そんなお口で舐められたら💛

第3話 ずっとあなたとしたかった

#97 性奴隷杏里⑤

　計算式の途中で、杏里は力尽きた。
　わからなくなったのではない。
　興奮しすぎて、問題を解くどころではなくなったのだ。
　黒板に胸を張りつけ、ブラウスがチョークの粉で汚れるのもかまわず、上半身を円を描くようにグラインドさせる。
　そうすると、悲しいほど尖り切った勃起乳首が黒板にこすれて、気持ちいい。
　磁気バンドが乳頭に極限まで押しつけられて、びりびり感が止まないのだ。
　カエルのような恰好で黒板に貼りついてはあはあ喘いでいる時だった。
「どうしたんだ、いったい全体」
　いぶかしげな声と同時に、だしぬけにスカートをめくられ、杏里は仰天して振り向いた。
　見ると、いつのまにかバーコードは指示棒を手にしていて、それで杏里のマイクロミニをめくりあげている。
「や、やめて、ください」
　黒板を背にして振り向くと、指示棒の先が胸へと伸びてきた。
　ピンポイントで左の乳首を突かれ、
「はううっ」
　本能的にのけぞる杏里。
「こんな問題が解けないようでは、お仕置きだな」
　バーコードが呆れたように言い、今度は右の乳首を突いてきた。
「やんっ」
　教壇の上であられもなく身もだえる杏里を、40人のクラスメイトたちが息を殺して見守っている。
　誰も止めに入らないのは、数学の授業より、こっちのほうが何百倍も面白いからに決まっている。
　冴えない外見とは裏腹に、バーコード頭はなかなかのやり手だった。
　左右の乳首、パンティの中心部の3点を、バランスよく、リズミカルに指揮棒で突きまくる。
　棒の一撃が次にどこに来るかわからない分、その刺激は強烈だった。
　しかも、その3点は杏里の一番の性感帯であり、みいの手によって磁気バンドが貼られているからたまらない。
　も、もうだめ。
　これ以上されたら、杏里、漏れちゃう…。
　杏里は自分から後ろで手を組み、華奢な割に豊満な肢体を無意識のうちにバーコードの方へと曝け出している。
　そのほうが嗜虐心をそそり、快感が倍増することに肉体が先に気づいたからだった。
「きゅうんっ！」
　バーコードの一撃がクリトリスにヒットし、杏里が反射的に太腿を閉じたその時だった。
　挙手をするなり、美和が発言した。
「先生、もうそれくらいでやめたらどうですか？　許可なく杏里をいかせると、那智先生が黙っちゃいませんよ」


　放課になり、机に突っ伏して全身の疼きに耐えていると、その美和が杏里の席にやってきた。
「どうしちゃったの？　きょうの杏里、ちょっとおかしくない？　私に何か隠してないかしら？」
　探るような眼をしている。
「そ、そんなことないよ」
　杏里は必死でかぶりを振った。
「私、数学苦手だから、それで…」
「そう？　ならいいけど。さ、次は体育だよ。早く着替えましょ」
　体育…？
　しまった。
　忘れてた。
　杏里は目の前が暗くなるのを感じた。
　数学の授業ですら、あんな痴態を演じてしまったのだ。
　それが、次はよりによって、那智先生の体育だなんて…。
　女子の着替えのために、男子は全員教室を出て行ってしまっている。
　隣の理科室で着替えるためだ。
　残った女子の大半は、すでにブラウスを脱ぎ始めている。
「私、その前に、ちょっと、トイレ…」
　体操着を入れた布袋を抱えて、杏里は立ち上がった。
　濡れて匂い立っている下着を、誰にも見られたくなかったからだった。