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第4話 転生! 凌辱学園
#91 傷心のエロ女教師⑯
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「あの、手合せって…?」
おそるおそる、杏里はたずねた。
「決まってるじゃねーか。あんた、いやしくもうちの部の顧問になるんだろ? なら、見本を見せろって言ってんだよ」
くびれた腰に両手を当て、つんと尖った胸を反らして市子が答えた。
「隠さなくたっていいだろ?校長に聞いたよ。あんた、経験者なんだってな。だからぜひ女子レスリング部の顧問やらせてほしいって、立候補したって」
「経験者だなんて、そんな…。レスリングなんて、中学生の時、一か月ぐらいやっただけで、ろくにルールも知らないし…それに、立候補だなんて」
「謙遜しなくていいんだよ! とにかく来な。みんな、首を長くして待ってるんだ」
大山校長の陰謀だろうか。
どうも根本的な部分で誤解が生じているようだった。
仕方なく、大股でずんずん中に入っていく市子の後に続いた。
バレー部やバスケット部が練習する中、片隅にマットを敷いた一画がある、
どうやらあれがレスリング部のエリアのようだ。
市子は”みんな”と言ったが、部員らしき者はふたりしかいない。
そのひとりを見て、杏里は目を丸くした。
頭にターバンを巻いたような包帯少女は、美和である。
ただ、美和はユニフォームではなく、制服のままだ。
まずっ。
杏里はあわてて目を伏せた。
美和はきょう、一番出会いたくない相手である。
なんせ、旧校舎のトイレでオナニーを見られたばかりなのだ。
仕方なく、顔を伏せたまま、訊いた。
「葛城さん…あなた、ここの部員だったの?」
「いえ、部員というより、私はマネージャーなんです。ふふっ、それにしても、笹原先生、きょうはよくお会いしますね」
いたずらっぽい口調で、美和が言う。
マネージャー?
だから、校内放送がこの子の声だったんだ。
ひとり得心していると、
「エロいな…無茶苦茶エロい」
美和の後ろから、野太い声がした。
顔を上げると、もうひとりの部員と目が合った。
身長2メートルはありそうな、文字通りプロレスラーを思わせる巨漢である。
驚いたことに、頭に悪役レスラーそのものといった感じの覆面をかぶっている。
「ふふふ、そうですね。でも、すごく似合ってます」
美和も舐めるように杏里のコスチュームを眺めている。
「うちの顧問はみんなこれを着ることになってんだよ。けど、正直、ここまでエロいのはこいつが初めてだ」
にやにや笑いを口元に浮かべて、市子が言った。
「あの…部員って、これだけ? 葛城さんを除くと、ふたりしかいないみたいだけど…?」
恥ずかしさをごまかすために、杏里はキョロキョロ周囲を見回した。
だが、いくら見回してもやっぱりマット周辺には、市子と覆面女しか見当たらない。
「1年生があとふたりいるにはいるけど、今入院中なんだよ」
市子が少々バツの悪そうな顔をした。
「入部早々、ゆずが張り切りすぎちまって、ふたりとも骨折させちまったんでね」
「ゆず?」
「逆巻ゆず。このデカブツのことさ」
市子が指で示したのは、例の覆面女である。
「”うず”じゃない。”ゆず”だ。間違えたら殺す」
唇だけ動かして、覆面レスラーが念を押す。
けど、女子高生のくせに覆面なんて…。
この子、いったい何者かしら?
杏里はすでにドン引きを通り越して、一目散に逃げ出したい気分だった。
「とにかく、せっかくの顧問就任だ。さ、先生、ここでひとつ、模範演技を見せてもらおうか」
すっかり気を取り直したらしく、市子が挑発するように、正面から杏里を見た。
「ゆず、悪いがちょっと相手をしてやってくれないか。ただし、病院送りにならない程度に、お手柔らかにな」
おそるおそる、杏里はたずねた。
「決まってるじゃねーか。あんた、いやしくもうちの部の顧問になるんだろ? なら、見本を見せろって言ってんだよ」
くびれた腰に両手を当て、つんと尖った胸を反らして市子が答えた。
「隠さなくたっていいだろ?校長に聞いたよ。あんた、経験者なんだってな。だからぜひ女子レスリング部の顧問やらせてほしいって、立候補したって」
「経験者だなんて、そんな…。レスリングなんて、中学生の時、一か月ぐらいやっただけで、ろくにルールも知らないし…それに、立候補だなんて」
「謙遜しなくていいんだよ! とにかく来な。みんな、首を長くして待ってるんだ」
大山校長の陰謀だろうか。
どうも根本的な部分で誤解が生じているようだった。
仕方なく、大股でずんずん中に入っていく市子の後に続いた。
バレー部やバスケット部が練習する中、片隅にマットを敷いた一画がある、
どうやらあれがレスリング部のエリアのようだ。
市子は”みんな”と言ったが、部員らしき者はふたりしかいない。
そのひとりを見て、杏里は目を丸くした。
頭にターバンを巻いたような包帯少女は、美和である。
ただ、美和はユニフォームではなく、制服のままだ。
まずっ。
杏里はあわてて目を伏せた。
美和はきょう、一番出会いたくない相手である。
なんせ、旧校舎のトイレでオナニーを見られたばかりなのだ。
仕方なく、顔を伏せたまま、訊いた。
「葛城さん…あなた、ここの部員だったの?」
「いえ、部員というより、私はマネージャーなんです。ふふっ、それにしても、笹原先生、きょうはよくお会いしますね」
いたずらっぽい口調で、美和が言う。
マネージャー?
だから、校内放送がこの子の声だったんだ。
ひとり得心していると、
「エロいな…無茶苦茶エロい」
美和の後ろから、野太い声がした。
顔を上げると、もうひとりの部員と目が合った。
身長2メートルはありそうな、文字通りプロレスラーを思わせる巨漢である。
驚いたことに、頭に悪役レスラーそのものといった感じの覆面をかぶっている。
「ふふふ、そうですね。でも、すごく似合ってます」
美和も舐めるように杏里のコスチュームを眺めている。
「うちの顧問はみんなこれを着ることになってんだよ。けど、正直、ここまでエロいのはこいつが初めてだ」
にやにや笑いを口元に浮かべて、市子が言った。
「あの…部員って、これだけ? 葛城さんを除くと、ふたりしかいないみたいだけど…?」
恥ずかしさをごまかすために、杏里はキョロキョロ周囲を見回した。
だが、いくら見回してもやっぱりマット周辺には、市子と覆面女しか見当たらない。
「1年生があとふたりいるにはいるけど、今入院中なんだよ」
市子が少々バツの悪そうな顔をした。
「入部早々、ゆずが張り切りすぎちまって、ふたりとも骨折させちまったんでね」
「ゆず?」
「逆巻ゆず。このデカブツのことさ」
市子が指で示したのは、例の覆面女である。
「”うず”じゃない。”ゆず”だ。間違えたら殺す」
唇だけ動かして、覆面レスラーが念を押す。
けど、女子高生のくせに覆面なんて…。
この子、いったい何者かしら?
杏里はすでにドン引きを通り越して、一目散に逃げ出したい気分だった。
「とにかく、せっかくの顧問就任だ。さ、先生、ここでひとつ、模範演技を見せてもらおうか」
すっかり気を取り直したらしく、市子が挑発するように、正面から杏里を見た。
「ゆず、悪いがちょっと相手をしてやってくれないか。ただし、病院送りにならない程度に、お手柔らかにな」
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