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第4話 転生! 凌辱学園

#3 なんで私が教師なの?②

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 那智がバイセクシャルであることは、とうの昔からわかっている。

 それより、問題は今の自分が置かれた状況だ。

 頭を抱え、目をつぶる。

 少しずつ、思い出してきた。

 確か私は紗彩さんの家で、みいを交えた3人プレイのさなかで失神し…。

 気がつくと、ここにいたのだ。

 もしかして、と思う。

 これが異世界転生というものなのだろうか。

 パラレルワールドといって、世界は実はひとつではなく、あらゆる可能性から生まれた世界が無限に重なり合っている…。
 
 そんな話をアニメかマンガで読んだことがある。

 ひょっとしてひょっとすると、ここは私が高校教師になっている世界で、そこへ意識だけ飛ばされちゃったのかも…。

 どうしてって…。

 たぶん、あまりにも気持ちよかったから、それでトリップしてしまったとか…。

「先に行きますよ。笹原先生も急がないと、1時間目の授業に遅れちゃいますよ」

 木更津が教材を腋に抱え、せわしない足取りで出て行くと、杏里をせかすようにチャイムガ鳴り始めた。

 あわてて目の前の時間割を確認する。

 どうやら1年E組が最初のようだ。

 E組といえば、さっきの那智の言葉からして、杏里の担任のクラスである。

 それにしても、私に授業なんてできるわけがない。

 『現代文』なるタイトルの教科書をめくりながら、杏里は泣きたい気分だった。

 ただでさえ、学校の成績はよくないのだ。

 本も読まないし、勉強もしないから、国語なんて、中学時代、ずっと『3』だったのに…。

 このまま逃げてしまおうか。

 一瞬本気で思ったが、我に返るとすでに身体が先に動き出していた。

 教材であり余る胸を隠すようにして、早足で廊下を移動する。

 すれ違う生徒たちが、挨拶の声をかけてくる。

 かけてくるのはいいのだが、すれ違った後、誰もがクスクス笑うのはどういうわけだろう。

 スカートが窮屈すぎて、歩きにくいことこの上ない。

 パンティストッキングがこんなにも蒸すものだとは、思ってもみなかった。

 しかも内腿のぬるぬる感。

 これはいったい何なのか。

 元の世界の余韻でも残っているのか、それともほかに原因があるのか、これは明らかに性器が潤んでいる証拠である。

 嫌だ嫌だと思っているうちに、杏里は1-Eの教室の前に着いていた。

 戸を開けようかどうしようか迷っていると、すぐ後ろに人の気配がして、肩越しに声をかけられた。

「どうしたんですか? 笹原先生。もう、チャイム、鳴り終わっちゃいますよ」

 聞き慣れた声だった。

 びくんと身を震わせ、おそるおそる振り向くと、頭にターバンみたいに包帯を巻いた少女が立っていた。

 葛城美和である。

「み、美和…?」

 言いかけて、杏里はあわてて言葉を呑み込んだ。

 この世界では、美和が生徒、自分が教師と、それぞれ立場が異なることに気づいたからだ。

 呆然とその聡明そうな顔を見つめていると、ふいに美和の表情が小悪魔的に変化した。

「先生、さっきトイレで何してたんですか?」

 にっと微笑み、訊いてきた。

「え?」

 意味がわからずぼうっとしていると、美和が杏里の耳元に口を寄せてささやいた。

「知ってるんですよ。先生が、さっきトイレでオナニーしてたこと」

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