はいないけど、ペア練習くらいなら、あたしたちだけでもできるから」
純が言い、先に立って更衣室のほうに歩いていく。
杏里もほっとしていた。
乳首と局部をむき出しにしたこのレオタードを、早く脱ぎたくてたまらなかったのだ。
本当はシャワーも浴びたいところだったが、自分だけこれ以上別行動をとるのは気が引けた。
更衣室の一番隅のロッカーの扉を開け、その陰で目立たぬように着替えにかかった。
水着ふうのユニフォームは、レオタードほど扇情的ではなかったものの、起伏に富んだ杏里が身に着けると、やはり相当きわどかった。
まず、ビキニのトップスが小さすぎて、下乳と脇乳がたっぷりはみ出してしまう。
ボトムは面積が極めて狭いので、もし杏里に陰毛が生えていたら、毛がはみ出ていたところである。
更に奇妙なのは、トップスの乳首の当たる部分と、ボトムの股間の部分にファスナーがついている点だった。
これ、ひょっとして、私だけ?
周囲の様子をうかがって、杏里は確信した。
近くで着替えている純やアニスのユニフォームには、どうやらこんなファスナーはついていないようだ。
ということは、これは、小百合が杏里のために特別にデザインしたものなのだろうか?
実戦でも、さっきの練習と同じことをやれという、暗黙のメッセージみたいなもの?
確かに、今からふみを相手にしなければならないとなると、この仕掛けはあったほうがいいかもしれない。
着替えを済ませて体育館に戻ると、ほかのメンバーはすでにふたりひと組で向かい合っていた。
ふみの前だけが、寂しげにぽっかり空いている。
「あんりっ! おいで!」
猫撫で声で呼び、ふみが手招きした。
肉袋のような頬の上で、豚のような小さな眼がきらきら光っている。
それを合図に、杏里はそっと股間のファスナーに手をかけた。
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