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第4話 転生! 凌辱学園

#43 杏里、酩酊する①

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 杏里はアルコールに弱い。

 そもそも、唯一の同居人であった小田切勇次がまるで酒を飲まないので、杏里自身、日本酒はおろか、ビールすら口にしたことがないのだ。

 以前一度、クラスメイトのクリスマスパーティーに呼ばれて、シャンパンをグラス一杯飲んだことがあるのだが、その時もいきなり頭に血がのぼって、気がつくとひとりソファに寝かされていた。

 そんな杏里の口に巨大な漏斗をくわえさせ、大山がどぼどぼと一升瓶からじかに日本酒を注ぎ込む。

 いくら今の杏里が社会人の”大人杏里”だからといって、これは明らかに度を越したパワハラ行為といっていい。

 が、悲しいかな、杏里には抗議するすべはまるで残されていなかった。

 大量のアルコールをいきなりすきっ腹に流し込まれたせいで、瞬殺の勢いで酔っぱらってしまったのである。

「げふっ、ぐふっ、あううっ」

 のたうちまわる杏里の裸身が、みるみるうちにきれいな桜色に染まっていく。

 口から日本酒を垂れ流し、びくんとひとつ大きく跳ねると、杏里は白目を剥いて動かなくなった。

「さあ、ようやく静かになったようです。みんなで盛りつけを始めようではありませんか」

 大山の言葉に、教師たち全員がうなづいた。

「女体盛りですか。久しぶりですなあ」

 教頭の前原が、杏里のへそのくぼみに豆腐を詰め込みながら、嬉しそうに言う。

「しかも、こんな上玉を台にして、女体盛りができるなんて…校長先生のご慧眼には、本当に頭が下がります」

 実のところ、杏里が”女体盛り”されるのは、これで都合3度目か4度目である。

 みいの実家、すなわち紗彩の家の風習がそれなので、何度か実験台にされたことがあるからだ。

 だが、ここまで本格的なものは、これが初めてだった。

「あまり大きな声では言えませんが、女体盛りは、我が国の古き良き文化のひとつですからな。古今和歌集にも、美女の裸身にごちそうを盛りつける喜びをうたった歌が載っているほどですし、たしか北斎の浮世絵にも…」

 歴史教師らしき初老の男が、となりの美術教師ふうのベレー帽の男に話しかけている。

 乳首の上にサクランボ、へそに豆腐、股間にきゅうりを詰め込まれたところで、杏里はうっすらと目を開けた。

「目が覚めましたか」

 杏里の口から漏斗をはずして、大山が言った。

「笹原先生、何から食べたいですか? 何でも言ってください。私がそのかわいいお口に詰めてあげますから」


 

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