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第9部 倒錯のイグニス
#79 豆いじり
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ほぼ完全に肌をガードした璃子の前に、杏里はまったくの無力だった。
指でひっくり返された陰核の裏面に電撃が走るたび、杏里は痙攣し、水揚げされたばかりの魚のように跳ね、床に尻を打ちつけた。
今や小陰唇はだらしなく開き切り、赤い内部をさらけ出した膣口からはとめどもなく淫汁が流れ出していた。
ほとんど意識を失った状態の杏里の上に、璃子がかがみこむ。
「どんな具合だい? まだ足りないのかい? でも、これ以上やると、クリトリスが焼け爛れて使いものにならなくなっちまうぞ」
杏里の身体は、汗と防護液でオイルを塗りたくったような様相を呈している。
そのため白いレオタードはほぼ透明になり、繊細な胸筋や腹筋のうねりまでもが透けて見えるほどだった。
はあはあと荒い息を吐きながら、杏里は薄目を開けて璃子を見た。
認めたくないことだが、スタンガンの電撃が止まったせいで、股間に後を引くような未練を覚えていた。
媚薬の効果もあるだろう。
また、想像を超えた責めを加えられたせいで、愉悦の境地に新たな側面を見出してしまったからかもしれない。
全身の細胞が興奮で打ち震えるような感覚の中で、杏里は更なる快感を欲して身構えている己に気づき、慄然となった。
こんなの、おかしいと思う。
タナトスが、ここまでやられっぱなしになるなんて。
杏里が数え切れぬほどオルガスムスに達したというのに、ただの人間であるはずの璃子は汗ひとつかいていないのだ。
「どうした? ここでやめるか? それとももっと続けるか?」
杏里の顔すれすれにまでマスクを近づけて、酷薄な口調で璃子が訊いた。
やめて。
私のことは、もう、放っておいて。
そう言い返すつもりで、杏里は口を開いた。
だが、喉から迸ったのは、まったく正反対の台詞だった。
「続けて…もっと…。もっと…杏里のこと、滅茶苦茶にして」
口にしてしまってから、愕然とした。
今のは本当に私が言ったのだろうか。
そんな、馬鹿な…。
タナトスの中にも、自己破壊衝動が、あるってこと…?
「いいよ」
にたりと璃子が笑った。
「お望み通り、壊れるまでめちゃめちゃにしてやるよ。おまえの綺麗なお豆とおま〇こをな」
璃子の指が、再び肥大し切った杏里の陰核をつまみ上げた。
「よく見てろ」
包皮の剥けた陰核は、スタンガンの度重なる電撃のせいで先端が真っ赤に充血し、今にも鮮血を吹き出しそうなくらい、恥ずかしげもなく膨らみ切っている。
それをビニール手袋をはめた璃子の親指と人差し指が、こよりを寄り合わせるように、こりこりと揉み始めた。
欲求不満の疼きがじんじんする鈍い快感に変わり、
「あ、あ、あ、あ、あ、あっ」
途切れ途切れに杏里は叫び出した。
焼けて表皮が破れ、リンパ液のにじむ裏側を強く撫でさすられた。
男性の亀頭のミニチュアのように赤黒く膨張した先端を、淫汁を摺り込むように弄り回された。
そうして間断なくもみくちゃにされているうちに、杏里の陰核は石のように硬くなり、璃子がいくら指先に力を込めても、もうびくともしなくなった。
「こりゃ、まるでペニスじゃないか」
璃子がくすくす笑いながら言い、大人の親指ほどにも肥大した杏里の陰核の根元をつかんだ。
「あうっ!」
そのままぐいと引くと、レオタードの穴から飛び出た陰核に己の全体重がかかり、杏里はまたしても悶絶した。
「これでどうだ」
陰核を取っ手代わりに握ったまま、璃子が杏里の身体を引きずり始める。
引きずりながらも、親指の腹で陰核の亀頭部分を刺激するのは忘れない。
杏里の蜜壺でマグマが小爆発を繰り返し、間欠泉のように熱く生臭い汁を吹き上げた。
伸び切った陰核を引っ張られながら、自分の分泌した大量の淫汁の海をずるずる数メートル移動した時だった。
「く」
杏里は小さくうめき、開いた口からだらりと舌を吐き出した。
