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第3話 ずっとあなたとしたかった
#106 性奴隷杏里⑭
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プールの底から水面に浮かび上がる時のように、ゆっくりと意識が戻ってきた。
うっすらとまぶたを開くと、まず目に入ったのは、合板の天井だった。
身体がだるかった。
激しい運動の後のように、全身の筋肉が鈍い痛みを訴えている。
特に股関節の痛みがひどく、ベッドの上に身を起こすだけでひと苦労だった。
「ここは?」
周囲を見回して、杏里は自分が保健室のベッドに寝かされていることに気づいた。
シーツをめくってみると、全裸だった。
白い肌のあちこちが赤く腫れあがっている。
中でも乳首の周りがひどく、乳房の裏側にもあざができていた。
「ああ、私ったら、また…」
体育館での恥辱の数々がいきなり脳裏にフラッシュバックし、杏里は両腕で頭を抱えた。
何十人ものクラスメイトたちに好き勝手に凌辱され、挙句の果てに、はしたなくも悦びの声まであげてしまったのだ。
しかも最後には、ひきずりだされた子宮を美和に…。
子宮の入り口近くにポルチオと呼ばれる部位があり、そこがクリトリスやGスポットと並ぶ性感帯であることは、オナニーの達人である杏里もよく知っている。
そして、そこに触れると一種異様な快感に襲われ、時には意識が飛んでしまうことも。
しかし、意外だったのは、子宮それ自体にも感覚があることだった。
まさか、あんな猟奇的な手段でいかせられるだなんて。
美和の手の中で震える、白子のようなつやつやした器官。
それを口に含まれた時、文字通り杏里は頭の中が真っ白になってしまったものだった。
まさにポルチオを刺激された時に感じるあの快感を、何十倍にも凝縮したような…。
ああ、あの感覚…。
思い出すだけで、震えが来た。
それは、通常の性行為で感じるエクスタシーとは、明らかに別物だった。
多幸感とでもいうのだろうか。
涅槃の境地に達したような幸福感に溺れて、杏里は放尿するかのごとく多量の愛液を迸らせてしまったのだ。
おそるおそる、シーツをめくっていく。
赤と白のまだらになった乳房、腹、太腿が現れた。
そうっと足を開いてみて、ほっと安堵の息をついた。
よかった。
子宮は飛び出ていない。
どうやら中に戻ったようだ。
ベッドから降りて2、3度軽く跳躍してみたが、あの白子のような器官がはみ出てくることはなかった。
ゴムが収縮してぱちんと元に戻るように、無事膣の奥に戻っていったに違いない。
杏里が特別丈夫なのか、子宮という臓器がそもそもそういうものなのか。
どっちが正しいのかは、わからない。
とにかくいえるのは、後で病院に行くかどうかは別として、体を動かすのに支障はなさそうだということだ。
柱時計を見ると、昼休みが近かった。
「逃げなきゃ」
本能的に、杏里は思った。
このままここに居ては、また那智や美和がやってくる。
昼休みともなれば、クラス中の生徒が押しかけてくる可能性だってある。
そうなれば、体育館のあのシーンの再現だ。
複数の男や女に愛される。
それは、自慰の時、杏里のよく妄想するシチュエーションである。
しかし、いくらなんでも限度があると思う。
あれを毎日何回も続けたら、間違いなくこの身体は壊れてしまうだろう。
子宮への直接愛撫は捨てがたい経験ではあるが、それで病気になってしまっては元も子もないのだ。
周囲を見回すと、ベッドサイドのテーブルの上に、制服とスカートが畳んで置いてあるのが目に入った。
下着がないのは、おそらく愛液で汚れてしまって穿くに穿けない状態になってしまったからに違いない。
仕方なく、ノーパンノーブラの上にブラウスとスカートをつけ、ブレザーを羽織った。
ポケットからスマホを取り出し、みいの番号をタップする。
お願い。みい、出て。
祈りが通じたのか、10コール目でみいが出た。
『あれ? 杏里様、どうしたのですか? こんな時間に?』
なつかしい声に、杏里は危うくしゃくりあげそうになった。
「ねえ、今からうちの学校に来れない? ちょっとやばいの。大変なの」
『あー、さてはまたあの先生に何かされたんですね』
みいの声が少し深刻味を帯びた。
「なにかされたってレベルじゃないの。このままじゃ、私、殺されちゃうかも」
『うーん、それは穏やかじゃないですね。でも、みいは今、沙彩様のお供で遠出していて、すぐには行けないし』
「そんなこと言わないで、助けてよ」
「まずは早退して家に帰っていてください。明日からはみいも学校へ行けるように、沙彩様が手配してくださいましたから、きょう一日の辛抱です。今すぐ帰宅して、明日まで一歩も部屋から出ないことですね』
みいがそこまで言った時だった。
ぎいっと保健室のドアが開くかすかな音がした。
「しめた。誰もいない。やっちまおうぜ」
男子生徒の声がする。
「さっきはあそこまでやらせてくれたんだ。生でぶちこんでも、文句なんか言わないだろ?」
「だな。むしろ喜んでもらえたりして」
続く卑猥なくすくす笑い。
まずい。
杏里は蒼白になった。
やっぱ、来ちゃったよ。勘違いぼうやたち・・・。
うっすらとまぶたを開くと、まず目に入ったのは、合板の天井だった。
身体がだるかった。
激しい運動の後のように、全身の筋肉が鈍い痛みを訴えている。
特に股関節の痛みがひどく、ベッドの上に身を起こすだけでひと苦労だった。
「ここは?」
周囲を見回して、杏里は自分が保健室のベッドに寝かされていることに気づいた。
シーツをめくってみると、全裸だった。
白い肌のあちこちが赤く腫れあがっている。
中でも乳首の周りがひどく、乳房の裏側にもあざができていた。
「ああ、私ったら、また…」
体育館での恥辱の数々がいきなり脳裏にフラッシュバックし、杏里は両腕で頭を抱えた。
何十人ものクラスメイトたちに好き勝手に凌辱され、挙句の果てに、はしたなくも悦びの声まであげてしまったのだ。
しかも最後には、ひきずりだされた子宮を美和に…。
子宮の入り口近くにポルチオと呼ばれる部位があり、そこがクリトリスやGスポットと並ぶ性感帯であることは、オナニーの達人である杏里もよく知っている。
そして、そこに触れると一種異様な快感に襲われ、時には意識が飛んでしまうことも。
しかし、意外だったのは、子宮それ自体にも感覚があることだった。
まさか、あんな猟奇的な手段でいかせられるだなんて。
美和の手の中で震える、白子のようなつやつやした器官。
それを口に含まれた時、文字通り杏里は頭の中が真っ白になってしまったものだった。
まさにポルチオを刺激された時に感じるあの快感を、何十倍にも凝縮したような…。
ああ、あの感覚…。
思い出すだけで、震えが来た。
それは、通常の性行為で感じるエクスタシーとは、明らかに別物だった。
多幸感とでもいうのだろうか。
涅槃の境地に達したような幸福感に溺れて、杏里は放尿するかのごとく多量の愛液を迸らせてしまったのだ。
おそるおそる、シーツをめくっていく。
赤と白のまだらになった乳房、腹、太腿が現れた。
そうっと足を開いてみて、ほっと安堵の息をついた。
よかった。
子宮は飛び出ていない。
どうやら中に戻ったようだ。
ベッドから降りて2、3度軽く跳躍してみたが、あの白子のような器官がはみ出てくることはなかった。
ゴムが収縮してぱちんと元に戻るように、無事膣の奥に戻っていったに違いない。
杏里が特別丈夫なのか、子宮という臓器がそもそもそういうものなのか。
どっちが正しいのかは、わからない。
とにかくいえるのは、後で病院に行くかどうかは別として、体を動かすのに支障はなさそうだということだ。
柱時計を見ると、昼休みが近かった。
「逃げなきゃ」
本能的に、杏里は思った。
このままここに居ては、また那智や美和がやってくる。
昼休みともなれば、クラス中の生徒が押しかけてくる可能性だってある。
そうなれば、体育館のあのシーンの再現だ。
複数の男や女に愛される。
それは、自慰の時、杏里のよく妄想するシチュエーションである。
しかし、いくらなんでも限度があると思う。
あれを毎日何回も続けたら、間違いなくこの身体は壊れてしまうだろう。
子宮への直接愛撫は捨てがたい経験ではあるが、それで病気になってしまっては元も子もないのだ。
周囲を見回すと、ベッドサイドのテーブルの上に、制服とスカートが畳んで置いてあるのが目に入った。
下着がないのは、おそらく愛液で汚れてしまって穿くに穿けない状態になってしまったからに違いない。
仕方なく、ノーパンノーブラの上にブラウスとスカートをつけ、ブレザーを羽織った。
ポケットからスマホを取り出し、みいの番号をタップする。
お願い。みい、出て。
祈りが通じたのか、10コール目でみいが出た。
『あれ? 杏里様、どうしたのですか? こんな時間に?』
なつかしい声に、杏里は危うくしゃくりあげそうになった。
「ねえ、今からうちの学校に来れない? ちょっとやばいの。大変なの」
『あー、さてはまたあの先生に何かされたんですね』
みいの声が少し深刻味を帯びた。
「なにかされたってレベルじゃないの。このままじゃ、私、殺されちゃうかも」
『うーん、それは穏やかじゃないですね。でも、みいは今、沙彩様のお供で遠出していて、すぐには行けないし』
「そんなこと言わないで、助けてよ」
「まずは早退して家に帰っていてください。明日からはみいも学校へ行けるように、沙彩様が手配してくださいましたから、きょう一日の辛抱です。今すぐ帰宅して、明日まで一歩も部屋から出ないことですね』
みいがそこまで言った時だった。
ぎいっと保健室のドアが開くかすかな音がした。
「しめた。誰もいない。やっちまおうぜ」
男子生徒の声がする。
「さっきはあそこまでやらせてくれたんだ。生でぶちこんでも、文句なんか言わないだろ?」
「だな。むしろ喜んでもらえたりして」
続く卑猥なくすくす笑い。
まずい。
杏里は蒼白になった。
やっぱ、来ちゃったよ。勘違いぼうやたち・・・。
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