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第3話 ずっとあなたとしたかった
#138 不機嫌な下僕①
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それからどうなったのか、杏里は覚えていない。
目を覚ますと、裸のまま、ふかふかのベッドに寝ていた。
あの淫靡なプレイルームではなく、普通の部屋である。
少し開いた窓から朝陽が差し込み、レースのカーテンをそよ風が揺らしていた。
うう…私、どうしちゃったんだろう?
初めてお酒を飲んだ時のように、頭の芯がずきずきする。
ひと晩中、脳神経に快楽のパルスが送り込まれ続けたせいだろう。
あまりに色々な体位を取らされたためか、股関節がしくしく痛んだ。
それになにより、子宮のことが気になった。
無事に元の位置に収まってるだろうか。
確かめてみたほうがいいかな?
そうっと太腿と太腿の間に手を差し入れた、その瞬間である。
「お目覚めになりましたか?」
だしぬけに鈴の鳴るような声がして、杏里は窓と反対側に首をねじった。
キャスター付きの椅子をベッドサイドまで引き寄せて、みいが座っている。
みいは相変わらずのツインテールで、杏里と同じ、清流院高校の制服を着ていた。
「あ、みい…」
間の抜けた声で返事をした時、杏里は思い出した。
「いけない! 学校に遅れちゃう!」
確か、きょうはまだ平日のはずである。
この太陽の高さからして、とっくに登校時刻を過ぎているに違いない。
「きょうはゆっくり休むようにって、紗彩さまが」
飛び起きかけた杏里をベッドに寝かせて、みいが言った。
「心配ないですよ。さっき、紗彩さま自ら、学校にお電話されてましたから、無断欠席にはなりません」
「そうなんだ…」
入学早々欠席とは、内心忸怩たるものがないではない。
しかも、その理由というのが、ひと晩中3人レズプレイしていたとくれば、尚更だ。
が、この体調で学校へ行くのも、正直、気が進まなかった。
それこそ、那智と美和のコンビに襲われでもしたら、逃げる体力もない。
「あーあ、残念だなあ。せっかくきょうから学校へ行けるって、楽しみにしてたのに」
みいが頬をふくらませたので、杏里は思い出した。
そういえば、みいも同じ学校に通うんだとかなんとか、言ってたんだっけ。
私のボディガードをするために。
この時期に入学だなんて、まさか、私みたいにストリップで推薦入試突破ってことはないだろうし、おそらく紗彩さんが財力と顔にものを言わせて裏口入学でもさせたのだろう。
そんなことを考えていると、みいがふいに身を乗り出し、声をひそめて訊いてきた。
「あの、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「ん? なあに?」
みいの瞳にただならぬ光を見つけて、杏里は身構えた。
「子宮を直接触られるのって、そんなに気持ち、いいんですか?」
目を覚ますと、裸のまま、ふかふかのベッドに寝ていた。
あの淫靡なプレイルームではなく、普通の部屋である。
少し開いた窓から朝陽が差し込み、レースのカーテンをそよ風が揺らしていた。
うう…私、どうしちゃったんだろう?
初めてお酒を飲んだ時のように、頭の芯がずきずきする。
ひと晩中、脳神経に快楽のパルスが送り込まれ続けたせいだろう。
あまりに色々な体位を取らされたためか、股関節がしくしく痛んだ。
それになにより、子宮のことが気になった。
無事に元の位置に収まってるだろうか。
確かめてみたほうがいいかな?
そうっと太腿と太腿の間に手を差し入れた、その瞬間である。
「お目覚めになりましたか?」
だしぬけに鈴の鳴るような声がして、杏里は窓と反対側に首をねじった。
キャスター付きの椅子をベッドサイドまで引き寄せて、みいが座っている。
みいは相変わらずのツインテールで、杏里と同じ、清流院高校の制服を着ていた。
「あ、みい…」
間の抜けた声で返事をした時、杏里は思い出した。
「いけない! 学校に遅れちゃう!」
確か、きょうはまだ平日のはずである。
この太陽の高さからして、とっくに登校時刻を過ぎているに違いない。
「きょうはゆっくり休むようにって、紗彩さまが」
飛び起きかけた杏里をベッドに寝かせて、みいが言った。
「心配ないですよ。さっき、紗彩さま自ら、学校にお電話されてましたから、無断欠席にはなりません」
「そうなんだ…」
入学早々欠席とは、内心忸怩たるものがないではない。
しかも、その理由というのが、ひと晩中3人レズプレイしていたとくれば、尚更だ。
が、この体調で学校へ行くのも、正直、気が進まなかった。
それこそ、那智と美和のコンビに襲われでもしたら、逃げる体力もない。
「あーあ、残念だなあ。せっかくきょうから学校へ行けるって、楽しみにしてたのに」
みいが頬をふくらませたので、杏里は思い出した。
そういえば、みいも同じ学校に通うんだとかなんとか、言ってたんだっけ。
私のボディガードをするために。
この時期に入学だなんて、まさか、私みたいにストリップで推薦入試突破ってことはないだろうし、おそらく紗彩さんが財力と顔にものを言わせて裏口入学でもさせたのだろう。
そんなことを考えていると、みいがふいに身を乗り出し、声をひそめて訊いてきた。
「あの、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「ん? なあに?」
みいの瞳にただならぬ光を見つけて、杏里は身構えた。
「子宮を直接触られるのって、そんなに気持ち、いいんですか?」
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