眼球がゆっくりと裏返り、黒目が後ろに隠れてほとんど白い部分だけに覆われてしまう。
杏里の中で、快感が、ついに閾値を超えたのだった。
指でひっくり返された陰核の裏面に電撃が走るたび、杏里は痙攣し、水揚げされたばかりの魚のように跳ね、床に尻を打ちつけた。
今や小陰唇はだらしなく開き切り、赤い内部をさらけ出した膣口からはとめどもなく淫汁が流れ出していた。
ほとんど意識を失った状態の杏里の上に、璃子がかがみこむ。
「どんな具合だい? まだ足りないのかい? でも、これ以上やると、クリトリスが焼け爛れて使いものにならなくなっちまうぞ」
杏里の身体は、汗と防護液でオイルを塗りたくったような様相を呈している。
そのため白いレオタードはほぼ透明になり、繊細な胸筋や腹筋のうねりまでもが透けて見えるほどだった。
はあはあと荒い息を吐きながら、杏里は薄目を開けて璃子を見た。
認めたくないことだが、スタンガンの電撃が止まったせいで、股間に後を引くような未練を覚えていた。
媚薬の効果もあるだろう。
また、想像を超えた責めを加えられたせいで、愉悦の境地に新たな側面を見出してしまったからかもしれない。
全身の細胞が興奮で打ち震えるような感覚の中で、杏里は更なる快感を欲して身構えている己に気づき、慄然となった。
こんなの、おかしいと思う。
タナトスが、ここまでやられっぱなしになるなんて。
杏里が数え切れぬほどオルガスムスに達したというのに、ただの人間であるはずの璃子は汗ひとつかいていないのだ。
「どうした? ここでやめるか? それとももっと続けるか?」
杏里の顔すれすれにまでマスクを近づけて、酷薄な口調で璃子が訊いた。
やめて。
私のことは、もう、放っておいて。
そう言い返すつもりで、杏里は口を開いた。
だが、喉から迸ったのは、まったく正反対の台詞だった。
「続けて…もっと…。もっと…杏里のこと、滅茶苦茶にして」
口にしてしまってから、愕然とした。
今のは本当に私が言ったのだろうか。
そんな、馬鹿な…。
タナトスの中にも、自己破壊衝動が、あるってこと…?
「いいよ」
にたりと璃子が笑った。
「お望み通り、壊れるまでめちゃめちゃにしてやるよ。おまえの綺麗なお豆とおま〇こをな」
璃子の指が、再び肥大し切った杏里の陰核をつまみ上げた。
「よく見てろ」
包皮の剥けた陰核は、スタンガンの度重なる電撃のせいで先端が真っ赤に充血し、今にも鮮血を吹き出しそうなくらい、恥ずかしげもなく膨らみ切っている。
それをビニール手袋をはめた璃子の親指と人差し指が、こよりを寄り合わせるように、こりこりと揉み始めた。
欲求不満の疼きがじんじんする鈍い快感に変わり、
「あ、あ、あ、あ、あ、あっ」
途切れ途切れに杏里は叫び出した。
焼けて表皮が破れ、リンパ液のにじむ裏側を強く撫でさすられた。
男性の亀頭のミニチュアのように赤黒く膨張した先端を、淫汁を摺り込むように弄り回された。
そうして間断なくもみくちゃにされているうちに、杏里の陰核は石のように硬くなり、璃子がいくら指先に力を込めても、もうびくともしなくなった。
「こりゃ、まるでペニスじゃないか」
璃子がくすくす笑いながら言い、大人の親指ほどにも肥大した杏里の陰核の根元をつかんだ。
「あうっ!」
そのままぐいと引くと、レオタードの穴から飛び出た陰核に己の全体重がかかり、杏里はまたしても悶絶した。
「これでどうだ」
陰核を取っ手代わりに握ったまま、璃子が杏里の身体を引きずり始める。
引きずりながらも、親指の腹で陰核の亀頭部分を刺激するのは忘れない。
杏里の蜜壺でマグマが小爆発を繰り返し、間欠泉のように熱く生臭い汁を吹き上げた。
伸び切った陰核を引っ張られながら、自分の分泌した大量の淫汁の海をずるずる数メートル移動した時だった。
「く」
杏里は小さくうめき、開いた口からだらりと舌を吐き出した。
眼球がゆっくりと裏返り、黒目が後ろに隠れてほとんど白い部分だけに覆われてしまう。
杏里の中で、快感が、ついに閾値を超えたのだった。
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