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第3話 ずっとあなたとしたかった
#89 調教同盟⑰
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レクサスから降り立ったのは、車と同じ真っ赤なスーツに身を包んだ鬼龍院那智だった。
バブル時代のキャバ嬢が着るようなボディコンシャスのスーツが、たくましい身体のラインをくっきりと浮き立たせている。
浮足立った少年たちが、杏里を放り出して一歩後ろに下がった。
「何してるのって、訊いてるのよ」
杏里と少年たちの間に立つと、ドスの効いた声で、那智が言った。
厚化粧のド派手メイクの顔で、呆気に取られている少年たちをじいっとにらみつけた。
「なんだよ、このババア!」
リーダー格の小柄な少年が、野良犬のように唸った。
ポケットから何かを取り出そうと身構えた瞬間、
「誰がババアなんだよ!」
那智の前蹴りが飛んだ。
尖ったヒールの先が、正確に少年の股間を捉えた。
「うぎゃあっ! いてえ!」
ナイフを取り落とし、股ぐらを両手で押さえて少年が飛び上がる。
「このアマ! ブスのくせにいい気になりやがって!」
それを見て激高した一番体格のいい少年が、ヒグマのように那智に襲いかかった。
が、那智のほうが一枚上手だった。
やにわにヒールを脱ぐと、それを両手に握り、尖った踵を襲い来る少年の目に突き立てたのだ。
「うわああああっ!」
血がしぶいた。
それで十分だった。
悶絶するふたりの仲間を引きずりながら、少年たちが後退し始めた。
リーダーと副リーダーをまたたくまに叩きのめされて、明らかに全員戦意を喪失してしまっている。
「とっとと失せな! でないと警察呼ぶよ!」
那智が頭ごなしに怒鳴った。
「お、覚えてろよ!」
お決まりの台詞を吐いて、めいめい自転車にまたがり、逃げ出す少年たち。
「大丈夫か?」
那智が杏里を助け起こした。
杏里は上半身裸で、下半身もショーツ一枚だ。
脱げかかったデニムのショートパンツが、かろうじて右足首にからみついている。
その杏里を車の中に運び込むと、那智はやにわにシートを倒し、その上に半裸の杏里を横たえた。
「こんな所で会えるとはな。気になって、おまえの家の周りを偵察に来たんだが」
ドアを閉めると、那智は杏里の上にまたがった。
「せんせい…」
うわ言のように、杏里はつぶやいた。
実を言うと、MAXまで高まった快感で、ろくに口もきけないありさまだった。
ローターが絶え間なく与える振動で、全身がクラゲのようにふにゃふにゃになってしまっていた。
ローターをおしのけるようにしてびんびんに勃ってしまったふたつの乳首。
ぱっくりと口を開け、今にももうひとつのローターをくわえこもうとしている2枚の花弁。
毛穴という毛穴から麝香の匂いのする汗が吹き出し、杏里の肌はまるでオイルでも塗りたくったかのように鈍い光沢を放っている。
「しかし、笹原、おまえ、なんてことを…」
ようやくローターの存在に気づいたらしく、那智が上ずった声で言った。
「エロい…。エロすぎる…。おまえってやつは、なんて…」
目がぎらついてきていた。
獲物を前にした肉食獣のあの眼。
「くそ、もう、がまんできないぞ」
歯ぎしりするようにうめいて、那智の熊手のような5本の指が、杏里の乳房を鷲掴みにする。
ローターごと、身体中で一番やわらかい肉の塊をもみくちゃにされ、
「くうん」
杏里は思わず鼻にかかった声を上げてしまっていた。
「こっちもだ。ここも、こうしてやる!」
那智のもう一方の手が股間に伸び、ショーツの上からローターを”唇”の間にぐいぐいと押し込んだ。
「はうっ!」
杏里は反り返った。
その細っこい身体を、けだものめいた那智の腕が、強く抱きしめた。
バブル時代のキャバ嬢が着るようなボディコンシャスのスーツが、たくましい身体のラインをくっきりと浮き立たせている。
浮足立った少年たちが、杏里を放り出して一歩後ろに下がった。
「何してるのって、訊いてるのよ」
杏里と少年たちの間に立つと、ドスの効いた声で、那智が言った。
厚化粧のド派手メイクの顔で、呆気に取られている少年たちをじいっとにらみつけた。
「なんだよ、このババア!」
リーダー格の小柄な少年が、野良犬のように唸った。
ポケットから何かを取り出そうと身構えた瞬間、
「誰がババアなんだよ!」
那智の前蹴りが飛んだ。
尖ったヒールの先が、正確に少年の股間を捉えた。
「うぎゃあっ! いてえ!」
ナイフを取り落とし、股ぐらを両手で押さえて少年が飛び上がる。
「このアマ! ブスのくせにいい気になりやがって!」
それを見て激高した一番体格のいい少年が、ヒグマのように那智に襲いかかった。
が、那智のほうが一枚上手だった。
やにわにヒールを脱ぐと、それを両手に握り、尖った踵を襲い来る少年の目に突き立てたのだ。
「うわああああっ!」
血がしぶいた。
それで十分だった。
悶絶するふたりの仲間を引きずりながら、少年たちが後退し始めた。
リーダーと副リーダーをまたたくまに叩きのめされて、明らかに全員戦意を喪失してしまっている。
「とっとと失せな! でないと警察呼ぶよ!」
那智が頭ごなしに怒鳴った。
「お、覚えてろよ!」
お決まりの台詞を吐いて、めいめい自転車にまたがり、逃げ出す少年たち。
「大丈夫か?」
那智が杏里を助け起こした。
杏里は上半身裸で、下半身もショーツ一枚だ。
脱げかかったデニムのショートパンツが、かろうじて右足首にからみついている。
その杏里を車の中に運び込むと、那智はやにわにシートを倒し、その上に半裸の杏里を横たえた。
「こんな所で会えるとはな。気になって、おまえの家の周りを偵察に来たんだが」
ドアを閉めると、那智は杏里の上にまたがった。
「せんせい…」
うわ言のように、杏里はつぶやいた。
実を言うと、MAXまで高まった快感で、ろくに口もきけないありさまだった。
ローターが絶え間なく与える振動で、全身がクラゲのようにふにゃふにゃになってしまっていた。
ローターをおしのけるようにしてびんびんに勃ってしまったふたつの乳首。
ぱっくりと口を開け、今にももうひとつのローターをくわえこもうとしている2枚の花弁。
毛穴という毛穴から麝香の匂いのする汗が吹き出し、杏里の肌はまるでオイルでも塗りたくったかのように鈍い光沢を放っている。
「しかし、笹原、おまえ、なんてことを…」
ようやくローターの存在に気づいたらしく、那智が上ずった声で言った。
「エロい…。エロすぎる…。おまえってやつは、なんて…」
目がぎらついてきていた。
獲物を前にした肉食獣のあの眼。
「くそ、もう、がまんできないぞ」
歯ぎしりするようにうめいて、那智の熊手のような5本の指が、杏里の乳房を鷲掴みにする。
ローターごと、身体中で一番やわらかい肉の塊をもみくちゃにされ、
「くうん」
杏里は思わず鼻にかかった声を上げてしまっていた。
「こっちもだ。ここも、こうしてやる!」
那智のもう一方の手が股間に伸び、ショーツの上からローターを”唇”の間にぐいぐいと押し込んだ。
「はうっ!」
杏里は反り返った。
その細っこい身体を、けだものめいた那智の腕が、強く抱きしめた。
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