380 / 475
第4話 転生! 凌辱学園
#42 恥辱まみれの歓迎会⑳
しおりを挟む
「あの、鬼龍院先生、ちょっといいですか?」
那智の強引なハグに身をよじるようにして、たまりかねて杏里は抗議した。
「これ、宴会なんですよね? なのに、私、まだ何も食べてないんですけど…。もう、おなかぺこぺこで…」
ウソではなかった。
性欲に勝るのは、やはり食欲である。
いくら気持ちよくても、空腹が気になってくると、せっかくの快感も減退してしまう。
だいたい、主賓がこのありさまなのに、周りの男たちがみんなジョッキ片手にお膳の料理をうまそうにつまんでいるのは、どういうことなのだ?
これは私の歓迎会ではなかったのか?
と、叫び出したい気分だった。
「もちろん、準備はできてるわよ」
那智はうなずくと、
「ちょっと、仲居さん、あれ、用意して」
と、広間の隅で待機している旅館の従業員に大声で話しかけた。
那智の命令で、数人のかっぽう着姿の女性が運んできたのは、漆塗りの長テーブルである。
それをお膳が二列に並ぶ間の通路に置くと、上を白いテーブルクロスで覆った。
そのわきに次々と運ばれてくる、大皿に盛った料理の数々。
「先生方、お聞きください」
裸の杏里を両腕で抱え上げると、那智が声を張り上げて言った。
「このように、笹原先生は、今、とっても空腹を感じておられるようです。皆さんの手で、満足いくまで、おいしいお料理をたっぷり食べさせてあげてください。あ。もちろん、お酒を飲ませてあげるのも、忘れずに」
「あ、あの、何をするんです?」
那智に運ばれながら、杏里は裏返った声で訊いた。
とてつもなく嫌な予感がする。
これって、もしや…?
真っ裸で、中央のテーブルの上に、仰向けに寝かされた。
わらわらと集まってきた男教師たちが、杏里の手足を押さえつける。
「まずは日本酒をのませて差し上げよう。誰か、漏斗を」
割りこんできた大山が、張り切った口調で言った。
右手にしっかり一升瓶を握っている。
「ちょうど、きょう、化学の実験で使ったものが」
牛乳瓶の底みたいな丸眼鏡をかけたチビの教師が、大きなガラス製の漏斗を差し出した。
「さすが湯川先生、用意がいい」
受け取ると、大山がその漏斗をいきなり杏里の口に突っこんできた。
「う、うぐっ」
のがれようにも、指一本動かせない。
「さあ、笹原先生、遠慮なく召し上がれ」
どどどど。
奔流のごとく、甘辛い日本酒が、口の中いっぱいにあふれてきた。
し、死ぬぅ!
杏里はエビのように反り返った。
日本酒なんて、飲んだことないのに!
私まだ、高校生なのに!
那智の強引なハグに身をよじるようにして、たまりかねて杏里は抗議した。
「これ、宴会なんですよね? なのに、私、まだ何も食べてないんですけど…。もう、おなかぺこぺこで…」
ウソではなかった。
性欲に勝るのは、やはり食欲である。
いくら気持ちよくても、空腹が気になってくると、せっかくの快感も減退してしまう。
だいたい、主賓がこのありさまなのに、周りの男たちがみんなジョッキ片手にお膳の料理をうまそうにつまんでいるのは、どういうことなのだ?
これは私の歓迎会ではなかったのか?
と、叫び出したい気分だった。
「もちろん、準備はできてるわよ」
那智はうなずくと、
「ちょっと、仲居さん、あれ、用意して」
と、広間の隅で待機している旅館の従業員に大声で話しかけた。
那智の命令で、数人のかっぽう着姿の女性が運んできたのは、漆塗りの長テーブルである。
それをお膳が二列に並ぶ間の通路に置くと、上を白いテーブルクロスで覆った。
そのわきに次々と運ばれてくる、大皿に盛った料理の数々。
「先生方、お聞きください」
裸の杏里を両腕で抱え上げると、那智が声を張り上げて言った。
「このように、笹原先生は、今、とっても空腹を感じておられるようです。皆さんの手で、満足いくまで、おいしいお料理をたっぷり食べさせてあげてください。あ。もちろん、お酒を飲ませてあげるのも、忘れずに」
「あ、あの、何をするんです?」
那智に運ばれながら、杏里は裏返った声で訊いた。
とてつもなく嫌な予感がする。
これって、もしや…?
真っ裸で、中央のテーブルの上に、仰向けに寝かされた。
わらわらと集まってきた男教師たちが、杏里の手足を押さえつける。
「まずは日本酒をのませて差し上げよう。誰か、漏斗を」
割りこんできた大山が、張り切った口調で言った。
右手にしっかり一升瓶を握っている。
「ちょうど、きょう、化学の実験で使ったものが」
牛乳瓶の底みたいな丸眼鏡をかけたチビの教師が、大きなガラス製の漏斗を差し出した。
「さすが湯川先生、用意がいい」
受け取ると、大山がその漏斗をいきなり杏里の口に突っこんできた。
「う、うぐっ」
のがれようにも、指一本動かせない。
「さあ、笹原先生、遠慮なく召し上がれ」
どどどど。
奔流のごとく、甘辛い日本酒が、口の中いっぱいにあふれてきた。
し、死ぬぅ!
杏里はエビのように反り返った。
日本酒なんて、飲んだことないのに!
私まだ、高校生なのに!
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる