そんなお口で舐められたら💛

戸影絵麻

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第4話 転生! 凌辱学園

#45 杏里、酩酊する③

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 猛烈な吐き気と腹痛で目が覚めた。

 部屋の中で布団に寝かされていることはわかったが、あれからどうなったのかはさっぱり覚えていなかった。

 近くに誰かがいるような気配がしたけれど、それを確かめている余裕はない。

 全裸のまま飛び起きて、トイレに駆け込んだ。

 先に吐いて、我慢が限界に達すると排便した。

 体の中から悪いものをすべて出し尽くすまでに、かなりの時間を要した。

 用を済ませて、洗面所でじゃぶじゃぶ顔を洗った。

 体に料理のかすがこびりついていることに気づき、ついでにシャワーを浴びる。

 幾分さっぱりして和室に戻ると、窓際の椅子に座ってジャージ姿の那智が煙草をくゆらせていた。

「正気に戻ったかい?」

 煙を長々と吐き出すと、つまらなそうに訊いてきた。

「は、はい、おかげさまで」

 バスタオルを身体に巻いて、杏里は蒲団の上に横座りになった。

 たぶん、気を失った杏里を那智が部屋に運んでくれたのだろう。

 油断のならない相手だが、その点に関してだけは、感謝しなければならなかった。

「ったく、男どもときたら、あたしたち女を道具としか見てないんだから」

 那智が吐き捨てるように言う。

「おかげで、あたしはずっと蚊帳の外さ。ろくにあんたの身体に触ることもできなかった」

「いつも…あんなふうなんですか? この学校の、新人歓迎会ってのは。それとも、今回が特別なんですか」

 ため息をつきながら、力なく杏里はたずねた。

 まったく、ひどい宴会もあったものだ、と思う。

 いきなり新人女性教師を裸に剥いて、その上酒で酔わせて無抵抗にし、あげくの果てには女体盛りだなんて…。

「そうだよ。女性教師が赴任してくると、毎回やってるね。偶然旅館が取れたからってのは、あれは大ウソだよ。あんたに断る機会を与えないためのね。場所もいつもこの旅館、手順も同じ。だからうちの学校には女の先生がいないのさ。みんな、新人歓迎会の翌日には、決まって辞表を郵送してくるもんだからね」

 そりゃそうだろう。

 と杏里は思う。

 あんなことされて我慢できる女性なんて、この世に存在するはずがない。
 
 だけど、これが罠だったとは。

 校長以下、この学園の教師たちはみんな狂ってる。

「じゃあ、鬼龍院先生も…?」

 半信半疑で、杏里は訊いた。

 那智だけは、あの歓迎会にもめげず、学校に残ったということなのだろうか。

「それがさ、あたしが異動してきた時には、なかったんだよ、歓迎会自体が」

 那智が不機嫌そうに煙を吐いた。

「それはそれで失礼しちゃうよね。あいつら、はなっからあたしのことを女だと思ってないってことなんだから」

「はあ…」

 納得だった。

 那智の女体盛りなど、想像するだけでおぞましい。

「それよりあんた、いつまでもヌードじゃいられないだろ? 売店でこれ買ってきてあげたよ」

 那智が布団の上に放り出したのは、透明なビニールで包装された紺色の布だった。

「あ、ありがとうございます。でも、なんですか? これ」

 一礼して、杏里はその衣服らしきものを胸に押し抱いた。

「混浴風呂用の水着だよ。裸に抵抗のある女性のために、売店で売ってたんだ」

「混浴風呂…?」

 杏里はぽかんと那智の顔を見つめ返した。

「最後に校長が言ってただろ? 真の無礼講は午後9時解禁だって。真の無礼講ってのはね、混浴風呂に全職員が一緒に入って、みんなで思う存分痴態の限りを尽くすって内容の、この歓迎会最大の裏イベントのことなんだよ」


 
 

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