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第4話 転生! 凌辱学園

#28 恥辱まみれの歓迎会⑥

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 まず、1年生の教室にたどりつくまでが、ひと苦労だった。

 今頃になって媚薬が効いてきたらしく、歩く時、前に足を踏み出すたびに、振動で快感が走るのである。

 4時限目のクラス、1年B組に到着した時には、だから杏里は腋の下にびっしょり汗をかいていた。

 もちろん、濡れているのは腋の下だけではない。

 あそこもそうで、股間に貼ったバンドエイドで蒸れるほどだった。

「で、では、授業を始めます。きょ、きょうは、芥川龍之介作、ら、『羅生門』、だ、第1回。です」

 スカートの下で内腿をもじもじこすり合わせながら、杏里は言った。

 ついこの間まで中学生だった1年生たちは、さすがに初々しく、大人しい。

 にこりともせず、みんな杏里の一挙手一投足を、一心不乱に見つめている。

 いや…。そんなに見つめないで。

 媚薬の効果でぼうっとした頭で、杏里はそんなことを思う。

 それはちょうど、杏里がよく使うオナニーの時の妄想シーンに似ていた。

 妄想の中で、杏里は衆人環視の場でオナニーに耽り、その背徳感に昇りつめて果てるのだ。

 ほかにも色々好きなシチュエーションがあるが、これなど一番感じる妄想である。

「じゃ、じゃあ、先生が、今から、ポイントを板書しますから、みんな、ノートに写してね」

 マーカーを持ち、ホワイトボードに手を伸ばすと、いきなりブラウスがつっぱり、勃起乳首を刺激した。

「あんっ」

 思わず教卓の後ろにしゃがみ込む杏里を、生徒たちが不思議そうに眺めている。

 い、いけない。

 私としたことが。

 杏里は歯を食いしばった。

 よろよろと立ちあがり、もう一度チャレンジする。

「くう」

 いやん、また来た。ち、乳首が…ビンビンするぅ…。

 見ると、ホワイトボードの文字が、ミミズがのたくったように斜めに歪んでしまっている。

 だめだめ。こんなことでは。

 私は今、教師なの。

 お気楽な女子高生じゃ、ないんだから。

 が、がんばって、板書しなければ。

 途中、何度も座り込みながら、なんとかボード1枚を解説で埋めた。

 あとは、生徒たちがちゃんと写しているか、机間巡視するだけだ。

 出席簿とノートを両腕に抱え、胸を隠しながら机と机の間を回った。

 一番後ろの席まで来た時である。

 うつむいていた前髪の長い男子生徒が、すれ違いざま、杏里にだけ届く声でつぶやいた。

「先生、匂うよ。ケモノの匂いがする」

「え?」

 杏里はぎくりと足を止めた。

 図星だった。

 自分でも、蜜壺から愛液がにじみ出していることに気づいていたところだったのだ。

 こわごわと出席簿の裏の座席表を見た。

 大神明。

 それが少年の名前らしい。

「あっち行けよ。臭すぎるって、この淫乱」

 物憂げに首を回し、少年が顔を上げた。

 高1とは思えないほど、大人びた雰囲気の男子生徒である。

 野性的、というべきなのだろうか。

 なんだか荒野で狼にでも遭遇したかのような気分だった。

「ご、ごめんなさい…」

 杏里は足早に教壇へと駆け戻った。

 少年の鋭いまなざしにさらされ、余計に愛液が溢れてくるのを感じたからだった。


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